ネイルサロンを開業する6つの手順|必要な資金や開業するメリットとは?

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ネイルサロンを開業する6つの手順|必要な資金や開業するメリットとは?

更新日更新日:2023.10.5

公開日投稿日:2022.9.5

ネイルサロンを開業する6つの手順|必要な資金や開業するメリットとは?

ネイルサロンは小規模店舗や自宅でも開けるため、開業の手段として人気です。しかしいざ開業となると、必要な準備や手順、資金など、わからないことが出てくるのではないでしょうか。

本記事では、ネイルサロンの開業準備で事前に知っておくべきことを以下の観点からわかりやすく解説します。

・ネイルサロンの開業で持っておくと有利な資格
・ネイルサロン開業のメリット(店舗型・自宅型)
・ネイルサロンを開業する6つの手順や資金、開業前の準備事項
・ネイルサロンを成功させるコツ

ネイルサロンの開業に必要な内容を理解し、万全の準備で夢への一歩を踏み出しましょう。

目次

経営初心者でもネイルサロンは開業できる?

経営初心者でもネイルサロンは開業できる

ネイルサロンは、店舗ビジネスが初めての方でも開業できます。開業や業務にあたって保有するべき資格がないからです。もちろん、年齢や性別の制約もありません。

他業種と比較してみましょう。美容師の独立開業には、国家資格である美容師免許が必要です。接骨院の開業には、柔道整復師資格の取得に加えて、実務経験や管理者研修の受講が必須です。

一方、ネイルサロンの開業は、資格や実務経験がなくてもできます。開業のハードルが低く、他の業種・業態よりも参入しやすい点が特徴です。

特別な資格がなくても、家事や子育てで忙しい専業主婦や、平日は本業の仕事をするOLの方であっても、興味があればネイルサロンビジネスを始められます。

ただし、取得すると店舗の信頼度アップにつながりやすい資格はあります。次の章でおすすめ資格を詳しく解説します。

ネイルサロンの開業で持っておくと便利な資格

ネイリストを対象とした検定試験は、以下のとおりです。

開業に必要な資格がないネイルサロンだからこそ、資格取得に積極的な姿勢は他のサロンとの差別化につながります。資格があれば確実に売上や評判も上がるわけではありません。

しかし、顧客からすると資格を持っているネイリストが施術してくれたほうが安心感が高まります。

店舗の信頼向上のためにも、取得を検討してみましょう。

店舗型ネイルサロンを開業するメリット

店舗型ネイルサロンを開業するメリット

物件を借りて開業する店舗型ネイルサロンには、どのようなメリットがあるのでしょうか。3つのメリットを解説します。

店舗型での開業を目指している方、店舗と自宅とどちらで開業しようか迷っている方は、ぜひご覧ください。

集客に有利な立地を選べる

店舗型のネイルサロンは、集客できそうなエリアを狙って開業できるのがメリットです。ターゲットによって集客に有利な場所は変わるため、狙う客層がどこに多く集まるか検討しましょう。

たとえば、若い女性やOLをターゲットにする場合、オフィス街や女性が多い地域(東京では新宿・渋谷/大阪では梅田・心斎橋など)への出店が考えられます。平日の夕方以降を中心に、短時間で売上が上がるコンセプトを考えましょう。

主婦やシニア層がターゲットなら、スーパーの近くなどがおすすめです。子ども連れでも利用しやすい店舗ならば、ファミリー層が集まりやすい地域への出店も考えられます。ただし行動範囲が広くないとも考えられるため、スーパーなど顧客の行動拠点となる場所から離れた立地は選ばないほうが無難です。

ナイトワークに従事する女性をターゲットにする場合は、繁華街(東京では六本木・西麻布/大阪では北新地・宗右衛門町など)への出店を検討します。仕事に行く前に立ち寄ってもらうのが狙いです。

内装やデザインも自由に決められる

店舗型ネイルサロンは、内装やデザインを理想どおりに仕上げられる点もメリットです。

ネイルサロンの内装は、きれいなら良いわけではありません。ネイルサロンに通う女性は、「非日常感を楽しみたい」「ワンランク上のゴージャスさを味わいたい」などの気持ちを持っています。ラメが入った高級感あるクロスやシックなドアなど、高揚感や特別感のある内装は、顧客の期待に応え、満足度を向上させる働きを果たします。

美容関連の店舗であるからこそ、みすぼらしく汚い内装は、顧客に失望を与えます。一度がっかりした顧客は、二度と戻ってきません。それほど内装の印象が果たす役割は大きいと押さえましょう。

ターゲットや立地、コンセプトに合った内装は、サロン経営成功に欠かせない要素です。女性がつい立ち寄りたくなるような、素敵なデザインの内装を考えてみましょう。

住所を大々的に宣伝できる(認知度アップ)

店舗型ネイルサロンは、住所を大々的にアピールできる点もメリットです。

店舗型なら、住所を公開してもプライベート(個人情報や家族の生活など)に関する情報が漏れる心配はありません。そのため、安心して住所を紹介して宣伝できます。

とくに店舗をオープンしたら、ターゲットにお店の存在を知ってもらわなければなりません。住所が公開され、地図アプリ上でも店舗の場所をアピールできれば、ターゲットの認知も広がるでしょう。

また自宅と店舗が離れるため、「プライベートと仕事の区別がつけやすい」「生活のメリハリがつけやすい」点もメリットです。

自宅型ネイルサロンを開業するメリット

ネイルサロンは、自宅でも開業できます。自宅型ネイルサロンのメリットには、どのようなものがあるでしょうか。次の3つの観点から解説します。

  • 初期投資が抑えられる
  • 店舗の運営コストを抑えられる
  • プライベートと両立できる

自宅の一室を改装してネイルサロンを開業したい方、家事や育児などプライベートと両立したいとお考えの方は、ぜひご覧ください。

初期投資が抑えられる

自宅型ネイルサロンの開業は、店舗型と比べて初期投資が抑えられる点がメリットです。

店舗型ネイルサロンだと、物件取得費や内装工事費、空調設備工事費、電気・水道・ガスなどの工事費もかかるため、店舗を正式にオープンするまでに200~300万円ほどの資金が必要です。一方で自宅型ネイルサロンは、現在の自宅の形態を活かしながら店舗用に改修すれば良いため、内装や水回りをリフォームしても30~50万円ほどの開業資金でネイルサロンをオープンできます。

ただしご自宅が賃貸の場合は、ネイルサロンなどの店舗利用が認められていない場合があります。契約書の条項を確認し、不明点は不動産業者に問い合わせましょう。

店舗の運営コストを抑えられる

店舗型ネイルサロンでは必ずかかる「家賃」が不要な点も、自宅型ネイルサロンのメリットです。

たとえば店舗を借りる場合、東京・新宿区の店舗物件の家賃相場は、坪1~1.5万円程度です。一般的なネイルサロンの広さは10坪程度ですから、家賃だけで月に10~15万円が必要となります。家賃相場は地域によって異なりますが、「店舗型は家賃が必要」である点は共通です。

自宅型ネイルサロンは、売上があってもなくても払わなければならない家賃がかかりません。運営に必要な固定費を抑えられれば、赤字になるリスクを低くできます。

固定費抑制によって生まれた余剰資金を、集客や売上に直結する要素(広告宣伝・新設備導入など)に回せる点もメリットです。

プライベートと両立できる

自宅が職場を兼ねる自宅型ネイルサロンは、時間の融通を利かせやすく、、仕事とプライベートを両立しやすい点もメリットです。

施術の合間に家事をする、あるいは子どもを迎えに行くのは、店舗型ネイルサロンでは難しいでしょう。小さなお子さんがいたり、介護が必要なご家族がいたりする方でも、仕事と家事とを両立しやすいのは、自宅型ネイルサロンならではの利点です。

ネイルサロン開業前に必要な資金

ネイルサロンの開業資金は、店舗型で150~400万円、自宅型で35~100万円が目安です。店舗型と自宅型、それぞれの費用項目別必要資金をまとめました。費用項目の解説は、表の下部をご覧ください。

ネイルサロン開業前に必要な資金
  • 物件取得費:店舗物件契約時に必要な費用の総称。敷金・礼金、保証金など。
  • 内装費:内装工事にかかる費用。クロスの張替え、水道・電気系統の工事も含む。
  • 設備費:店舗で使用する設備の購入費。テーブルや椅子、カウンターなど。
  • 消耗品費:日々使う細かな物品代。ネイル用品代も含む。
  • 広告宣伝費:広告にかける費用。チラシ作成、ホームページ開設など。

店舗型ネイルサロンは、物件取得費や内装費に資金が必要だとわかります。また店舗型・自宅型ともに、内装やインテリアのこだわりが強くなるほど、費用も比例してかさみます。

ネイルサロン開業までの6つの手順

ネイルサロン開業までの6つの手順

ネイルサロンを開業する手順を、6つのステップに分けて解説します。6つのステップとは、次のとおりです。

  1. 競合のリサーチ
  2. コンセプトとターゲットの選定
  3. 事業計画書の作成・資金調達
  4. 物件選定
  5. オープン準備
  6. ネイルサロンをオープンする

それぞれを詳しく解説します。

(1) 競合のリサーチ

競合のリサーチ

開業準備としてまず行うべき手順は、競合のリサーチです。競合の状況を把握し、自店舗が有利になる戦略を考えるのが目的です。

出店したい地域にある競合を調べる際は、次のポイントに注目しましょう。

  • 競合ネイルサロンの数
  • 各店舗のコンセプト・雰囲気
  • 各店舗のメニュー・価格帯
  • 各店舗の強み・弱み
  • 想定されるターゲット
  • 集客状況(どこから集客しているか)

リサーチの方法は4つあります。

  • インターネットで情報を集める
    エリアにある店舗の数や場所、ホームページなどをチェックする
  • 周辺を歩く
    実際に歩き、時間帯ごとのにぎわい方や人通り、雰囲気を把握する
  • 評判を聞く
    友人知人や周辺店舗にヒアリングし、実際の口コミや評判を知る
  • 客として店舗に行く
    競合の実態をより詳しく知れる

競合リサーチを実施すると、「どの地域に、どのようなネイルサロンを出店すれば、エリアで一定の見込み顧客を獲得できるのか」具体的なイメージが湧いてきます。あるいは狙ったエリアにはターゲットがおらず、出店場所を再考したほうが良いとわかる場合もあります。

開業リスクを最小限に抑え、勝てる戦略を見つけるためにも、リサーチはまずすべき重要テーマです。

(2) コンセプト設定とターゲット選定

コンセプト設定とターゲット選定

ネイルサロンを開業し、運営を軌道に乗せるためには、サロンのコンセプト設定とターゲット選定が重要です。

◎ 言葉の意味
ターゲット:「どのようなお客様にきてほしいか」
コンセプト:「どのようなネイルサロンにしたいか」をまとめた設計図

考える順番は「ターゲット、次いでコンセプト」です。

まず、来てほしいお客様の年齢やライフスタイルを想像しましょう。漠然とターゲットを描くのではなく、「40代・キャリア重視・子どもあり・コンサバ好み」など、できるだけ具体的に考えるのがコツです。具体化されたお客様像を、「ペルソナ」といいます。

次に、イメージしたお客様は、「どのようなサービスなら満足してくれそうか」を考えます。「仕事帰りに寄るだろうから、ゆっくりくつろげる雰囲気が良さそう」「子育てや家事の邪魔にならないデザインが好まれそう」など、お客様が喜んでくれそうなサービス・雰囲気を書き出します。

最後に、「満足してもらえるサービスを実現できるサロンはどのような店舗か」、メニューや価格帯、オプションサービスなどを考えます。「働く女性が、子育てや家事もしながら楽しめるネイルを提供するサロン」というコンセプトが設定できれば、顧客に提供すべきサービスもイメージできるようになるでしょう。

◎ ターゲット像「40代・キャリア重視・子どもあり・コンサバ好み」から導いたサービスの例

  • 仕事帰りに立ち寄れる営業時間(17時~22時など)
  • 落ち着ける雰囲気、接客
  • 金額設定は高め(6,000円~10,000円程度)
  • 家事の邪魔にならないデザイン
  • ハンドマッサージなどのリラクゼーションメニュー

(3) 事業計画書の作成・資金調達

事業計画書の作成・資金調達

自己資金だけでネイルサロンが開業できない場合、資金調達が必要です。資金の調達には「事業計画書」の準備も必要ですから、あわせて解説します。

事業計画書とは、サロンを成功させるための計画書です。現状と将来を把握し、確実に事業を進める手順をまとめるのが目的です。

資金調達が不要な場合でも、事業の方向性を考えるために作成してみましょう。詳しい書き方は「個人事業主が事業計画書を作成する6つのメリットと具体的な書き方」をご覧ください。

事業計画書には、主に次の項目を記載します。提出時には作成日や開業主の氏名、連絡先を記入した表紙も付けます。

  • 運営者の経歴、実績
  • 開業の動機
  • ネイルサロンのコンセプトとターゲット
  • 自ネイルサロンの強み
  • メニュー・料金設定
  • 店舗の内外装イメージ
  • 出店場所
  • 競合店舗のリサーチ結果
  • 集客戦略
  • 収支計画書

開業資金は日本政策金融公庫の融資や銀行からの借入、助成金などで調達します。事業計画書を添え、窓口に問い合わせましょう。

日本政策金融公庫「新規開業資金」

(4) 物件選定

店舗型ネイルサロンの場合、事業計画書の策定や資金調達と同時に、物件の選定も必要です。物件は、次のポイントに注意して探します。

  • 物件のタイプ:商業ビルの一室、路面店、ロードサイド、ショッピングモール内など
  • 以前の店舗:社会的に悪いイメージのある店舗がはいっていなかったか
  • 内装:居抜き物件(前店舗の設備・什器がある)か、スケルトン型(壁や天井がむき出し)か

物件探しでは、ターゲットが集まりやすいエリアに、コンセプトに合うサロンをオープンできるかどうかを重視します。たとえばキャリア女性に向けて「仕事帰りに気軽に立ち寄りたくなる」店舗をオープンさせたい場合は、オフィス街かつ駅近の物件を選定するべきでしょう。

立地、店舗の形態、家賃、管理形態など、譲れない条件をあらかじめ決めておくと、選定がスムーズに進みます。

(5) オープン準備

店舗の物件が決まったら、オープンに向けて準備を進めます。オープン日を決め、内装工事の打ち合わせをしましょう。工事中は設計図のとおりに工事が進んでいるか、予定通りに完了しそうか、定期的に確認もします。

内装工事が完了すると、テーブルや椅子などの設備・備品や消耗品、インテリアの搬入が可能になります。スムーズな搬入のために、設備や備品は工事完了日までに届けてもらうなど、早めの準備をしておきましょう。

広告宣伝の準備も着手します。注目をあつめやすい「開店」のタイミングで確実に集客できるよう、告知はオープン前から積極的に行うのがおすすめです。SNS運用、チラシ作成、近隣へのポスティングなど、ネイルサロンの認知度を上げる施策を進めます。

広告宣伝の具体的な施策は、次の章で詳しく説明します。あわせてご覧ください。

(6) ネイルサロンをオープンする

いよいよオープン当日です。華やかな装飾や元気の良い呼び込みなどで、ネイルサロンの開店を周知しましょう。

開業した当初は、オープン記念キャンペーン施策の実施がおすすめです。なぜなら、キャンペーン施策は初めて訪れる店舗に対する顧客の心理的ハードルを下げ、オープン初期段階で効率的に集客を行うために必要だからです。

たとえば一定期間の割引やノベルティのプレゼント、オプションメニュー無料体験などは、実際にあるオープン記念キャンペーンの一例です。

一度来てくれたお客様に、「また来たい」と思ってもらえるよう、丁寧であたたかいコミュニケーションを心がけます。

ネイルサロンを開業する上で準備しておくもの

ネイルサロンを開業する上で準備しておくもの

ネイルサロン開業までに、「店舗・設備」以外で準備しておきたいものは、上の7つです。

開業時の集客やリピーター獲得施策に影響する項目もあります。詳しく解説するので、一つひとつご覧ください。

開業届・屋号

「屋号」とは、ネイルサロン店名を指します。コンセプトやターゲットを意識し、覚えやすく口にしやすい名前を付けましょう。屋号が決まったら、税務署に開業届を出します。開業届を出すと、2つのメリットが手に入ります。

  • 屋号名義の銀行口座が開設できる
  • 青色申告で確定申告できる

「青色申告」とは確定申告方法の一つで、「最大65万円の控除が受けられる」「家族に払った給与を経費にできる」「赤字を次年度繰り越しができる」などの利点があります。

関連記事:開業届の出し方と流れを紹介│個人事業主なら知っておきたい注意点も解説

通信環境

通信環境の整備も欠かせません。

住所が決まったら、電話とインターネット回線を申し込みます。インターネット回線と同時に申し込める固定電話回線もあるので、詳しくは回線業者にお問い合わせください。
インターネットの敷設工事が混み合い、回線申込から実際の工事まで半月~1か月ほどかかるケースも見られます。ネイルサロンのオープンに間に合うよう、余裕を持って申し込みましょう。

ホームページやSNS

店舗ホームページも開設します。絶対に必要ではないものの、自店舗のホームページがあった方が顧客からの信用も得やすく、結果として集客につながるでしょう。

ホームページは、クラウドソーシングサイトやホームページビルダーを活用して作成します。無料でホームページを開設できるサービスもあります。

またブログやSNSを活用して、開店告知や注目メニューを積極的に打ち出しましょう。

たとえば、Instagramで自身が実際に行っている施術画像を投稿します。プロのカメラマンに撮影してもらうと、写真の品質が格段にアップし、自店舗のブランド力向上にもつながるでしょう。また、施術者のリアルな顔が見えるため、SNSを見た見込み顧客は安心して来店できます。

集客経路を増やすため、広告媒体に掲載してもらうのもおすすめです。ただし、広告媒体への掲載は費用がかかります。

<Web集客に役立つ記事>
Web集客の方法13選!自社にあった選び方と効果的な活用術

<SNS集客に役立つ記事>
SNS集客7つのコツと成功事例!口コミを生み出すポイントも解説
インスタ集客の6つのコツ│メリットや企業の事例も紹介
X(旧Twitter)集客・7つのコツ!一瞬のバズより成約が継続する運用方法

ロゴ

忘れずに、ロゴも制作しておきましょう。

ロゴは広告物や看板にも掲載する「お店の顔」です。顧客にとっての第一印象でもあり、ブランドイメージにもなります。ターゲットに向けて、サロンコンセプトを最適に体現したものを作りましょう。

プロのデザイナーに作って欲しい場合は、デザイン会社やフリーのデザイナーを探します。フリーデザイナーは、クラウドソーシングサイトやスキルマーケットを使うと簡単に見つかります。

無料・低価格のロゴデザインサービスを使い自分で作る方法もあります。CanvaやLOGO TANK、ロゴマーケットなどを探してみてください。

チラシ・名刺

自店舗の宣伝のために、チラシや名刺も準備します。

チラシはA4サイズが使いやすく、初めて作る方におすすめです。お店の前で配布する際やポスティング・新聞折込にも使えます。

周辺店舗に設置してもらう際はコンパクトな見積もりが好まれます。三つ折りになってもひと目で認識してもらえるデザインで作成しましょう。

名刺はショップカードを兼ねるデザインにします。「デザインに惹かれ、思わず持って帰る」行動を喚起するのが狙いです。

Googleビジネスプロフィール

Googleビジネスプロフィール(旧:Googleマイビジネス)とは、Googleの検索結果に表示される地図・店舗情報です。必要な情報を登録しておくだけで、検索結果上位、つまりユーザーの目に留まりやすい位置に店舗情報を表示させられます。

たとえば、「渋谷 ネイルサロン」と検索すると、検索したユーザーの位置情報に合わせて最適なネイルサロンが表示されます。表示される順位は、「店舗までの距離」「レビューの高さ」によって決まります。上位に表示されるために必要な技術はありますが、Googleビジネスプロフィールに登録しておくだけで、集客率がアップする可能性はあります。

そのため、以下の項目だけでも登録しておくことがおすすめです。

  • 店舗名
  • 住所
  • 電話番号
  • 開店時間・定休日
  • ホームページ
  • メニューと価格
  • 店舗画像

さらに、クーポンや特典、最新情報の投稿、メッセージ機能でユーザーとチャットなどもできます。利用は無料です。ぜひ設定を済ませておきましょう。

Google ビジネス プロフィール

LINE公式アカウント

集客力アップ、またリピーター獲得のために、LINE公式アカウント(LINE for Business)を準備します。

サロンからの情報発信やクーポンの配布のほか、LINEで予約受付もできます。自動応答機能があるため、施術中で顧客即対応が難しい場合でも問い合わせを逃しません。

「ショップカード」機能は、来店時に友だち追加してもらうきっかけになりやすく、その結果としてリピート率の向上も期待できます。

LINE公式アカウントは配信できるメッセージ数により、3つの料金プランがあります。無料でも始められるサービスのため、開店までに準備を完了させましょう。

LINE公式アカウント(LINE for Business)

ネイルサロンの開業を成功させる4つのコツ

ネイルサロンの開業を成功させる4つのコツ

ネイルサロンの成功には、開業前の準備も開業してからの運営も大切です。成功に近づくコツを解説します。コツは次のとおりです。

  • 集客に力を入れる
  • コミュニケーションを大切にする
  • 技術のレベルを上げる
  • 相談できる場所を確保する

集客に力を入れる

ネイルサロン業界は競争が激化しています。

2015年以降、ネイル産業市場は前年比1%前後で成長を続けており、2020年には2002年の2倍以上である2,344億円に達するとの予測もあります。

参照:「最新ネイル市場 調査結果 概要」|ネイル白書2020

ネイルサロンを開業し、業界で生き残るためには効果的な集客施策を実施し、多くの来店客を確保しなくてはなりません。ネイルの技術が大切なのはもちろんですが、集客も重要である点を忘れないようにしましょう。

集客には積極的な情報発信を行い自店舗を知ってもらう努力が欠かせません。ブログやSNSでターゲットやコンセプトに適した発信を行いましょう。キャンペーンやイベントの告知、期間限定メニューの紹介など、タイムリーな話題も発信します。

ブログやSNSで認知を高めるには、発信と同時に「フォロワーを増やす」行動も起こします。たとえば、ネイルサロンはインスタグラムと相性が良いのですが、ただ発信するだけではフォロワーは増えません。フォロワーを増やすには、質の高いコンテンツを発信し、投稿に対する反応率を高める必要があります。

具体的には、ストーリーやリールを活用して投稿の滞在時間を伸ばす、アンケート機能を活用してユーザーとコミュニケーションを取る、などの手段があります。その結果、投稿に対するユーザーの反応率が向上し、ユーザーが好む投稿が自動表示される「発見タブ」や「ハッシュタグ検索」で表示されやすくなります。多くのユーザーの目に触れる機会が増えた結果、集客につながると期待できます。

コミュニケーションを大切にする

施術中は、コミュニケーションも大切にします。ネイルサロンはネイリストと顧客が近距離で長時間接するため、コミュニケーションの取り方が顧客の心象に強く影響します。不快感が残ると、そのお客様は二度と来てくれないでしょう。

顧客のニーズをくみ取り、リラックスして過ごしてもらえるよう配慮した対応を心がけます。

またコミュニケーションの取り方を工夫すると、リピーターの獲得にもつながります。お客様の名前を積極的に呼ぶ、お顔や話を覚えておき2回目の来店時に話題にするなどの取り組みをしてみましょう。顧客に「自分は特別扱いしてもらっている」と印象づけられ、さらなるリピートや良い口コミ・評判につながるかもしれません。

お客様に喜ばれる技術のレベルを上げる

お客様にもっと喜んでもらえるよう、最新知識の習得や施術技術の向上にも取り組みます。磨く技術は、ターゲットの嗜好に合わせると、研鑽の効果が実感しやすくなります。

バイカラーのグラデーションネイルは、指先の雰囲気が一気に変わる人気テクニックです。落ち着いた色合いを選ぶと、大人の女性やシニア層でも評判を得られるかもしれません。ジェルネイルをしたままでも爪やハンドケアができる技術は、指先まで美しくいたい客層からの支持が期待できます。

持つ技術で満足せず、常に「もっと喜んでもらえるには?」と貪欲にチャレンジしましょう。

相談できる場所を確保する

開業すると、独立した経営者になります。

運営や資金繰り、集客など、不安を感じたときに相談できる相手を見つけておくのも大切です。

相談先としては、商工会議所や知り合いのサロン経営者・会社経営者、ネイル用品ショップの相談センターなどが挙げられます。

まとめ

ネイルサロンの開業は、資金と店舗を確保し、手順に沿って進めれば誰にでもできます。ただし、参入障壁の低さからネイルサロンを開業する方が増え、市場は年々激化しています。

ネイルサロンの開業前は、マーケットの競合をリサーチし、ターゲット・コンセプトを十分に検討する工程を忘れないようにしましょう。

開業後の運営を軌道に乗せるには、ネイルの技術向上と集客への注力とが大切です。インターネットの活用やチラシの手配りなど、地道な集客施策を実施します。来店した顧客は、相手が心地よく感じるコミュニケーションを心がけ、リピーター獲得につなげましょう。

利益率が9割にも及ぶネイルサロンは、「儲かる事業」だといわれます。ネイルサロンをオープンして、順調に集客できれば、経営の安定・初期投資の回収までもスピーディーです。

理想のネイルサロンを思い描きながら、開業に向けて一歩を踏み出しましょう。

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DokTech編集部
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