SNS集客はもう古い?トレンドに合わせた効果的な集客方法とは

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SNS集客はもう古い?トレンドに合わせた効果的な集客方法とは

更新日更新日:2023.10.6

公開日投稿日:2023.8.3

SNS集客はもう古い?トレンドに合わせた効果的な集客方法とは

SNS集客で思うように成果が出ず「もう古いのでは」と疑問に感じてはいないでしょうか。

実際に、今までのやり方やノウハウが通用しづらくなっています。

SNS集客は、難易度こそ上がっていますがオワコンではありません。もう古いといわれる理由を正確に知り、時代に合った適切な運用をすれば、顧客を獲得できます。

本記事では、SNS集客が古い集客方法と指摘される5つの理由を解説します。最新の集客方法やトレンドのノウハウも記事後半で解説しています。ぜひ集客施策のアイデア収集にお役立てください。

目次

SNS集客はもう古いといわれる5つの理由

SNS集客はもう古いといわれる5つの理由

「SNS集客はもう古い」といわれる背景には、5つの理由があります。

  1. フォロワー増が集客成果に結びつかない
  2. SNS広告の出稿にかかる費用高騰と効果減少
  3. アルゴリズムの変化に即時対応できない
  4. 膨大な情報の中に埋もれやすい
  5. 「コスパ重視」から「タイパ重視」への変化

SNS集客は、多くの企業で取り入れられている集客方法です。古いといわれるのは、集客方法が平準化して競合が増えたことが影響しています。

マーケットが加熱し、SNS集客の難易度が上がりました。今までの運用をしても成果を上げられず「もう古い」と認知されるようになったのです。

具体的な背景を見ていきましょう。SNS集客にどのような影響があったのかを解説します。

フォロワー増が集客成果に結びつかない

フォロワー数の増加が、集客成果に結びつきづらくなっています。

一般的に、SNS集客ではフォロワー数を増加させると集客成果につながるといわれてきました。

フォロワー数が増えるほど、投稿を見るユーザーの数が増えてリーチしやすくなると考えられていたためです。しかし、フォロワーの数は顧客の数とイコールではありません。

フォロワーはあくまでアカウントをフォローしている人であり、商品の購入やサービス利用につながらないユーザーも含まれています。

フォロワー数を増やしても集客成果が得られないため、SNS集客は効果が出ない=「もう古い」といわれるようになったと推察されます。

SNS広告の出稿にかかる費用高騰と効果減少

SNS広告の出稿にかかる費用が高騰し、広告の集客効果が減少したのも「SNS集客がもう古い」といわれる理由の1つです。

SNS広告出稿費用の高騰

SNS集客は、施策コストが抑えられる集客手法でした。アカウント開設が無料で、広告の出稿費用も安く設定されていました。

SNS集客をおこなう企業が増加した影響により、広告出稿費用は高騰し続けています。

総務省の令和4年版情報通信白書によると、2011年度のインターネット広告費(SNS広告を含む)は約8,000億円でした。2021年度には、約3倍の2兆7,000億円超に規模が急拡大しています。

(参照:令和4年度情報通信白書|総務省

インターネット広告費の増加は、SNS広告に投じられる費用の高騰に直結します。X(旧Twitter)やInstagram、YouTubeなどのSNS広告は、オークション形式で単価が決まるためです。

競合の増加は、自社の広告が埋もれる原因にもなり得ます。対策として広告の表示頻度を増やしたとしても、広告出稿にかかるコストが増加するでしょう。

SNS広告の効果が減少傾向

ユーザーがSNS上で広告を目にする機会が増え、クリック率も低下しています。Facebookのニュースフィード広告のクリック率は、2020年度は前年比0.37%減となりました。

Instagramの2020年度第一四半期におけるフィード広告クリック率も、前年平均比0.47%減です。

SNS広告の効果が減少傾向にある背景には、広告を受け流したり、スキップしたりするユーザーが増えた影響があります。

広告を出稿する企業が増えた結果、ユーザーが興味のない広告を回避するようになったためです。集客効果につながるSNS広告を出すには、以前にも増してコストをかける必要があります。

コストをかけても成果(CV・コンバージョン)につながりにくい現状から、古い集客方法といわれるようになったと考えられます。

アルゴリズムの変化に即時対応できない

アルゴリズムの変化に即時対応できない

アルゴリズムの変化に即時対応できないことも、SNS集客が古いといわれる要因です。

SNSのアルゴリズムは、ユーザーにおすすめ表示される投稿を選出するための基準や評価を指します。

投稿がアルゴリズムに評価されれば、ユーザーのタイムラインに優先して表示されやすくなります。

膨大な評価項目で構成されるアルゴリズムの詳細は公開されていません。SNSプラットフォームによって異なる上に不定期で変更されます。

集客成果を上げるには、評価されている投稿の傾向から予測を立てなければなりません。

予測を立てるには分析や対応に時間を要します。アルゴリズムの変化に即時対策をして、継続的に集客することが厳しくなっています。

もう通用しないノウハウが世の中に溢れていることもあり、古い手法と指摘されているのでしょう。

膨大な情報の中に埋もれやすい

SNSに溢れる膨大な情報の中に投稿が埋もれやすいのも、「SNS集客はもう古い」といわれる理由の1つです。

SNSには、毎日毎時新しい投稿がアップされており、リアルタイムでさまざまな情報が飛び交っています。

世間でSNSが浸透するまでは投稿量も限定的だったため、ユーザーに見つけてもらいやすく、集客効果も上げやすい環境でした。

現在は、ユーザー数も投稿者数も増えています。新しい投稿をしても、多数の情報に埋もれ、ターゲットにリーチすることが困難です。

情報の氾濫により効果が出にくくなった影響で、SNS集客は古いといわれるようになったのでしょう。

「コスパ重視」から「タイパ重視」への変化

「コスパ重視」から「タイパ重視」へ、価値観が変化したことも影響しています。

コスパ重視とは、費やしたコストに見合う価値が得られるか「コストパフォーマンス」を重視する考え方です。

タイパ重視では、時間を効率良く利用する「タイムパフォーマンス」を重視します。タイパ重視思考では、いかに価値のある時間を過ごせるかが行動指針です。

タイパ重視の思考へ変化したことで、SNSのCMや広告、企業アカウントの投稿から自動で情報を受け取る「受動的な情報収集」をユーザーが回避するようになりました。(CM・広告スキップ、非表示など)

今は、欲しい情報を自ら検索して取りに行く「能動的な情報収集」が主体となっています。ユーザーに価値ある時間を提供できない投稿は、時代の流れに沿わなくなっているのかもしれません。

古いといわれる集客方法はSNS以外にもある

古いといわれる集客方法はSNS以外にもある

古いといわれる集客方法は、SNS以外に以下の4つの方法が挙げられます。

  1. ブログ運営
  2. SEO
  3. YouTube
  4. メルマガ

これらが古い集客方法と指摘されているのは、SNS集客が古いといわれる理由と同様です。集客効果が出にくくなったことが根本的な要因です。

なぜこれらの手法の集客効果が出にくくなったのか、原因や顧客行動、集客トレンドの変化を解説します。

ブログ運営

ブログ運営とは、日常の出来事や個人の意見を記事にしてウェブ上にアップロードすることを指します。Web上のLog(ウェブログ)からついた名称です。

ブログ運営では、面白い記事やためになる記事を掲載して読者の興味関心を刺激し、集客を図ります。

個人でブログ運営をおこなって集客を図っても、上手くいかないケースは少なくありません。

個人でアクセス数を伸ばすことが難しいジャンルであったり、法人が運営しているブログに太刀打ちできなかったりするためです。

個人ブログは、法人ブログに比べて記事作成に時間がかかります。複数人で記事作成を分担できる法人と違い、個人では記事作成にかかるすべての工程を担わなければなりません。

集客力向上のためにアクセス数を伸ばすには、記事数を増やす必要があります。一般的には、広告収益が得られる目安と同等の50記事~100記事は必要だといわれています。

個人でこれだけの記事を作成するのは容易ではありません。激戦ジャンルであれば、記事数を増やしてもアクセス数が確保できない場合もあります。

結果的に集客成果が出にくくなり、古いといわれるようになったのでしょう。

SEO

SEOは、GoogleやYahoo!などの検索エンジンで検索結果上位に表示されるように、コンテンツの見直しや新規作成をおこう集客方法です。

SEOも検索アルゴリズムの変化にともない、評価されるコンテンツは移り変わります。

アルゴリズムが変化すると、過去に評価されていたコンテンツが集客成果を得られなくなるケースも少なくありません。

SEOを取り入れる企業が増加し、検索上位争いが激化したことも集客効果を引き出しにくくなった要因です。

YouTube

YouTubeが古い集客方法だといわれるようになったのも、導入する企業が増えたことが原因です。

YouTubeチャンネルの運営が増えて、動画のアップロード数が膨大になり、視聴者の取り合いが起きています。ユーザー数が分散することで、集客効果も出づらくなりました。

一方、固定ファンを増やして独自の商圏を形成するファンマーケティングに成功すれば、依然として高い集客効果が得られます。

YouTubeは、特定のジャンルに高い影響力をもつ「インフルエンサー」を多く輩出しているのも特徴です。やり方次第で成否がわかれる集客方法になりつつあります。

メルマガ

メルマガは、配信登録しているユーザーに、メールでアプローチする集客方法です。

登録者にメールを一斉配信できるメリットはありますが、開封率は低下傾向にあります。

メルマガの平均開封率は、15%~25%といわれています。過去に取引があったが長期間取引のない「休眠顧客」の場合、開封率は5%~10%です。

一方、スマートフォンが今より普及する以前(2010年頃)は、メルマガの開封率が40%を超えるケースもありました。

メルマガの開封率低下は、ユーザーとのコミュニケーションツールが、メールからLINEに代表されるSNSへ移行したことがきっかけです。

そのため、集客手段にLINE公式アカウントを運用する企業が増えています。

しかし、スマートフォン以外のユーザーへアプローチするために、現在もメルマガを活用している企業は少なくありません。

SNS集客はオワコンではない

SNS集客はオワコンではない

SNS集客は、ブームが去って人気がなくなった「オワコン(終わったコンテンツ)」ではありません。

今もなお、SNS集客を実施している企業は多くあります。個人事業主や中小企業でも、手軽に始められる集客手段だからです。運用さえうまくできれば、顧客に効果的なアプローチもできます。

アカウントを運用していれば、簡単に成果がでる集客方法ではなくなりつつあるのは事実です。

現在のSNS集客では、ユーザー層の傾向を見定めて、運用方法やプラットフォームを検討し、戦略的に施策を実施することが求められています。

もう古いとはいわせない!SNS集客成功を左右する5つのポイント

もう古いとはいわせない!SNS集客成功を左右する5つのポイント

SNS集客を成功させるには、5つのポイントを抑えましょう。

  1. 「手法」ではなく「戦略」が重要
  2. 顧客層ごとにアプローチ方法を変える
  3. ファンマーケティングを実施する
  4. ほかの集客方法と組み合わせる
  5. 集客のトレンド情報を集める

なぜこれらのポイントが重要なのか、集客施策に取り入れるメリットや効果を解説します。

「手法」ではなく「戦略」が重要

SNS集客の成功を左右するのは「手法」ではなく「戦略」です。

戦略とは、目指すべきゴールを実現するための方法です。どのプラットフォームを使用し、どういった運用でアプローチするのかを具体的なプロセスに落とし込まなければなりません。

手法も大切ですが、やり方にこだわりすぎると、方向性を見失いやすくなります。集客するためにもっとも最適な方法を選び続けることで、成果を上げやすくなるでしょう。

SNS集客の戦略を学ぶには、他社の成功事例を知るのがオススメです。以下の記事をご活用ください。

顧客層ごとにアプローチ方法を変える

SNS集客を成功させるには、顧客層ごとにアプローチ方法を変えて訴求力を高めることが重要です。

顧客層とは、顧客の属性を表す言葉で、商品購入やサービス利用に対する意欲や興味関心の度合いで分類されます。

顧客層分類効果的な集客施策
潜在顧客まだ悩みやニーズを自覚していない顧客層商品やサービスの認知拡大
顕在(見込)顧客自分のニーズと商品が結びついていない顧客層商品やサービスの詳細情報提供
購入意欲を阻害する要因の除去
新規顧客初めて商品購入やサービス利用した顧客層購入後のアフターフォロー
リピート購入したくなる仕掛け
既存顧客商品購入やサービス利用したことがある顧客層コミュニケーションを通じてファン化
魅力的な新商品の提供

顧客の情報をリスト化して、顧客層ごとにマーケティングや集客施策をおこなう「リストマーケティング」も効果的です。

顧客の購買意欲レベルに応じたアプローチをすれば、集客の成果アップにつながります。

顧客層ごとの詳細なアプローチ方法や、一風変わった訴求力の高い集客施策は面白い集客方法14選|競合と差別化できる集客の意外なアイデアが満載で紹介しています。

ファンマーケティングを実施する

SNS集客を成功させるポイントは、ファンマーケティングを実施して固定の顧客層を多く獲得することです。

ファンマーケティングは、以下のような方法で実施します。

  • ファンクラブ・オンラインサロンなどコミュニティをつくる
  • 優先購入権付与や限定商品の販売、割引優遇をおこなう
  • 商品やサービスが提供されるまでのストーリーを公開する
  • ライブ配信・イベントで交流する

ファンは、商品購入やサービス利用を継続してくれるだけでなく、SNS上でシェアやりポスト(リツイート)などの情報拡散もおこなってくれます。

ファンマーケティングでは、顧客に「この人(企業)から購入したい」と思ってもらえるかがカギです。顧客一人ひとりを大切にし、喜んでもらえる施策を実施しましょう。

ほかの集客方法と組み合わせる

SNS集客だけを実施せず、ほかの集客方法と組み合わせるのも成果を上げるポイントです。

SNS集客ではリーチできない顧客層に対して、ほかの方法でアプローチできると良いでしょう。

例えば、チラシのポスティングやDM送付、テレビCMなど、インターネットを介さないオフライン集客が挙げられます。

集客方法の使い分け方は、効果のある集客方法26選(オフライン・オンライン)と巧みに使い分けるコツで詳しく解説しています。

集客のトレンド情報を集める

SNS集客では、顧客が興味をもつ投稿の傾向、アルゴリズムや機能のアップロードなどのトレンド情報にアンテナを張ることも欠かせません。

顧客ニーズの変遷や技術革新で新たな集客方法が生まれた際に、いち早く情報をキャッチするためです。

スピーディな情報収集ができれば、集客施策にも最新ノウハウをスムーズに反映できます。

DokTechでも経営・集客に役立つ最新情報を随時発信しています。ぜひ集客戦略の一助にお役立てください。

集客方法の最新トレンド

集客方法の最新トレンド

「SNS集客はもう古い」といわれるのは、新たな集客方法が注目されつつあるのも理由の1つです。

集客方法の最新トレンドやそれぞれの強み、従来の集客方法との違いを解説します。

VR・AR体験

技術の進歩で近年登場し、注目されている集客方法がVR・AR体験です。VRは仮想現実、ARは拡張現実を意味します。

どちらもIT技術を応用しており、専用のゴーグルを装着して映し出される仮想空間を体験します。

仮想空間にいながら実在しているかのようなリアリティの高い体験ができる点が特徴です。

例えば、以下のような集客方法に活用されています。

  • 自宅にいながらVRで海外旅行体験
  • VR・ARを用いたアート体験
  • 謎解きイベントでARアプリと連動
  • VRライブ

AR・VR体験は、商品・サービスのお試し体験やリアル体験型イベントの集客に効果を発揮します。

AI技術の活用

最新の集客トレンドでは、AI技術も積極的に活用されています。身近なところでは、顧客の問い合わせにチャットで自動応答する仕組みもAI技術です。

SNS投稿やイベント企画などのアイデア抽出に、自動文章作成AIのChatGPTをサポートツールとして活用する企業も増えています。

SNSアカウント運用の工数削減や業務負担軽減に、AI技術を役立てるのもおすすめです。

オンライン×オフラインの集客

最新の集客トレンドでは、オンライン集客とオフライン集客を掛け合わせている企業も増えています。

具体的には、以下の方法が挙げられます。

  • 謎解き街歩き(アプリ×観光)
  • ポップアップストア(EC×実店舗)
  • 写真映えする飲食メニューの開発(SNS投稿×実店舗)
  • リアルイベントのライブ配信(オンライン視聴×現地参加)

オンライン集客の拡散力や遠方の顧客へリーチできる強みと、オフライン集客の「見て・触れて・体験できる」強みを掛け合わせた集客方法です。

オンライン集客とオフライン集客双方の強みを活かし、集客力を最大限に引き出せます。

要約・ショート動画

近年トレンドになっている集客方法には、書籍の要約やショート動画も挙げられます。

ユーザーの価値観がタイパ思考へ変化したことを背景に、再生時間の長い動画よりも15秒~1分程度の短い動画が伸びています。

書籍のあらすじや結末を知ってから購入を判断する顧客も多く、要約サイトや動画も人気です。

タイパ思考のユーザーをターゲットにする場合、いかに短時間で顧客の注目を集められるかが集客のカギになります。

まとめ

まとめ

「SNS集客はもう古い」といわれるのは、以前よりも成果を出しにくくなっていることが原因です。

今もなお、多くの企業でSNS集客はおこなわれており、施策の工夫次第で高い集客効果が得られます。

一方で、SNS集客を含むオンライン集客は、トレンドが急速に変化する点に注意しなければなりません。

顧客の反応が良い集客方法はなにか、人気があるSNS投稿の傾向や最新技術などにも目を向け、つねに情報収集を心がけましょう。

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DokTech編集部
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