起業する女性の特徴・向いている人の習慣は?女性経営者のリアルな声を調査
更新日:2023.8.9
投稿日:2022.12.28
近年自分の好きなことやキャリアを活かして起業する女性が増えています。2021年のTSRの調査では、女性社長の数は54万人に達し、前回調査の2019年より13%増加したそうです。
女性起業家に憧れて、自分もビジネスを立ち上げたいと考えだした女性も多いのではないでしょうか。筆者自身も起業という自由な響きに魅力を感じ起業したひとりです。今ではもともと興味のあったことや得意を活かして仕事ができています。
自分でビジネスをするにあたって、疑問に思ったことがあります。「起業する女性には、なにか特徴があるのか」「共通点があるのでは」と探りたくなりました。
そこで筆者の周りの起業女性10人にアンケートをとり、実際に起業している女性たちのリアルな声を集めました。今回は、彼女たちの特徴や習慣、幼少期に見られた行動などをご紹介します。
自分が当てはまるかどうかチェックしてみてください。当てはまる特徴が多ければ起業して成功できる可能性が高いかもしれません。起業を迷っている女性は、一歩踏み出すためのヒントとしてもお役立てください。
参照:全国の女性社長が初めて50万人を突破 第10回「全国女性社長」調査|東京商工リサーチ
目次
起業に向いている女性経営者の特徴10選
女性経営者を対象としたインタビューをもとに、起業に向いている女性の特徴を10個紹介します。
- 行動が早く大量にできる
- 決断力がある
- 自分を律することができる
- コミュニケーションを円滑にできる
- 好奇心旺盛である
- 女性の強みをビジネスに活かせる
- 継続力がある
- 数字に強い
- 他人の力を借りるのが上手
- 感情が安定している
自分に当てはまるかチェックしてください。6個以上当てはまったらぜひ起業を視野に実際に行動に移しましょう。
行動が早く大量にできる
事業には失敗はつきものです。誰でも失敗はしたくないものですが失敗を恐れていつまでも悩んでいてはチャンスを逃します。
まずはビジネスを始めて、走りながら考えるくらいの行動力がある女性が起業で成功しています。
筆者自身は30代女性で電子書籍プロデュースや音楽教室ビジネスをしていますが、最初は自分の事業を知人や友人に宣伝するのは押し売りのようで嫌われるのではないか、誰も自分のサービスを必要としていないのではないかと悩み行動できませんでした。
しかし「30人に自分の事業を紹介する」と目標を決めて達成のみを目指したら、2週間後に「サービスを必要としている」と返事をくれました。
30人に話したら1件成約できると思えれば恐れず行動できます。行動すること、その量が結果につながります。
決断力がある
決断力とは、課題に対して責任をもって自分で意思決定できる力のことです。
「チャンスはピンチの顔をしてやってくる」という言葉があります。チャンスがいつも準備万端の時にくるとは限りません。
女性経営者は、自分がトップであり代表です。準備が完璧ではなくても、やると決断できる女性起業家は迷ってチャンスを逃すことがないため、成功をつかみとれるでしょう。
これは、決めたことはやり遂げる覚悟を持っていることも意味します。やるかやらないかではなく、やるかやりきるかと考えられると決断力を鍛えられるかもしれません。
自分を律することができる
自分を律するとは、内からの欲望や衝動を自らの意思で制御することです。社会の規律や自分で決めた基準を、自らの意思で守ることが求められます。
会社員であれば、出社時間や就業時間を会社に決められた時間で動きますが、起業するとスケジュールもすべて自分で管理します。誰にも強制されないため、手を抜くことも簡単にできます。
自分で自分を律することができないと事業を遂行することは難しいでしょう。手帳やToDoリストなどを活用してスケジュール・タスク管理を徹底しましょう。
コミュニケーションを円滑にできる
「経営者の主な仕事はコミュニケーションをとること」といわれてます。コミュニケーションを上手にとれることは、経営者にとって重要です。
自分の話ばかりをするのではなく、相手の話を聞くのが好きで、話をまとめることが上手な女性は起業に向いています。
顧客の要望をうまく取り入れて、提案ができるため信頼されやすくなります。また、お客様ニーズを商品づくりに反映させてブラッシュアップすることも可能です。
さらに、さまざまな人と積極的にコミュニケーションをとり良好な人間関係を築くことで、仕事の紹介にもつながりやすくなります。
女性起業家の悩みごとのひとつが、会社員時代よりも仕事が安定しにくいことです。しかし、コミュニケーション力を活かせば、人脈からビジネスを拡大させることが可能です。
好奇心旺盛である
起業する女性は好奇心旺盛です。
新しいこと・知らないことを学ぶのが好きで、常に新しい情報を集めたり、さまざまな世界の話を聞こうとしたりしています。資格取得やスキルアップに挑戦する人も少なくありません。
大人になるにつれ、やりたいことは後回しになります。やるべきことを優先しなければならない場面が多くなります。
しかし成功する起業女性は、自分の興味・関心が向くことに時間を使っています。広い視野が養われるため、自分の事業へのアイデアや企画も浮かびやすいでしょう。
女性の強みをビジネスに活かせる
起業して成功する女性は、女性ならではの強みをビジネスに活かしています。
女性の強みは、美容や健康に関することや五感を使う身近なことが挙げられます。強みを活かしてビジネスをし、さらにスキルを高めると生活も仕事も豊かになるでしょう。
例えば、女性の強みを活かせる仕事として、美容サロンや料理教室、ヨガ教室が人気です。
男性の起業家は、仕事で得たスキルや経験を活かし、より社会的に貢献できるコンサルタントやライター、店舗ビジネスを展開することが多いようです。
しかし女性経営者は、同じ女性が関心の強い「衣食住」にかかわることで、自分の得意や好きを活かせる起業が人気です。趣味から口コミで広がりビジネスになったケースがよく見られます。
継続力がある
事業をしていれば、努力してもうまくいかないことはたくさんあります。しかしその困難も乗り越えて継続した人だけが成功します。
成功した人とは、成功するまで続けた人のことです。失敗した人とは成功する前にあきらめて行動をやめた人です。目標をもって継続していればいつか成功する可能性があります。
女性はマルチタスクができる人が多く、一度にたくさんの作業を抱えがちです。しかし社長業を継続するためにも、全てをひとりで抱え込まずに、他の人に頼んだり、一つずつ分解して作業したりすることなどが重要です。
数字に強い
経営者として重要なことの一つに「数字に強い」ことがあげられます。
「数字に強い」とは
- 会計処理が正確にできる
- 業績のデータを見て今後の計画を立てられる
など数字から経営の課題を読み取り、解決に導ける力のことです。
例えば感覚で商品を発注してしまい、過剰に在庫を抱えることで経営を圧迫してしまっては事業が成り立ちません。経営を継続するにはデータをとり、数字から次の予測を立てることが不可欠です。
女性は数字に弱いといわれがちです。商品やサービスに自信があっても、経営に関する数字や資金繰りを考えることに苦手意識を抱く女性は少なくないでしょう。こういった理由からも強い女性は経営者に向いています。
他人の力を借りるのが上手
起業すると、事業の運営、経理、クライアントとのアポイントメントなどの業務をすべて自分でこなさなければなりません。
顧客が少ないときはそれでよいかもしれません。しかし、事業が拡大すればすべてをひとりでこなすのは不可能です。
また自分の得意・不得意分野があるので、不得意分野を上手に他人に任せられる人は起業に向いています。
男性は、社会経験を積み、経営の知識がある中で起業する人が多いようです。
一方で女性起業家は、趣味から事業が拡大したケースも多く、マーケティングや財務のことがわからないまま自分一人で全てをこなそうと、ワンオペで経営しがちです。
「大変だ」「苦しい」と感じる前に人に頼る選択肢を持っておきましょう。
感情が安定している
成功している女性起業家の多くは、感情が安定している特徴があります。
失敗したとしてもただ落ち込むのではなく、冷静に原因を突き止め次どうしたらよいかを論理的に考えられることが求められます。
ただし、感情の起伏には、女性ホルモンの変動が関係しています。ときに感情に波があることは仕方ありません。むしろ自分の感情に振り回されず、うまく向き合う姿勢が大切です。
関連記事:女性起業の成功例|13人の女性起業家から学ぶ成功のポイント
起業して成功する女性経営者の意外な幼少期5選
筆者の周りで起業して成功している女性経営者に、幼少期どんな性格だったのかを尋ねました。
- 孤独が平気
- 頑固
- ひとつのことを突き詰める
- 人前で披露する経験がある
- 想像することが好き
今にも通じている特徴ですが、昔からこのような特徴があったそうです。回答が多かった特徴5選を紹介します。
孤独が平気
幼少期から周りからは少し浮いていた女性が多いようです。
周りの友達がおしゃべりをしていても
- 自分の好きな読書を優先する
- みんなが知っている流行の音楽やドラマに興味がなく話についていけない
などです。
しかも、そのことをあまり気にしておらず自分の好きなことに没頭していた傾向があります。他人に流されず自分の道を貫くことが幼少のころから身についていたから、起業後も成功できたのかもしれません。
頑固
幼少期から先生や両親から意見を反対されても、自分が決めた事柄を曲げなかったそうです。
経営者がすべての意見を取り入れていては、誰にでも当てはまる中途半端なサービスや商品を提供することになります。
自分の想いを貫いて失敗しても、自分で責任をとる姿勢がある女性は起業に向いています。また決断力が求められる起業家には、頑固さは必須の資質かもしれません。
ひとつのことを突き詰める
幼少期から一つのことに夢中になって取り組む経験があったようです。例えば読書や絵を描くことが挙げられます。
行動力があり好奇心も旺盛でたくさんのことに挑戦しては飽きることもあるようですが、その中から夢中になるものを見つけて没頭していたようです。
人前で披露する経験がある
ピアノやダンスなど習い事をしていて、人前で発表する機会が幼少期にあったと回答した女性が多くいました。
人前でも堂々と自分を表現する訓練ができている、失敗しても動じないなど精神面を知らない間に鍛えられるのかもしれません。
想像することが好き
幼少期から想像することが好きだった女性が多いようです。
「こんなものがあったらいいな」と想像してきたことが、起業のアイデアとなり自分の事業につながっていくのかもしれません。
起業して成功しやすい女性経営者の習慣3選
筆者の周りで起業して成功している女性経営者に、習慣にしていることをインタビューしました。その中でも回答の割合が多かった3選をご紹介します。
早起きである
成功している女性起業家の回答で一番多かったのが早起きでした。
女性起業家に限らず成功している経営者には早起きの習慣がある人が多いようです。正確に言えば、ただ早く起きるのではなく朝活動を行っています。
全国協議会の調査では、幼少期から朝活動の習慣があった人ほど大人になってからの資質・能力が高い傾向があることがわかっています。ほかの人よりも時間を有意義に使い、朝から活発的に、そして余裕をもって一日を過ごしています。
早寝をすることにより健康状態が良好で、心に余裕があり、「自分にはできる」と自己肯定感も持ちやすいのかもしれません。
参照:「早寝早起き朝ごはん」の効果に関する調査研究[結果の概要]|早寝早起き朝ごはん全国協議会
読書をする
読書を習慣にしている女性起業家も多くいます。忙しい女性起業家でも時間をやりくりして新たな世界を知ったり、知識を得たりしています。
本のジャンルは多種多様です。
- 知らない分野の本
- 自分の成長につながる本
- 専門性を高められる本
- 社会・経済・政治が学べる本
- 世の中で流行っている本(消費者のニーズがある本)
などが挙げられます。
新たな世界を知ることで、自分のビジネスにほかとは違うアイデアを盛り込め、差別化につなげられるメリットもあるそうです。
「好奇心旺盛」にも通じるかもしれませんが、常に学ぶ姿勢を持っていることは起業家の共通点かもしれません。成功している女性起業家の方々はみな、意欲的に学んできました。
時間管理ができる
手帳を使って管理する、スマートフォンのカレンダーに記入する、ToDoリストを活用するなど管理の仕方はそれぞれですが、一日を何となく過ごしていては起業家が成功するのは難しいようです。
時間管理により仕事の優先順位をつけプライベートの時間を確保し、メリハリのある働き方を実現しています。
とくに子育てや家事と仕事を両立している女性起業家には、時間管理の徹底が不可欠です。仕事もプライベートも充実させるために、時間管理術を身につけましょう。
時間だけはありません。体調や生活リズムなど、成功している女性起業家は自分に合った方法で自身をコントロールすることを意識しています。
ほかにも起業のことをもっと学んで、経営者として活躍したい女性は、こちらの記事も参考にしてみてください。
- 女性起業のアイデアの見つけ方|日常をヒントに発想が生まれた事例も紹介
- 女性におすすめのプチ起業とは?いま注目の仕事を紹介!体験談&適性診断付き
- 起業したい女性向け!おすすめ6職種と事業成功の秘訣・創業に向けた準備
女性経営者が多い職種5選
女性経営者が多い職種を5選ピックアップしました。
起業はしたいけど職種で悩んでいる人や、女性経営者を参考にしながら起業したい人に、職種ごとの魅力やメリットをお伝えします。
サロン経営
サロンは、接客をともなう特定の施術サービスを提供します。
サロンには、以下のような業態があります。
- ヘアサロン(美容室)
- エステティックサロン
- ネイルサロン
- アイサロン
- 日焼けサロン
- ピラティス・ヨガサロン
- リラクゼーションサロン
子育てサロンや料理サロンなど、美容以外のサロンを営む女性経営者もいます。
サロン経営者に女性が多いのは、美容やリラクゼーションに自ら興味をもつ女性が多いためです。
サロンでは、より見た目を美しくするだけではありません。加齢や出産によるお肌や体型、体調の変化に悩む女性へ、実体験をもとにしたサービスを提供できれば、高い満足度を得られるでしょう。
セミナー・講師業
セミナーやカルチャー教室の講師業は、趣味や特技を活かせる職種です。
教室を開く時間が自由に決められるため、子育てや介護と両立しながら働く女性経営者も多くいます。
例えば、自宅でピアノ教室を開いたり、オンラインで英会話レッスンをおこなったりするケースです。
講師業では「フラワーアレンジメントが趣味」「時短料理なら得意」「整理整頓が好き」など、意外な趣味や特技が起業するヒントになります。
自宅やオンラインで開講できるため、いわゆる「プチ起業」が可能です。開業コストが抑えられるのも、女性が講師業を始めやすい理由でしょう。
女性向けフィットネスジム経営
女性向けのフィットネスジムは、ターゲットを女性に絞ったフィットネスジムです。
女性専用の無人フィットネスジムだけでなく、女性トレーナーの指導が受けられるパーソナルジムもあります。
女性経営者だからこそ、顧客が喜ぶサービスやジムの使いやすさ、通いやすさを、女性目線で追求できるところにやりがいがあります。
女性向けフィットネスジムを起業する場合、フランチャイズに加盟する選択肢もあります。フランチャイズ本部のサポートが受けられる経営方法です。
フランチャイズの詳しい説明は、「フランチャイズビジネスとは?ビジネスモデルやメリット・デメリットを解説」をご覧ください。
家事代行業
家事代行業は、顧客の依頼に応じて家事をおこなう職種です。掃除、洗濯、買い出し、料理などを依頼された時間内にこなします。
業務内容が幅広いのも家事代行業の特徴です。一般的な家事のほか、ペットシッターや庭の草むしり、郵便物の受け取り、病院の付き添いを依頼されることもあります。
家事代行業は、依頼された時間通りに業務を進めなければなりません。複数の家事を同時進行で進めるマルチタスク能力が求められます。
マルチタスクは「洗濯しながら献立を考える」「複数の料理を同時につくる」など、作業を同時進行できる能力です。主婦業をしているあいだに、自然に身に付いている女性も多いでしょう。
家事代行業に女性経営者が多いのは、主婦から家事代行業の経営者に転身しているケースが多いからだと考えられます。
カフェ・ショップ経営
カフェやショップの経営者にも女性が多くいます。
こだわりの材料を使ったスイーツや世界に2つとないハンドメイド品の販売など、繊細さが経営に活かせるのも女性経営者ならではです。
近年カフェ経営では、店舗をもたないデリバリー特化型の「ゴーストレストラン」も増加しました。料理やスイーツ、ドリンクなどをデリバリーでのみ販売するスタイルです。
店舗をもたずに経営できるのは、カフェだけではありません。オンラインでのみ商品を販売するECショップも無店舗型の経営方法です。
店舗を借りる資金余力がない人でも、無店舗型なら起業のハードルが下がります。
起業しやすい環境が整ったことも、女性のカフェ・ショップ経営を後押ししている要因です。
まとめ
起業する女性の特徴や起業して成功している女性の特徴を解説しました。
起業を考えている方はこの特徴に当てはまるかチェックしてみてください。また今当てはまらなくても「起業したい」という素敵な夢をもっていれば、毎日の過ごし方や仕事への取り組み方を少しずつ変えることで、ひとつ上の自分へ成長できるようになります。この記事を参考にできることから挑戦してみましょう。
さらに女性の起業や独学ノウハウを知りたい方は、当サイトのメルマガ・公式ラインにご登録ください。
著者情報
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独立・起業の最新ニュースや、明日からすぐ使えるテクニックを、分かりやすくご紹介!
フランチャイズ経営者やフリーランス、法人役員など、多種多様なキャリアをもつメンバーでお届けしています。
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