女性フリーランスに人気の仕事8選!未経験から目指す方法・注意点も
更新日:2023.9.27
投稿日:2023.9.22
フリーランスに、自由で魅力的なイメージを抱いていませんか。
「働く時間や場所を自由に決められる」「プライベートとも両立しやすい」と、フリーランスに憧れる女性も多いようです。
一方で、安定と程遠いのもフリーランスです。仕事の獲得に年中苦労するフリーランスや、収入が伸び悩む人も大勢います。
今回は自身もフリーランス4年目として活動する筆者(40代・女性)が、女性フリーランスの仕事のリアルを解説します。
フリーランスの実態やメリット、苦労する点も赤裸々にまとめました。女性のフリーランス仲間から集めた体験談も掲載しています。
これからフリーランスを目指すあなたが知りたい情報が満載です。ぜひ最後までご覧ください。
目次
女性フリーランス・仕事の実態
一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会による「フリーランス白書2023」から、女性フリーランスの仕事の実態を解説します。
「男性のほうが多いのでは」「女性フリーランスはどれくらい稼いでいるのか」との疑問を解消しましょう。
女性フリーランスの割合
「フリーランス白書2023」に回答した人の性別は、女性がやや多い結果でした。
(※ 参照:一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会
「フリーランス白書 2023」をもとにRYD株式会社が一部作成 )
過去の「フリーランス白書」では調査年によって差はあるものの、どの年も回答者の割合は男性より女性が多い傾向です。女性フリーランスは、少数派ではないとわかります。
男性(%) | 女性(%) | |
2022 | 46.1 | 50.3 |
2021 | 39.6 | 59.4 |
2020 | 46.3 | 53.6 |
女性フリーランスの平均年齢
(※ 参照:一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会
「フリーランス白書 2023」をもとにRYD株式会社が一部作成 )
「フリーランス白書2023」に回答した人の年代は、最多が40~45歳未満の19.8%です。次いで45~50歳未満の17.3%、50~55歳未満の16.5%と続きます。
年代ごとの性別は、残念ながら公表されていません。
回答者がおよそ男女半々だった点を踏まえると、女性フリーランスも全体の割合に準じて40代以上が多いのではないかと推測できます。
40代になると介護・子育てとの両立やキャリアアップを理由に、働き方の変化を求める人も増えるでしょう。
ニーズに応じて、 柔軟な働き方を叶えやすいフリーランスに転身する人が増えるのかもしれません。
女性フリーランスの年収
気になる年収は「フリーランス白書2023」から、3つのデータをご覧ください。
(※ 参照:一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会
「フリーランス白書 2023」、以下同 )
フリーランスの年収のボリュームゾーンは「200万~400万円未満・27.9%」「400万~600万円未満・20.9%」です。
女性はクリエイティブ・フォト系や通訳・翻訳系、出版・メディア系で活躍する人が多く、家計に必要な収入の10割を担う女性も32.2%います。
回答者には副業・隙間ワーカーも含まれます。フリーランス専業の人に限れば、年収はもう少し上がるかもしれません。
フリーランスが1か月に働く時間
フリーランスが1か月に働く時間は、140~200時間との回答が33.1%で最多を占めました。
1日8時間労働で週に5日稼働すると、1か月の労働時間は160時間になります。会社員に近い時間稼働するフリーランスが多いようです。
一方で月の稼働時間は20時間未満、あるいは250時間以上働くとの回答も見られます。自分のペースで、自分にあった働き方がしやすい事実のあらわれと考えられます。
(※ 参照:一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会
「フリーランス白書 2023」をもとにRYD株式会社が一部作成)
女性がフリーランスになる3つのメリット
筆者はフリーランスになり、3つのメリットを享受できるようになりました。女性ならではのメリットを詳しく解説します。
あなたの働き方の課題や悩みを解消できるヒントを、探してみてください。
自分主体でキャリアを構築できる
仕事も働き方も自分で選択できます。
みずからの足で人生を切り拓く実感が抱ける点は、フリーランスのメリットの1つです。
得意分野を徹底的に磨いて尖らせ、誰よりも秀でた存在になることも可能です。「〇〇の分野なら××さん」と指名され、活躍する知人の女性フリーランスを何人も見てきました。
フリーランスには定年がありません。長くずっと働き続けたい人にも向いています。
「会社勤めは、結局のところ会社が用意したキャリアパスに乗るしかない」「希望しない仕事でも、命令されればやらざるを得ない」とキャリア形成に不満がある人は、フリーランスを解決策として考えてみてはいかがでしょうか。
働く時間や働き方に融通が利く
フリーランスは、働く時間や仕事量を自分の裁量で決められます。依頼された仕事の完了に責任を持ちさえすれば、いつ・どれくらい働こうが自由です。
働く時間や働き方に融通が利く点は、家事や子育て・介護など仕事以外のタスクと両立したい人にとって大きなメリットです。
女性特有の身体・メンタルの波に合わせやすい点でも、フリーランスの自由な働き方は女性に向いています。
男女平等が声高にいわれても、女性はまだまだ家族の都合でスケジュール変更を余儀なくされることもあるでしょう。
急な予定変更にも対応しやすいフリーランスになり、筆者は予定調整のストレスから解放されました。
煩わしい人間関係から解放される
あなたが職場の人間関係に悩んでいるならば、フリーランスへの転身が問題を解決してくれるでしょう。
フリーランスは定時に決まった場所に出勤し、職場の人と毎日顔を合わせることがありません。基本的に、自分ひとりで完結できる働き方をします。
会社にありがちな煩わしい人間関係から遠ざかり、自分のペースで働ける点がメリットです。
休憩中の噂話や社内のお祝いごとの手配など仕事以外の気遣いがなくなり、筆者はとても気が楽になりました。
女性がフリーランスになる4つの注意点
女性がフリーランスになる注意点もあります。転身する前に知っておきたいことを4つにまとめました。
フリーランスになってから後悔しないよう、注意点を理解しておきましょう。
仕事は自分で獲得する覚悟を決める
フリーランスの仕事は、待っているだけでは誰も与えてくれません。自分で仕事を獲得しないと、1円すら入ってこないのが現実です。
「仕事は会社や上司が与えてくれる」との意識から、いかに早く脱却できるかが重要です。
フリーランスが仕事を獲得できる経路は、後述します。続きをご覧ください。
収入は不安定になりやすいと知っておく
フリーランスに毎月定額の給与振り込みはありません。収入が不安定になりやすい点は覚悟が必要でしょう。
フリーランスが活躍する仕事の多くは、労働集約型です。労働集約型とは、収入が自分の労働力に比例する働き方です。多く働けば収入が増え、反対に稼働時間が減ると収入も減ります。
フリーランスの自分のペースで働けるというメリットは、収入の増減と表裏一体です。
納期厳守を肝に命じる
納期(依頼を受けた成果物の納品日)は、何があろうと厳守しなければなりません。
納期を守れないフリーランスを信用するクライアントはなく、今後の仕事受注に支障をきたします。
一方で、予定通りに働けない日が生まれやすいのも女性によくある困りごとです。子どもの急な発熱や体調不良、家族の送迎などはその代表例です。
納期は厳守しなければなりません。万一遅れが予測される場合は早めにクライアントに連絡する気遣いが大切です。
関連記事:仕事がないフリーランスに共通する6つの特徴|案件の依頼が殺到する仕事術
マネープランを家族と相談しておく
想定されるお金の問題を解決しておきましょう。以下の2点は、フリーランスになりたいすべての女性が考えるべき問題です。
- 扶養控除に入るか、入らないか
- どの程度の収入が想定できるか
所得が一定額を超えると扶養控除の対象から外れ、自身で国民健康保険・国民年金を支払う必要があります。
女性自身の収入が家計に必要な場合は、必要な収入額も試算しておきましょう。
未経験・女性フリーランスにおすすめの3職種
「尖ったスキルや自慢できる経験がない」「フリーランスによくある仕事は、すべて未経験」、そんな女性でも始められる仕事を紹介します。
できそうだなと感じる仕事があったら、ぜひ詳しく調べてみてください。
関連記事:未経験・スキルなしからフリーランスになる方法とおすすめの仕事8選
ライター
ライターは、クライアントの企画や指示にしたがって文章を書きます。自由に文章を書く文筆家や小説家との違いは、クライアントの意向がある点です。
ライターが書いた文章が掲載される媒体は、紙とWebがあります。
Webメディアの発達にともなって、近年はWeb向けの文章が書けるライター(Webライター)の需要が高まっています。
ライターに必要なスキルは、大きくつぎの3つです。
- 基本的なパソコン操作
- クライアントの指示を理解できる
- 正しい日本語で文章を綴れる
専門的なスキルがなくても始めやすく、未経験から活躍する人も大勢います。読者の共感を得られる寄り添った文章が求められる点でも、女性におすすめの仕事です。
バックオフィス
企業のバックオフィスでも、人材のフリーランス化が進んでいます。
バックオフィスとは総務や経理、人事などの内勤専門職です。基本的なパソコンスキルと社会人経験があれば、仕事を受注できる可能性が高まります。
先に紹介した「フリーランス白書2023」でも、4.6%の回答者が事務・バックオフィス系の仕事を請け負っているとの結果が出ています。
多くの企業で業務のオンライン化とアウトソーシング化が進んでいることも、フリーランスがバックオフィス業務に参入する追い風となっています。
バックオフィスでは財務や助成金申請、社会保険関係業務など、正確で地道な作業が求められます。コツコツ取り組む仕事が得意な女性に、おすすめです。
家事代行
家事代行は、女性が日々家庭でこなす家事スキルを活かして稼げます。特別な資格が不要で、未経験でも始めやすい仕事です。
家事代行で利用が多いジャンルは、つぎのとおりです。
- 掃除(エアコン、キッチン、水回りなど)
- 子育てサポート(ベビーシッター、子どもの送迎)
- 調理(料理の作り置き)
- 洗濯(大物の洗濯、アイロンがけ)
- 買い物
- ペットの世話
家事代行は独立フリーランスとして始めるより、家事代行サービス企業に登録し依頼を受ける方法が一般的です。
仕事の紹介やトラブル対応は仲介企業が担当するため、ストレスが少なく働けます。
しっかり稼ぎたい女性フリーランスにおすすめの5職種
キャリアやスキルを活かしたフリーランスになり、もっと稼ぎたい女性におすすめの仕事を5つ紹介します。
クライアントからの要求も高く、稼働時間が長くなりやすい仕事もあります。しかし頑張ればがんばった分、成果は報酬となって手元にかえってくるでしょう。
関連記事:【儲かる仕事18選】女性もガッツリ稼ぎたい!おすすめの仕事と成功の秘訣
エンジニア・プログラマー
エンジニアはシステムを開発して設計書を書く人、プログラマーはエンジニアの書いた設計書に沿ってプログラムを書く職種です。
フリーランスのエンジニアやプログラマーは、ニーズが高く使える人材が少ない言語ほど、収入が上がります。
代表的な言語と、期待できる年収目安をまとめました。
言語 | 月収 | 年収 |
PHP | 43万円 | 516万円 |
Java(Web系) | 40万円 | 480万円 |
Python | 45万円 | 540万円 |
HTML5 | 30万円 | 360万円 |
(※ 参照:フリーランスのSE・プログラマーのための単価診断・単価相場 にて「スキル経験年数1年未満」の条件で調査 https://freelance.levtech.jp/service/assess/ )
エンジニアやプログラマーは、フリーランスの働き方と相性があいます。プロジェクトごとに人材が募集され、在宅でも問題なく稼働できるためです。
プログラミング言語を習得しており、技術開発の実務経験がある女性におすすめです。
Webデザイナー・コーダー
WebデザイナーはWebサイトのデザインを考える職種です。コーダーはWebデザイナーが考えたデザインをブラウザに表示できるよう、Web用の言語でページを記述する人です。
Webデザイナーがコーダーを兼ねるケースもあれば、それぞれが独立した業務になる場合もあります。
納期を守りさえすれば、稼働時間を自由に決められる案件が多くあります。家の用事や子育て、プライベートと両立したい女性に向いているでしょう。
短期間で基本的なWebデザイン・Web言語のスキルを習得できるオンライン講座も多数あります。需要は多く、これからも活躍が期待できる仕事です。
コンサルタント
コンサルタントは、企業の課題解決を支援する職種です。
個人で活動するフリーコンサルタントは、フットワークの軽さが強みです。大手コンサルティングファームが入れない中小企業やニッチな市場への参入を目指しましょう。
コンサルタントとして稼ぐには、高い専門性があると有利です。とくにニーズの高い分野を以下にまとめました。
- IT・DX系
- 経営・戦略系
- PM・PMO系
※ PM・PMO:プロジェクトの推進と完了を支援する専門家
コンサルタントは外部人材にもかかわらず、社内の中核にかかわる場面も多々あります。
経営陣や社員と円滑なコミュニケーションが求められ、女性の共感力や感性を活かせるでしょう。
関連記事:「あなたの人生経験こそがブランド」自分史を可視化して売上アップするストーリーブランディングコンサルタント
営業代行
営業コスト削減のため、営業活動を外注する企業が増えています。営業代行を受注するフリーランスも登場し、活躍の場を広げています。
営業活動には新規開拓やルートセールス、テレアポなどがあります。
細やかな気遣いや人間関係への配慮、相手を慮ったプレゼンテーションなど、女性ならではのスキルを活かせる場面が多い仕事です。
フリーランスの営業代行は成果報酬型がほとんどです。成約数に比例して収入を増やせる点でも、やりがいを感じられるでしょう。
資料作成やアポイントの管理が得意な人は、アシスタント職をチェックしてみてください。
Webマーケター
Webマーケターは、商品・サービスが売れ続ける仕組みを作る職種です。
大きな売上が見込める半面、販売手法が複雑なWebマーケティング業界では、知見がある人は引く手あまたです。
フリーランスのマーケターなら、複数の企業から依頼を受けられます。案件数に比例して収入を伸ばしやすい点が魅力です。
<Webマーケターの種類>
- SEO(検索最適化)マーケター
- SNSマーケター
- 広告マーケター
- ECマーケター など
「データの分析が得意」「SNS運用の実績がある」女性は、ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
女性フリーランスが仕事を獲得する方法
フリーランスはどのような方法で仕事を獲得しているのでしょうか。
筆者を含め、多くのフリーランスが実際に仕事を獲得している経路を3つ、紹介します。
人脈・取引先のつて
人脈や取引経験がある相手からの紹介での仕事獲得は、フリーランスにとってもっとも主要な獲得経路です。
筆者も例に漏れず、人脈や取引先のつてで仕事を得ています。
人脈・取引先のつてのメリットは、受発注側双方で人となりやスキルの理解が済んでいる点です。
「何を・どの程度のクオリティで・どのくらいの期間で仕上げるか」の事前すり合わせが不要で、互いに安心して円滑に依頼・受注できます。
人脈・取引先のつてからの受注は、人の縁やつながりを大切にする女性の得意分野です。
フリーランスになったら、その事実と活動分野を積極的に発信してみてください。聞きつけた知人が、仕事の相談をしてくれる可能性があります。
営業活動
次に仕事を獲得しやすいのが、自身の営業活動です。
フリーランスの営業活動は、おもにつぎの4つです。
- 企業にアプローチする
- 自分のホームページを作成する
- SNSで発信する
- 宣伝用のチラシを作成する
それぞれを単独で行うのではなく、掛け合わせて効果倍増を狙いましょう。具体例は以下です。
★ 自分のホームページにポートフォリオを作成する⇒ ポートフォリオをSNSで発信する⇒ ポートフォリオを記載したチラシを持って企業に営業する |
最初の案件獲得までが山場です。一度取引が成立したら、継続的な発注につなげられれば収入の安定につながります。
エージェント・クラウドソーシングサイトの利用
案件のマッチングサービスを利用し、仕事を獲得するフリーランスもいます。
フリーランスが利用しやすいマッチングサービスは
- フリーランス向けのエージェント
- クラウドソーシングサイト
があります。
エージェントやクラウドソーシングサイトには、女性限定・女性のスキルを活かしやすいものも多数あります。
未経験でも始めやすい案件からプロフェッショナルスキルを活かせる仕事まで幅広く見つけられるのもメリットです。
企業とフリーランスのあいだにマッチングサービス会社が入るため、報酬の未払いやトラブル対応の懸念も減らせます。
希望の働き方や仕事を実現するために、ぜひ登録しておきましょう。
女性フリーランスが未経験分野のスキルを伸ばす方法
女性のフリーランスが、未経験分野のスキルを身につける方法を2つ、解説します。
未経験でもスキルを伸ばせれば、即戦力として案件に応募できるようになります。仕事の幅を広げるため、収入を増やすために積極的に学んでいきましょう。
スキル養成講座を受講する
伸ばしたいスキルが決まっている女性なら、スキル養成講座の受講がおすすめです。
女性向けのスキル養成講座は、3種類にわかれます。
- オンライン系
- 通信講座系
- 自治体主催のもの
オンライン講座は、Web関連のスキルを伸ばしたい人におすすめです。女性向けに開講している「SHElikes」、21万講座以上を開講する「Udemy」をチェックしてみてください。
通信講座は資格取得を目指す女性に向いています。「ユーキャン」「資格のキャリカレ」が有名です。
近年は、女性活躍を目指した講座を開講する自治体も増えています。無料もしくは安価で受講でき、一緒に受ける地域の人との人脈が構築できる点がメリットです。
お住まいの自治体の公式サイトをチェックしてみましょう。
簡単なタスクで練習する
未経験者がいきなり難度の高い案件にチャレンジするのは、無謀です。まずは要求されるハードルが高くない、簡単なタスクをこなして経験を積みましょう。
クラウドソーシングには、未経験者でも応募できる簡単な案件が多数掲載されています。
<簡単なタスクの例>
- 短文ライティング
- アンケート・口コミ投稿
- バナー作成
- 資料作成
- データ入力
- ネットショップの在庫管理
- ネーミング・キャッチコピー募集
実績を積んでスキルを伸ばし、大きな案件にチャレンジできる自分を目指しましょう。
女性フリーランスの困りごとを解決する方法
フリーランスになる以上、困ったときの相談先を確保しておく必要があります。
フリーランスはほとんどの時間、一人で仕事に取り組みます。困りごとがあっても、隣にいる同僚や上司に相談はできません。
女性フリーランスが利用できる相談先を、2つ紹介します。
フリーランスの相談窓口を利用する
2023年4月28日、フリーランス保護新法が可決されました。いま、国を挙げて取引上で弱い立場に置かれがちなフリーランスを守ろうとの動きが出ています。
フリーランスが相談できる窓口も整備されています。
<フリーランスの相談窓口>フリーランス・トラブル110番(厚生労働省と第二東京弁護士会)公益財団法人日本税務研究センターよろず支援拠点(独立行政法人中小企業基盤整備機構)法テラス(日本司法支援センター) |
困ったときは窓口を利用し、問題の解決に当たりましょう。
フリーランス仲間からアドバイスを受ける
フリーランス仲間をつくり、同じ立場の仲間に相談する方法もあります。
<フリーランスが仲間を作る方法>SNSで知りあうフリーランスチームに入るフリーランス交流会に参加する案件で知り合った人と個人的にコンタクトをとる |
孤独だと思われやすいフリーランスにも、横の人間関係があります。
アサインされたプロジェクトで一緒になったフリーランスと個別にコンタクトをとり、さまざまな相談をする場合があります。
筆者も女性のフリーランス仲間と仕事の話はもちろん、子育てや家族、キャリアアップの相談を互いによくしています。
未経験から女性がフリーランスになる道のり
これからフリーランスになりたい女性が歩むべき道のりを解説します。
記事の解説に沿って進めば、立派なフリーランスになれます。一つずつ見ていきましょう。
関連記事:フリーランスになるには?具体的なり方の基礎知識と必要なスキル
フリーランスになる分野を決める
フリーランスとして活動したい分野を絞り込みましょう。
スキルや経験がある分野のほうが、プロフェッショナルとして信用も仕事も得やすくなります。これまでのキャリアや得意領域、資格を棚卸しし、活躍できそうな分野を決めてください。
<参入する分野の考え方>
- 保育士資格を持っている ⇒ ベビーシッター
- SNSで企業案件獲得実績がある ⇒ SNS運用代行
- イラストを描くのが得意 ⇒ イラストレーター・デザイナー
- 趣味で良いカメラを持っている ⇒ フォトグラファー
開業届を出す
フリーランスとして働く場合、税務署に「開業届」を出します。開業届の提出は義務ではありませんが、出しておくとメリットを受けられます。
<開業届を出すメリット>節税効果が見込める青色申告で確定申告ができる屋号での事業用銀行口座を開設できる小規模企業共済に加入できる |
年間の所得が20万円を超えると、確定申告をしなければなりません。より節税効果が高い青色申告のためには、開業届と一緒に出せる「青色申告承認申請書」を提出しなければなりません。
開業届は「開業届の出し方と流れを紹介│個人事業主なら知っておきたい注意点も解説」をご覧ください。
仕事を受注する
開業届を提出したその日から、あなたはフリーランスです。さっそく、仕事を受注し活動を始めましょう。
仕事はつぎの経路を活用し、受注します。
- 人脈
- 取引経験のある企業
- 営業活動
- エージェントの利用
- クラウドソーシングサイトの利用
- 求人広告
継続依頼を受ける
取引は1回ごとに完結するより、継続的に発注してもらえたほうが収入が安定します。
クライアントの要求を満たし、プラスアルファの付加価値をつけて納品できるよう心掛けましょう。
「あの人に頼むと、期待値以上の納品物が届く」とクライアントに思ってもらえれば、つぎの依頼につながりやすくなります。
継続的な依頼を受けられれば、新規営業に追われる必要がなくなります。
商品・サービスのクオリティアップに、自分のリソースを投入でき、クライアントからの評価がいっそう高まる好循環に入れるでしょう。
最初は副業からのスタートもおすすめ
フリーランスは自由な反面、不安定な働き方です。毎月定額の収入があるわけではなく、仕事が突然なくなる不安と無縁ではいられません。
フリーランスに興味があるものの不安定さが心配なら、副業から始めるのがおすすめです。
生活に必要な収入は本業で確保しつつ、空いた時間を使ってできる仕事を受注してみましょう。
フリーランスの仕事の流れや必要なスキルを具体的に把握でき、本当にフリーランスになるべきかの判断に役立ちます。
<関連記事>
20代・30代・40代の女性フリーランスの体験談
女性フリーランスの実感がこもった体験談を、さまざまな切り口から集めました。どれも筆者とフリーランス仲間からの声です。20代・30代・40代の幅広い世代の体験談を紹介します。
<フリーランスになったきっかけ>「会社員として培った実力を試してみたくなった」/ライター(40代)「親の介護や子育てがあり、会社員の働き方に限界を感じた」/Webディレクター(30代)「会社の人間関係がとにかく苦手。解放されて一人で働きたかった」/動画編集者(20代) |
<フリーランスの良いところ>「すべてが自己責任。上司や同僚の顔色を伺わなくて済む」/ライター(40代)「自分の仕事の幅を広げた分だけ、多くの人に出会える」/教室運営者(40代)「頑張ればがんばった分だけ、収入が伸びるところ」/Webディレクター(30代) |
<フリーランスの不満・不安な点>「仕事量をセーブすると、比例して収入が減る」/動画編集者(20代)「コロナ禍や世相の変化の影響を受けやすい。何かあると、すぐ依頼が減る」/フォトグラファー(30代)「税金と国保・年金の負担が重い。自分は病院にかかる暇もないのに、どうしてこんなに保険料を払わないといけないのか」/営業代行(30代) |
まとめ
フリーランスの半数以上が女性との調査結果もあるほど、フリーランスは女性とあう働き方です。
稼働時間や仕事量の調整がしやすく、家事や子育てと両立しやすい点が魅力だと語る声もありました。
フリーランスの多くは、人脈や取引実績のある企業から仕事を受注しています。
クラウドソーシングサイトやエージェントを利用すれば、得意を活かせる仕事や未経験でも始められる仕事が見つかります。
大変な局面も少なくないフリーランスですが、働き方に満足しているとの声が多いのも事実です。
筆者は自分の足で、自分の人生を歩む実感を得るためにフリーランスになりました。実際、いまの働き方には満足しています。
苦労があるのは、どの仕事でも同じです。たった一度のこの人生を後悔なく生き切るためにも、フリーランスに挑戦するのも悪くない選択肢ではないでしょうか。
著者情報
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独立・起業の最新ニュースや、明日からすぐ使えるテクニックを、分かりやすくご紹介!
フランチャイズ経営者やフリーランス、法人役員など、多種多様なキャリアをもつメンバーでお届けしています。
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