「働く女性が輝ける環境づくりを」不動産事業で未来を創造する女性経営者の挑戦

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「働く女性が輝ける環境づくりを」不動産事業で未来を創造する女性経営者の挑戦

更新日更新日:2023.10.2

公開日投稿日:2023.10.2

今回は、「働く女性の味方になりたい」と夢を掲げ、不動産業で起業した中山由美子さんにお話を伺いました。

もともと心配性でマイナス思考な性格だった彼女が、どうやって独立を実現させたのか。赤字に陥った1期から、どのように黒字転換したのか。男性が多い不動産業界で、女性ならではの考えを取り入れ、目標達成する方法を正直に語って頂きました。

起業を目指す人だけでなく、売上アップを図りたい人もぜひお役立てください。

目次

 自己紹介をお願いします。

石川県出身、大阪在住。株式会社がっぱ「正直不動産」代表取締役の中山由美子と申します。現在0歳3か月の赤ちゃんを育てながら育児と仕事に邁進しております。

株式会社がっぱ「正直不動産」代表取締役の中山由美子さん

株式会社がっぱ「正直不動産」代表取締役の中山由美子さん

「正直不動産」を開業したきっかけを教えてください。 

大学2年生まで特にやりたいことがありませんでした。ある日アルバイト先の先輩から就職先が決まり、不動産業界に就職したと聞きました。

25歳で店長に・・・物足りなさを感じる日々

「不動産業は、ただ物件を紹介する仕事ではない。物件はあくまで手段。お客様の未来を輝かせるお手伝いをする仕事なんだ」とキラキラした目で、先輩が語ってくれたんです。 

その姿を見て「なんてすばらしい仕事なんだ!」と感化され、私も不動産業界に進むと決めました。しかし当時私が専攻していたのは理系です。

不動産業界はどちらかと言うと文系のお仕事だったので、どうしたら理系でも不動産業界への就職が有利になるか、先輩にたずねたところ宅建の資格を取ったら良いと聞き、大学3年時に取得しました。

それから無事に不動産業界に就職。25歳で店長を任せていただけるまでになりました。

しかし店長とはいえ、本部から与えられた目標をただこなすだけの日々に、物足りなさを感じてしまいました。

独立を決意してから2年後に実現

私は仕事が大好きで、プライベートとのバランスをあまり考えないタイプです。ワークライフバランスを大切にしたい方も、同じ職場にいらっしゃいました。

どうしても仕事へのモチベーションやスピード感が、周りとは異なり、現在の旦那さんとの出会いをきっかけに独立を考えるようになりました。

独立に向けて、まず売買のことを勉強するために転職をしました。

それから起業するためにお金を貯めることを目標に本業以外にも仕事を掛け持ちました。独立を考え、経営者に会いに行き沢山お話を聞きにも行きましたね。

独立を決意してから2年後、30歳で独立。株式会社がっぱ「正直不動産」を立ち上げました。おかげさまでただいま2期目に入っております。

正直不動産のロゴ

正直不動産のロゴ

不動産業での起業はどんな形がありますか?

方法は2つあります。1つは個人事業主として起業、2つ目は法人として起業することです。

個人事業主の場合、2つ手段があります。1つは不動産協会に加盟して自分の会社として業務を行う形態、2つ目は不動産会社と業務提携を結ぶことで物件の紹介ができます。

物件案内するため普通自動車免許が必要ですが、他の免許の有無は問われません。個人事業主は、一番簡単な独立方法です。

法人での独立の場合は宅建資格が必要です。不動産協会に加盟するか営業保証金を供託所に預けるかの2択ですが、ほとんどの方が不動産協会に加盟することを選びます。

不動産協会加盟は加盟金が160万円くらいかかるのに対し、営業保証金は1000万円用意しなければならないからです。 

私は法人を設立し、不動産協会に加盟する形で独立しました。 

開業1年目で大変だったことはありますか?またどのように乗り越えましたか?

大変だったことは2つあります。

仕事をする自分と経営者としての自分とのバランス

1つ目は、仕事をする自分と経営者としての自分のスケジュールのバランスを、どうすればよいのかわからなかったことです。

私は不動産というお仕事が好きで、物件紹介を通して、お客様に喜んでもらいたい思いが強くありました。しかし、実際には経営者の方々との交流会やゴルフ・会食等の経営者としての自分に重きが置かれていました。 

「1年目は断らない」をモットーに走り出しました。経営者の方々に1年目やってよかったことを伺った際、この回答が一番多かったからです。

これでいいのだろうかと迷っていたとき他の経営者に相談したところ、断らないとは「全てなんでも断らない」という意味ではなく「できるかわからないお仕事(挑戦)を断らないで引き受ける」という意味だとわかりました。 

そこからは自分にとって何が大事か考え、経営者としての自分はあくまでサブ。実際にお客様とお客様の未来について考える仕事をする自分がメインだと決めました。

ひとりで全てを完璧にこなすことはできません。自分が何に価値をおいているのかを明確にし、その価値観に沿った挑戦を大切にするようになりました。 

赤字の1年目からターゲットを絞り売上アップ

2つ目は売上を見ていなかったことです。

お客様に喜んでもらうことは当然ですが、経営者として売上を上げることは必須条件と考えています。

しかし、1年目は売上を考えずに行動して赤字でした。そこでターゲットを絞ることにしました。

大手ではできない個人の強みは、レスポンスが早いことです。さらに、丁寧で顧客に寄り添ったサービスだと考えたので、価格ではなく価値を売ろうと思いました。

提示した価格でご納得いただけないお客様には潔くお断りし、価値提供と信頼を大事にすることで売上も上がりました。 

「正直不動産」の特徴を教えてください。

 正直不動産は完全予約制です。24時間お申し込みを受け付けております。さらに紹介制を導入しており、信頼を第一に考えています。

また、不動産業は男性のイメージが強いと思いますが、私は女性ならではの柔らかさや共感力を生かし、2025年3月からは女性限定のサービスへと移行します。 

私自身が昔から男性に苦手意識があり、色々な場面で女性に相談しやすい環境を求めていたことが理由です。

経営者は売上を上げることは必須と話しましたが、売上ばかりを目指してギラギラするわけではありません。何よりお客様のHAPPYを優先したいと考えています。 

そのためスーツは着ていません。親しみやすく相談しやすいアットホームな環境づくりを徹底しています。

起業するときにやると良いことや考え方はありますか?

まずは、自分が目指していることを実現している方々に会いに行って、沢山お話を聞くことです。

私はたくさんの経営者に会いに行きました。不動産業界の経営者だけでなく全然違う業界の方にもお話を聞きに行きました。

また起業するには環境も大事だと感じます。

周りに経営者や起業家がいる環境を作りました。やはり考え方は大事で会社員のままのマインドで起業するのは難しいので、まずは実家を出てひとり暮らしをしました。

プラス思考でいることも大事だと思います。うまくいかないこともたくさんありますが、そのたびに落ち込んでいると行動が止まります。 

ネガティブになってマイナス思考なことを言ってしまったときは、その後に「と思っていました今までは!」と3秒後にはプラス思考に言い換えています。

独立の妨げになったことやこれは「きれいごと」だと思うことはありますか?

やっぱりお金は必要です。

「不動産業界は」かもしれませんが、始めるためにも準備金が必要でした。

お金は関係ない、まず行動と言われることもあるかもしれませんが、不動産業界で起業を目指すのであればまずはお金が必要でした。起業前に資金を集めなければなりません。 

今後の展望や目標を教えてください。

将来の夢は女性専用の複合施設のマンションオーナーになることです。女性の社会進出、環境はまだまだ整っているとは言えないと思います。

友人の保育士の女性は、業務の大変さのわりに給料は少なく、ひとり暮らしができない。離婚したいけれど子供が小さい内は正社員で働くことが難しく収入面で不安。夜遅くまで働いて自分のケアする時間がなかなか取れない。

私はそんな働く女性の味方になりたいです。マンションは8階建ての予定です。1階から4階はテナント、5階から8階は女性専用の住居のビルを建てたいと考えています。

1階には学童や保育園、2階はジム、3階はサロン、4階は弊社の事務所です。

居住用の上階は保育士さんたちの社宅として貸し出せるように。ママさんは子供を1階に預けて送迎の時間を削減でき働き方を選択できるように。キャリアウーマンの方は夜遅く帰宅しても自分磨きができるように。

そして、マンションの方みんながアットホームな「家族」と言えるような、そんな施設を作りたいです。

これから独立を考えている人へメッセージをお願いします。

私は言霊が存在すると思っています。だから独立したい、起業したい思いがあるなら、ぜひ今日からどんどん言葉に出して宣言してください。

私も大切な人から今日出会った人にまで独立すると言葉にしたから実現できたと思っています。その言葉を一番よく聞いているのは他の誰でもない自分です。

ぜひ、自分を洗脳してください。それだけで目標に一歩近づきます。

そして、会社員として働いているうちに、その会社でしかできないことを学んでください。

会社員だからできることもたくさんあります。そこで経験を積んで学べる知識や技能を最大限身につけましょう。独立してから必ず役に立ちます。 

あなたの起業・独立を応援しています。

<DokTech編集部より>

中山さん、ありがとうございました。ますますのご活躍を応援しています。

著者情報

DokTech編集部
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