フランチャイズは儲かる?儲かる業種・仕組み、成功のヒントが満載!

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フランチャイズは儲かる?儲かる業種・仕組み、成功のヒントが満載!

更新日更新日:2023.10.5

公開日投稿日:2022.8.17

ビジネスシーン(打ち合わせ中)

近年、フランチャイズ経営を始める人が増えています。しかし、フランチャイズビジネスは「本当に儲かるのか」「広告では成功事例を目にするけど、実際は儲からないのでは?」というイメージがあり、興味があっても加盟に踏み切れない人は多くいるのではないでしょうか。

結論から言えばフランチャイズは、やり方次第で、儲かる・儲からないがわかれる事業です。業種や本部の選び方、オーナーの経営手腕などが成否を左右します。うまくいけば、開業後3年以内に「単月黒字」を達成するオーナーは75%、4年以内に「累積黒字」(初期投資額の回収)を達成するオーナーは約65%います。中には年収1,000万円以上を得ることも夢ではありません。

しかし、儲けの仕組みを理解しなければ、収益を生み出すのは難しいでしょう。売上から固定費・変動費、ロイヤリティなどを差し引いて、手元にいくら残るのかを正確に把握し、効率的に経営すればフランチャイズで儲けを得やすくなります。

本記事では、フランチャイズが儲かる仕組みをわかりやすく解説します。また、儲かるフランチャイズでおすすめの業種や、フランチャイズで「成功する人・失敗する」のタイプなども交えて、稼ぐコツを紹介します。フランチャイズへの参入を検討している方はぜひご一読ください。

目次

フランチャイズが儲かる仕組み

フランチャイズが儲かる仕組みを、フランチャイザー(事業本部)とフランチャイジ―(加盟店)に分けて説明します。

フランチャイザー(事業本部)の収益モデル

フランチャイズが儲かる仕組み

フランチャイザー(事業本部)の収益は

  • 月々の収入ー事業運営コスト

で計算できます。

月々の収入は、主に3種類あります。

  • ロイヤリティ収入・直営店の売上
  • スポット収入
  • その他収入(紹介料など)

各項目を説明します。

ロイヤリティ収入・直営店の売上

フランチャイザー(事業本部)は、経営ノウハウの提供・商標マークの使用にかかる費用として、加盟店の売上の一部からロイヤリティを受け取ります。ロイヤリティは、固定、売上分配、粗利分配など事業本部によって計算方法が異なるため注意が必要です。

また、経営に関する事務手続きやシステム利用料などを手数料として月々徴収する場合もあります。直営店を運営しているフランチャイザーは、直営店からの売上も収入として得られます。

スポット収入

スポット収入とは、その名のとおり臨時収入のことです。人材研修やイベント・セミナーを開催して得られる収入など、業種や季節によって収入にバラつきがあります。

その他収入(紹介料など)

3つ目は、その他収入です。例えば、事業本部が加盟店に原材料や資材を卸している場合、販売個数分が事業本部の売上となります。また、初めてフランチャイズ経営を始める方は、原材料などの取引先に精通していないケースが多く、事業本部が加盟店に取引先を紹介し、その紹介料を徴収する場合もあります。

特殊なケースを除き、フランチャイザー(事業本部)の主な収入は以上3つから成り立っています。ほかには加盟金が大きな収入として得られます。

これからの収入からフランチャイザーが事業運営をするためのコスト(人件費や地代、備品、通信費、商品開発費など)を差し引いた分が、フランチャイザーの収益です。

なお、月々の固定収入ではありませんが、加盟金も収入の1つです。詳しくは「フランチャイズの加盟金│相場や経費計上・返済義務を丸ごと解説」をご覧ください。

フランチャイジー(加盟店)の収益モデル

フランチャイジー(加盟店)の収益モデルは

  • 月々の売上-店舗運営コスト

で計算できます。

店舗運営コストには

  • ロイヤリティ
  • 人件費
  • 仕入れ費用
  • 広告宣伝費
  • 家賃
  • 水道光熱費
  • 減価償却費

などが代表的なものとして挙げられます。ただし業界・業種によって、どんな店舗運営コストがかかるのかは大きく異なります。

コンビニエンスストアの店舗経営コスト

コンビニエンスストアをモデルにして見てみましょう。

コンビニエンスストアでは、水道光熱費や不良品原価の一部を事業本部で負担してくれます。他にも、開業時に資金を事業本部に支援してもらえるケースもあります。初期費用や固定費用を抑えられることは、大きなメリットではないでしょうか。

しかし、店舗には従業員が常に2名~3名程度常駐しており、人件費(給与・保険など)が必要経費としてかかります。ほかには、仕入れ費・光熱費・不良品原価の負担、固定資産税などが発生します。これらの経費に事業本部へのロイヤリティが加算され、その合計額を収益から差し引いた額が店舗の利益です。

フランチャイジー(加盟店)が儲けるためには、効率的に売上を最大化しつつ、無駄な店舗運営コストをできるだけ抑えることが欠かせません。

フランチャイズは儲かるのか?オーナーの収入は?

フランチャイズは儲かるのか?オーナーの収入は

フランチャイズは儲かるのでしょうか。参入する業種やタイミング、ビジネスのやり方で儲かる・儲からないは左右されます。ここでは、フランチャイズオーナーの手元に残る儲けに焦点を当てます。

経費の一部であるロイヤリティが低いと利益が大きくなると考えがちですが、これは正しい理解ではありません。なぜならロイヤリティを支払うことで、フランチャイズ事業本部から手厚いサポートを受けられる場合ががあるからです。店舗運営や集客、人材育成のサポートを受けることで、ロイヤリティ以上の売上を得られる可能性があります。

したがってフランチャイズの加盟を検討中の方は、ロイヤリティと受けられるサポートとのバランスにも着目すると良いでしょう。

フランチャイジー(加盟店)のオーナーの収入とコストの特徴

フランチャイズでも人気の高い学習塾と美容室を事例に、オーナーの収入目安と業界ごとのコストの特徴を見ていきましょう。

学習塾

学習塾

学習塾のフランチャイズに加盟したオーナーの年収は400~500万円台が目安です。

ただし、赤字経営ではオーナーとしての取り分はほとんどありません。一方、周辺のライバル塾よりも専門性を高めたり、合格者実績を蓄積したりすることで集客がしやすくなり、手元に残るお金も増えていきます。

学習塾は、学習スペースと講師・教材があれば始められます。仕入れ費用がほとんど発生しません。  

また、中には映像教材を導入し、講師不在で運営する学習塾もあります。この場合、フランチャイズに加盟しても、講師を雇用する必要がありません。つまり、ほとんど人件費がかからず、収益を生み出せることを意味します。その分、オーナーの収入も多く見込めます。

美容室

美容室

美容師・理容師の平均年収は313万円(312.5万円を四捨五入)と大きな収入は見込めるわけではありません。オーナーであっても1店舗目の出店では、年収300万~400万円ほどです。より大きな収入を得るためには、多店舗展開することが美容業界では一般的です。

出典:賃金構造基本統計調査|厚生労働省

美容室の開業・運営コスト

美容室のフランチャイズを開業する際、シャンプー台 、スタイリングチェア、鏡など設備を新規で導入すると1,000万円以上を要します。設備がそのまま残された居抜きの物件であれば、低コストで開業できます。開業のために融資を受けることが多いため、その返済額を毎月のコストとして考慮しなければなりません。

また、美容室の運営には必ず人件費が発生します。例えば、月の売上が200万円規模の美容室でスタッフ4名を雇用する場合、人件費は80万円~100万円ほどかかります。美容室の運営で人件費を抑えることは難しいのですが、例えば、電話・レジ会計業務のIT化により経費削減の工夫はできます。

フランチャイズでは事業本部のブランド力を武器にリピーターを定期的に呼び込めるのが特徴です。リピート率を上げるための施策が充実している美容室であれば、着実に売上を伸ばせます。

より詳しい収入を知りたい方は「フランチャイズオーナーの年収・仕事内容・向いている人の特徴を徹底解説」をご覧ください。

フランチャイズで黒字を達成するまでの目安

フランチャイズで黒字を達成するまでの目安

黒字とは、フランチャイズ店舗の利益がプラスに転じることです。黒字には「単月黒字」と「累積黒字」の2種類があり、それぞれを達成するまでの目安をご紹介していきます。

単月黒字

「単月黒字」とは、月単位で収益がプラスになることです。「単月黒字」を達成するということは、事業が安定した証明であり、オーナーにとってはフランチャイズ開始後の大きな目標です。

「単月黒字」は、開業後1年以内に約35%、2年以内に50%を超え、3年で約75%のオーナーが達成し、安定経営を実現する傾向にあります。

累積黒字

一方「累積黒字」とは、初期投資(設備投資や土地購入など)額を回収することです。「累積黒字」の達成は、フランチャイズ事業に要した経費を総売上が上回ったことを意味します。

あくまでも目安ですが、開業後1年以内に約25%、2年以内に40%前後、4年以内に約65%のオーナーが黒字を達成します。一般的な企業の累積黒字を達成する期間は5年が平均です。

近年では、市場環境が目まぐるしく変化することから短期化されています。フランチャイズでも一般的なビジネスでも初期投資額の回収を長期化させないことが、経営の第一関門です。

フランチャイズを始める際は、単月の売上予測だけでなく、いつまでに初期投資額を回収する予測が立てられるかを分析しておきましょう。

フランチャイズで年収1,000万円以上も可能

フランチャイズで年収1,000万円以上も可能

フランチャイズで儲けるために、まずは月収100万円、もしくは年収1,000万円を目標に頑張りたい人は多いでしょう。

フランチャイズで年収1,000万円は実現可能です。ただし、業界ごとに儲けやすさは異なります。例えば、買取・リユース関連は高収益が得られることで人気を集めています。

また、あるワークウェア販売を手掛けるアパレルブランドのフランチャイズでは、店舗経営経験のないオーナーでも高収入を得られる土壌を整えています。実際に、同ブランドでは年収1,000万円以上を稼ぐオーナーを輩出しています。

ほかにも儲かるビジネスモデルを構築しているフランチャイズ本部は多数あります。簡単に儲かるわけではありませんが、適切な経営努力をすることで年収1,000万円の目標は達成できるでしょう。

フランチャイズで儲かる!成功するオーナーの特徴

成功するフランチャイズオーナーの特徴

フランチャイズオーナーで儲かる人の特徴を紹介します。成功する人に共通するのは

  • 目標値と明確なプロセスがある人
  • 本部のノウハウを素直に受け止めながら独自に工夫できる人
  • 顧客視点に立って経営できる
  • 良好な人間関係を築ける

です。

目標値と明確なプロセスがある

フランチャイズで成功する人に共通して言えるのは、フランチャイズで開業する際にしっかりとした目標値と明確なプロセスがある人です。

例えば「成功=お金を稼ぐこと」とビジョンを掲げた場合、1年で売上高1,000万円を目標にし、そのために半年でリピート率50%を目指すプロセスを考えます。

また、ビジョンがはっきりしていれば、リピート率50%達成のために店舗利用者にアンケートをお願いし、その内容を改善に活かすなどやるべきことがが明確になります。

目標達成に向けて何をすべきか、何が不足しているのかなどを理解している人は、プロセス一つひとつに意味と価値があり、そこに無駄がありません。

ただ目の前の仕事をこなすためではなく、将来の目標を実現するために日々の業務行うことは、最も重要な要素でしょう。

本部のノウハウを素直に受け止めながら独自に工夫できる

フランチャイズで成功するのは素直な人です。本部から提供されるノウハウを素直に受け止め、真意を理解し実践に移しつつ、そこに独自の工夫を組み合わせられる人のことを指します。

素直に話を受け止められる人の周りには協力者が集い、困ったときに支援してくれることも多くなるでしょう。また、コミュニケーションを円滑に取るのにも素直さは欠かせません。

顧客視点に立って経営できる

顧客が求めるサービスが提供できるのも、成功するフランチャイズオーナーの共通点です。

いち早く顧客が求めていることを察知し、顧客の視点に立ったサービスを提供できれば、顧客のニーズを満たせます。

ニーズが満たせていれば、リピーター獲得にもつながり、収益アップも期待できるでしょう。しかし、顧客のニーズは流行にも大きく左右されます。

そのため、SNSのトレンドやフランチャイズ業界の最新動向をいち早くキャッチし、スピーディーに対応することも、顧客視点に立って経営ができるオーナーの特徴です。

良好な人間関係を築ける

フランチャイズで成功するオーナーは、本部や店舗従業員と良好な関係が築けているのも特徴です。

フランチャイズ本部との関係

フランチャイズ本部には、提携しているフランチャイズ店舗から情報が集約され、多くの経営ノウハウが蓄積されています。

関係が良好に築けていれば本部の経営ノウハウを吸収でき、オーナーの成長にもつながるでしょう。

従業員との関係

また、店舗で雇用している従業員との信頼関係も、フランチャイズ経営の成功には欠かせません。

正社員、アルバイト問わず分け隔てなく接して、従業員の意欲を引き出し、人材育成にも注力すればサービス向上につながります。

幹部候補となる従業員が育成できれば、フランチャイズ店舗を複数展開する際に他店舗の経営を任せられるでしょう。

このようなオーナーは、本部からのアドバイスを真摯に受け止め、ときに従業員とのディスカッションを通じてより良い経営方法を模索でき、成功につなげられます。

関連記事:フランチャイズ事業加盟の成功例と加盟の注意点、成功ポイントを解説

フランチャイズで儲からない・失敗するオーナーの特徴

失敗するフランチャイズオーナーの特徴.

フランチャイズオーナーで儲からない「失敗する人」に共通する特徴は

  • すぐに結果を求める人
  • 独自性を優先する人
  • 経営の見通しが甘い人
  • 責任を他人に押し付ける人

です。

すぐに結果を求める

フランチャイズにおける黒字達成率は高いですが、黒字に固執し「すぐに結果を求める人」は失敗しがちです。

結果を求め、かけるべき人件費や原材料費のコスト削減に先走るのは典型的です。短期的には黒字化しうまくいったように見えても、長期的には従業員からの不信やサービス低下などにより経営不振に陥りやすくなります。

経営ではコスト削減が重要です。しかし、必要箇所まで削るのはリスクでしかありません。成功するには必要・不要を客観的に分析し、一時的には不要と思える経費でも、将来的な投資と考えるくらいの素養を備えておかなければなりません。

独自性を優先する

経営を成功に導くには、マネジメント力が必要です。マネジメント力とは、数値や指導など多岐にわたる管理能力やスタッフと良好な関係を構築するためのコミュニケーション能力などが挙げられます。

フランチャイズでは、事業本部のノウハウやブランド力などを利用している以上、ある程度はマニュアルに沿った運営が求められます。オーナーには、事業本部の成功事例を「学ばせていただく」姿勢が必須です。たとえ事業経験者であっても、独自性を優先して事業本部と良好な関係を構築できない人が成功するのは難しいでしょう。

開業して独立すると、初めから「独自性」を追い求めがちですが、それを優先してはいけません。あくまでも「独自性」は基礎があってこそ成り立つものですので、成功に導くマネジメント力を身に付けましょう。

経営の見通しが甘い

事業経営では、需要や流行の変化を含め、どのような方法で経営すれば収益が伸びるかを見通す視点が重要です。これは、フランチャイズ経営を行うオーナーも例外ではありません。

開業時の経営方針や事業計画書の取りまとめだけでなく、経営を始めてからも常に先を見通して予測することが成功を左右します。

無計画な経営をすれば、競合に先手を打たれて顧客が流出する原因になり、フランチャイズ経営の失敗につながりかねません。

「今は収益が挙げられているから現状維持で良い」「少し売上が落ちているかもしれないが気のせいだろう」と、甘い見通しをするオーナーは注意が必要です。

関連記事:個人事業主が事業計画書を作成する6つのメリットと具体的な書き方

責任を他人に押し付ける

経営上の失敗を自分の責任だと考えず、他人に押し付けるオーナーは失敗しやすい傾向にあります。

  • ミスをした従業員の責任
  • 本部の方針が悪かった
  • 他店が顧客を取ったせい

このような考え方は、経営判断のミスにつながります。他者に責任があると考えていると、なぜそのような状況になったのかを分析できず、状況を打破する方法を検討しなくなるためです。

結果的に課題解決につながらないまま収益を落とし、経営の失敗につながる悪循環に陥ります。

そのため、責任を他者に押し付けるのではなく、冷静に現状を分析して課題解決につなげる視点がオーナーには必要です。

関連記事:フランチャイズはやめたほうがいいは本当?失敗する人の3つの特徴

儲かるフランチャイズを始めるには

フランチャイズを始めるには

実際にフランチャイズを始めるための手順を、フランチャイザー(事業本部)とフランチャイジー(加盟店)に分けてご説明します。

フランチャイズで成功するには、綿密な計画を立てた上で、正確なプロセスを踏んでいくのが大切ですので参考になさってください。

フランチャイザー(事業本部)の立ち上げ方

フランチャイザー(事業本部)

ステップ①成功要因を洗い出す

まず自社がフランチャイズ事業で成功できる要因を洗い出し、ポイントをまとめます。事業本部の成功ポイントが明確でないと加盟店は集まりませんので、必ず実施しましょう。     

ステップ②業務マニュアルを作成する

次に、自社ブランドを商標登録し、業務マニュアルを作成します。その後、事業本部と加盟店の役割を明確化し、「加盟金・保証金・契約期間」など、基本契約書に記す内容を決めます。  

関連記事:マニュアルとは?手順書との違い・業務マニュアルの作成ポイントを紹介

ステップ③加盟店開拓の戦略を立てる

そして、加盟店の募集方法や事業説明資料などを作成し、加盟店開拓の戦略を立てます。ここまでの内容はすべて基本契約書に反映します。この段階で、内容に漏れやミスがあると後ほどトラブルの要因となりますので、弁護士にリーガルチェックを依頼するのはもちろんのこと、二重三重チェックを怠らないようにしましょう。

契約書が完成すると、加盟店を募集できます。加盟店の募集を行うのと同時に、契約~研修~運営を行っていき、必要に応じて都度モデルを見直し改善するようにします。

フランチャイジー(加盟店)の開業方法

フランチャイジー(加盟店)

ステップ①参入する業種を決める

まずは、参入する業種を決めます。ご自身の興味・熱意やライフスタイルに適した業種にするのはもちろんのこと、必要資金や市場規模が身の丈に合っているかを調査し判断します。

フランチャイズ加盟を検討している方は、この段階で自身の予算と必要資金のマッチングをしておきましょう。はじめてフランチャイズに参入される方は「初心者でも始めやすいフランチャイズが知りたい!厳選15業種を一挙解説」を手がかりに、業種を選んでみてください。

ステップ②フランチャイズ契約を結ぶ

次に、加入するフランチャイズチェーンを決め契約を結びます。ここでは、高いブランド力や財力に加え、契約条件や加入プロセスが透明かどうかを的確に判断しなければなりません。

ステップ③開業準備を行う

契約締結後は、開業準備を行います。準備は、事業本部の指導する内容に則り、トラブル発生時にきちんと対処できるよう、プロセスはすべて記録しましょう。準備が整い次第オープンします。何事も最初が肝心です。オープニングセレモニーなどは調整が大変かもしれませんが、プロモーション活動の手を抜かないのは将来に向けて非常に重要です。

はじめてフランチャイズに参入される方は、こちらの記事もおすすめです。

フランチャイズで儲かるおすすめの業種9選

フランチャイズで儲かる確率が高い業種9選

フランチャイズで儲かる、おすすめの業種を紹介します。市場が拡大しており、より需要の高まりを見せている業種を選びました。

飲食店

飲食店は、フランチャイズチェーンとして人気の高い業種です。日本ではブランド力の高いものが多く、店舗運営のノウハウを蓄積しているのが特徴です。したがって、採用・研修・経営に至るすべての面で、事業本部より質の高い支援を受けられます。

初めてフランチャイズに挑戦する人にとって手の出しやすい業種である一方、覚えることも多岐に渡るため、相当な努力と覚悟が必要となります。しかし、高いブランド力は集客数に大きく影響するため、自ら事業を立ち上げるのに比べ成功しやすいでしょう。

各業態のフランチャイズ情報は、以下の記事をご覧ください。

農業

フランチャイズビジネスとして、近年農業が注目されています。若年層や脱サラ層の新規就農者が、収入を得る1つの手段として、農業のフランチャイズビジネスに興味を持ち始めています。

農業には「きつい・儲からない」、「家単位で行うもの」というイメージがありますが、それは昔のものです。現在は大規模化や機械化が進み、生産性と収益性が大幅に向上しています。また、事業本部による充実した研修制度や自治体からの補助金があるなど、初心者でも取り組みやすい環境が整いつつあるのが特徴です。

関連記事:フランチャイズで始める農業|開業資金やオーナーの年収・業界の将来性

介護サービス

高齢化社会の影響で、とくに高齢者向け介護サービスの需要が高い状態です。高齢化に歯止めがかからない以上、需要は高く、ビジネスチャンスが拡大し続けている業種です。

また、介護は生活に必須であり経済情勢の影響を受けにくいため、安定した業績が見込めます。開業当初は、資金の調達や顧客の獲得に苦労するかもしれませんが、運営が軌道に乗ると経営状況が安定するのがメリットです。

近年では、発達障がい児を受け入れる放課後等デイサービスも、フランチャイズビジネスの1つとして注目されています。市場全体が成長傾向にあり、高い需要が見込め、さらに安定性もあるため、儲けやすい事業です。

無店舗型

訪問で整体やマッサージなどを行う無店舗型のフランチャイズも「儲かる業種」の1つです。

提供するサービスの内容によって資格が必要ですが、健康意識が高まっている現代では需要が高い業種です。無店舗型は、物件や設備費用がほとんどかからないため、資格さえあれば開業できます。

事業本部のブランド力が高ければ、開業当初から一定の顧客を得られるため、開業資金を抑えつつ儲けを出したい方は検討の価値ありです。

フィットネスジム

フィットネスジムのフランチャイズは、需要の高まりを見せている業種の1つです。フィットネスジムは月額会員制で経営を行うことが多いため、安定した収益が得られる特徴があります。

近年、パーソナルジムや無人ジムのフランチャイズも増加しており、省スペースで開業できる点も魅力でしょう。

また、女性専用やリハビリ特化型、マシン特化型などターゲットを絞った特化型経営を行えば、競合との差別化につながります。

無店舗型と比べて物件の確保や設備にかかる費用は必要になるものの、登録会員数を伸ばせば安定した収益が見込める業種です。

学習塾

学習塾も、フランチャイズで儲かる業種の1つとして注目されています。

少子化が叫ばれる中で学習塾の需要が高いのは、子ども1人にかける教育費が増加していることが要因です。

参議院企画調査室発行のコラム「子どもの減少と相反する一人あたりの教育費増加」によると、1994年から2016年にかけて公立小中学生の学習塾費は、年間約5.7万円増加しています。

参照:子どもの減少と相反する一人あたりの教育費増加|参議院企画調査室

このように子どもの数が減少する中でも教育費は増加傾向にあるため、学習塾も高い収益が期待できます。小規模で開業できる個別指導や少人数制の経営形態であれば、比較的参入しやすいでしょう。

また、感染症対策の観点から、非接触で講義が受けられるオンライン学習塾の需要も伸びており、物件にかける費用を削減しながら低コストで開業・運営する方法もあります。

キッチンカー(移動販売)

キッチンカーは、近年注目を集めているフランチャイズの1つです。クレープやたこ焼きなどの商品を移動販売します。店舗をもつ飲食店経営と比べて、資金を抑えて開業できます。

キッチンカーは、イベント会場や大学・オフィス周辺、ショッピングモール、サービスエリア、道の駅など、出店場所を移動できる点が特徴です。

食品衛生責任者の資格を取得していれば出店でき、取得難易度の高い調理師免許がなくても開業が可能です。

顧客目線でも気軽に利用しやすいため、回転率が良く、出店場所や扱う商品次第では高い収益が得られるでしょう。

関連記事:クレープ屋のフランチャイズ|移動販売・路面店のメリット・デメリットを比較

弁当宅配(配食)サービス

弁当宅配や配食サービスは、自宅まで弁当や食材を届けて収益を得る業種です。高齢者や共働き世帯からの需要が高く、今後もニーズ増が見込まれています。

1日あたりの宅配数を絞れば個人でも開業できるため、参入しやすいのも弁当宅配サービスの魅力です。

また、保健所の認可を取得することで自宅開業も可能です。事務所の賃料をかけずに固定費を抑え、利益率を最大化できます。

フランチャイズ本部から届いた調理済み食材を湯煎や盛り付けを行うだけで良いので、料理が得意でない方でも安心して開業できます。

ハウスクリーニング

ハウスクリーニングも、近年需要が伸びている業種の1つです。フランチャイズ本部によっては独自の研修制度を設けているところがあり、未経験でも参入できます。

ハウスクリーニングは、キッチンや浴室、トイレなどの水回りを中心とした清掃作業が主な業務内容です。

一方で、清掃作業に加えて電球交換や庭木の剪定、ペットの散歩など日常の困りごとを請け負う、なんでも屋や御用聞きサービスを提供しているフランチャイズ本部もあります。

また、エアコンクリーニングや洗濯機の分解清掃など、専門分野に特化した業態があるのも特徴です。

開業にあたり、店舗や大型機材のようなコスト負担の大きいものは必要ないため、開業資金が比較的少なく済むメリットもあります。

ほかにも注目フランチャイズビジネスの業種を厳選した記事があるので、あわせてご覧ください。

関連記事:これから伸びるフランチャイズ7業種!将来性があるおすすめの分野は?

黒字化したフランチャイズオーナーの声

黒字化したフランチャイズオーナーの声

フランチャイズオーナーで黒字化に成功した事例を2つ紹介します。

介護・デイサービス

介護・デイサービスのフランチャイズに加盟した方のお話です。

「フランチャイズに加入した決め手は、確かなビジネスモデルが存在したことです。介護・デイサービスの業界は、飲食店のように1日100人に利用してもらう必要はありません。まずは1日8~10人を目指しながら、徐々に利用者が増えていき、開業半年後の黒字化に成功しました。開業資金は約1,000万円だったため、今後は累積黒字を目標に取り組みます。」(50代・男性)

飲食店(お持ち帰り弁当店)

飲食店(お持ち帰り弁当店)のフランチャイズに加入した方のお話です。

「雇う側として、利益を出さないと従業員に給与を払えないため、利益を出す方法をつねに考えるようになりました。そのため、光熱費や水道代、廃棄ロスに注力しつつ、事業本部のノウハウも取り入れていきました。また、従業員に対しては専門用語を使わず、親しみやすいオーナーを意識しています。すると、原価率は徐々に良くなり、黒字化を達成できました。独立には不安も多いと思いますが、フランチャイズは事業本部のサポートもあり、不明点は解決に導いてくれるため非常に心強いです。私は元々主婦で、経営に関して初心者でしたが、「何か始めたい」と思ったらチャレンジしてみてはいかがでしょうか。」(40代・女性)

成功事例だけではなく失敗からも学ぶことは数多くあります。「フランチャイズの失敗事例から学ぶ開業を成功させるコツ」も併せてお役立てください。

儲かるフランチャイズの見分け方

儲かるフランチャイズの見分け方

では、儲かるフランチャイズはどのように見分ければいいのでしょうか。

フランチャイザー(事業本部)の母体・規模

フランチャイザーの母体がもつ力は非常に重要です。

母体のブランド力および集客力、これまで成功してきた実績があるかなどで信頼性は図れます。世間からの信頼や認知度が高いブランドは。安定した集客が期待できます。

またフランチャイザーの規模は、サポートの充実度に比例している場合が多いため、特に安心して開業したい方にとっては欠かせない要素です。

収益モデルを分析して勝算があること

「ロイヤリティが高い=収益が低い」との考えは捨てましょう。

例えば、コンビニでは、初期投資の費用とロイヤリティは他業種と比べ高めですが、常に需要があるため集客に困らず安定した収入が見込めます。

それ以外にも、地域によっても業種別の需要は異なり、ライバルが少ないほど収益は高くなります。業種の収益モデルを分析し、出店する地域で勝算があることを見込めることが、儲かるフランチャイズの条件です。

入念な情報収集と比較検討

参入する業種の情報収集や比較検討は欠かせません。ホームページの閲覧、資料請求、説明会への出席をとおして、事業内容や強み、収益モデル、将来性などが具体的な数値で示されているか確認します。

また、メリット・デメリットを比較検討し天秤にかけながら、フランチャイズ本部を選択するようにしましょう。契約後「何もサポートを受けられない・記載のない手数料を請求された」など、儲からないフランチャイズには理由があります。場合によってはトラブルに発展するので注意しましょう。

関連記事:フランチャイズでよくあるトラブル事例|問題点を回避する方法

儲かるフランチャイズを探すなら

儲かるフランチャイズを探すなら

ここまで、フランチャイズに関して説明してきましたが、「儲かるフランチャイズ」を見分けて探すのは非常に難易度が高くなります。

フランチャイズに興味を持ったら、ホームページから事業本部へ資料請求を試みてください。会社によっては、自社の特徴やフランチャイズ契約の流れなどが記載された資料を送ってくれます。「鉄は熱いうちに打て」ということわざのとおり、興味を持った時点で行動に移し「儲かるフランチャイズ」を実現しましょう。

「DokTech」は、福祉サービスの事業所を全国に190拠点展開するフランチャイズ本部が運営しています。フランチャイズ経営で蓄積した知見を「全国約190店舗を持つプロが直伝! 経営者・FCオーナーの経営課題を解消するノウハウ一覧」として発信しています。ぜひ儲かるフランチャイズにするためにお役立てください。

まとめ

「フランチャイズ経営で儲かる仕組み」を理解していても、実際に成功するかどうかは分かりません。

しかし、独立を検討する人にとってフランチャイズは手を伸ばしやすい事業であり、市場調査や業種選択、契約書の締結など、経験0から始める人がほとんどです。

大切なのは、学ぶ姿勢を持ち常に成長し続けようとすることですので、熱い気持ちがあるうちにぜひチャレンジしましょう。

Doktechでは、フランチャイズ経営や独立・開業に役立つ情報を発信しています。会員向け記事では、より専門的な内容をお届けしているので、ぜひ会員登録もしてみてください。

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