X(ツイッター)・インスタのハッシュタグキャンペーン成功事例12選
更新日:2023.10.6
投稿日:2023.8.10
「#(ハッシュマーク)」を使ったキャンペーンをハッシュタグキャンペーンと呼びます。
商品・サービスの宣伝や販促のために、ハッシュタグキャンペーンを実施する企業が増えてきました。
今回はハッシュタグキャンペーンとはなにか、どのようなメリットが得られるのかを解説します。
TwitterとInstagramで実施された企業のハッシュタグキャンペーンの中から、成功事例も厳選しました。
ハッシュタグキャンペーンを成功させたい方に、後押しになる情報満載でお届けします。
目次
ハッシュタグキャンペーンとは
ハッシュタグキャンペーンとは、SNSのハッシュタグ機能を利用して宣伝や販促活動をおこなうマーケティング施策の一種です。
ハッシュタグ機能では「#(ハッシュマーク)」を文頭につけたキーワードがタグ化されます。検索したときに、同一のハッシュタグがついた投稿を見つけやすくする機能です。
ハッシュタグキャンペーンでは、この機能を利用してアンケートやプレゼント、くじ引きなどを実施します。
- 企業の認知を広める
- 新商品・サービスをPRする
- イベントの告知をおこなう
など、企業によって実施する目的はさまざまです。
ハッシュタグキャンペーンの4つのメリット
ハッシュタグキャンペーンには、4つのメリットがあります。
- ユーザーの生の声が聞ける
- キャンペーンを知らないユーザーにも認知してもらえる
- キャンペーン企画の実施費用が抑えられる
- キャンペーン関連の投稿を別用途で活用できる
ハッシュタグキャンペーンを実施すると、なぜこのようなメリットが得られるのかを解説します。
ユーザーの生の声が聞ける
ハッシュタグキャンペーンは、キャンペーン参加者の生の声を聞ける点がメリットです。
ハッシュタグキャンペーンを実施するときは、参加者に商品の口コミや感想をハッシュタグつきで投稿してもらいます。参加条件に指定しておくと良いでしょう。
同一のハッシュタグがついている投稿は、タグ検索で一覧表示できます。ハッシュタグキャンペーンで集まった口コミや感想が、同一のタグに集約された状態です。
ハッシュタグキャンペーンで口コミや感想を収集すれば、膨大な投稿の中から情報を探す手間がなくなります。
ユーザーの生の声を効率良く収集したい場合に最適な手段です。
キャンペーンを知らないユーザーにも認知してもらえる
ハッシュタグキャンペーンには、キャンペーンを知らないユーザーにも認知してもらえるメリットがあります。
ハッシュタグがもつ関連投稿の検索機能やリーチ範囲の広さを利用して、認知拡大を図れるためです。
例えば、ネイルサロンがハッシュタグキャンペーンで口コミの投稿を募ったと想定します。
キャンペーンの参加者は、キャンペーン用のハッシュタグを使用して口コミを投稿します。中には、キャンペーン用以外のハッシュタグを併記する人もいるでしょう。
このとき併記されるのは「#ネイルアート」「#夏ネイル」のようなネイルに関連するハッシュタグです。
別のユーザーが「#夏ネイル」でハッシュタグ検索をおこなうと、キャンペーン参加者の投稿がヒットします。検索しているうちに、キャンペーンの情報へと自然に辿りつくのです。
ハッシュタグキャンペーンは、キャンペーンを知らないターゲットへのアプローチにも高い効果を発揮します。
キャンペーン企画の実施費用が抑えられる
ハッシュタグキャンペーンは、キャンペーン実施にかかる費用が抑えられるメリットもあります。
イベント会場を確保する必要がなく、告知もSNSアカウントから発信すれば費用がかからないからです。
SNSには、リポスト(リツイート)やシェアと呼ばれる投稿の共有機能があります。ユーザーがハッシュタグキャンペーンの情報をリポスト(リツイート)・シェアすると、情報が拡散される仕組みです。
話題性のあるキャンペーンが企画できれば、ほとんど宣伝費用をかけることなく多くのユーザーに情報が伝わります。
キャンペーン関連の投稿を別用途で活用できる
ハッシュタグキャンペーンには、キャンペーン関連の投稿を別の用途で活用できるメリットもあります。キャンペーン関連の投稿には、さまざまな情報が集まるためです。
商品やサービスの口コミ、感想、要望、改善して欲しいところ、欲しい機能、意外な利用方法など、思いもよらない情報が得られるかもしれません。
ハッシュタグキャンペーンで集めた投稿は、以下のような用途で活用できます。
- 口コミを公式サイトで紹介する
- LPや商品ページの宣伝に活用する
- 商品開発のアイデア収集に利用する
- 商品やサービスの改良に使う
ハッシュタグキャンペーンの実施に留まらず、集まった投稿をどのように活用するかを見据えて企画内容を検討しましょう。
X(旧Twitter)のハッシュタグキャンペーン成功事例6選
ハッシュタグキャンペーンは、X(旧Twitter)とInstagramで実施されています。X(旧Twitter)上でのハッシュタグキャンペーンから成功事例を6選紹介します。
明治「きのこたけのこ国民総選挙」
お菓子・栄養食品メーカーの明治は、Twitterで「きのこたけのこ国民総選挙」を実施しました。
ロングセラー商品の「きのこの山」と「たけのこの里」のどちらが好きかをリサーチしたキャンペーンです。
きのこ派とたけのこ派に分かれ、各陣営は映画製作やアイドルグループのプロデュースを勝利時のマニフェストに掲げました。思わず勝利後の展開を見たくなるユニークな販促戦略です。
著名人がきのこ派・たけのこ派を公表したことも、話題性に拍車をかけています。
キャンペーンの話題性でユーザーの購買意欲を喚起し、参加したくなる仕掛けをうまく組み込んで売上アップにつなげました。
あつまれテレ東ファン「クラフトビールと一緒に食べたいグルメ」
テレビ東京が運営するTwitterアカウントの「あつまれテレ東ファン」では、クラフトビールが当たるハッシュタグキャンペーンを実施しました。
「クラフトビールと一緒に食べたいグルメ」と題し、4種類の中から好みの料理をユーザーに選んで投稿してもらうハッシュタグキャンペーンです。
キャンペーンの参加条件に「アカウントのフォロー」を盛り込むことで、新規フォロワーの獲得につなげています。
サーティワンアイスクリーム「サーティワンでハワイ気分」
アイスクリーム専門店を展開するサーティワンアイスクリームでは、新商品のPRにハッシュタグキャンペーンを活用しています。
「サーティワンでハワイ気分」では、500円分のサーティワンで使えるギフト券が当たるキャンペーンを実施しました。
ハワイをイメージした4種類のフレーバー販売に合わせてキャンペーンを実施し、新商品の販促につなげています。
夏を連想させるハワイアンフレーバーにちなみ、夏本番を控えた6月に企画を実施している点も工夫を感じるポイントです。
ペプシジャパンコーラ「本田とじゃんけん」
飲料メーカーのペプシジャパンコーラは、サッカー元日本代表の本田圭佑選手とじゃんけん勝負ができるハッシュタグキャンペーンを実施しました。
ペプシジャパンコーラのアカウントをフォローし、キャンペーンのハッシュタグ(グー・チョキ・パーを選択)をつけて投稿すると勝敗がわかる仕組みです。
本田選手に勝利するとペプシジャパンコーラが1本プレゼントされます。なかなか勝てないもどかしさや、本田選手らしさが溢れるセリフが見られ、大きな反響を呼びました。
2019年に実施されたキャンペーンの参加者は、累計400万人にのぼります。(Twitter・LINE累計)
キャンペーンの開催期間中であれば、毎日挑戦できるよう設計されているのもポイントです。勝つまで参加したくなる仕掛けを施し、キャンペーンの成功につなげています。
檸檬堂「あなたが気になるのはどっち?」
飲料販売大手コカ・コーラ社のレモンサワーブランド「檸檬堂」は、人気シリーズの新商品販売に合わせてハッシュタグキャンペーンを開催しました。
「あなたが気になるのはどっち?」と題し、無糖レモンサワーと塩レモンサワーのどちらを飲んでみたいかユーザーに問いかける企画です。
キャンペーンのハッシュタグをつけて「引用ポスト(引用ツイート)」すると、商品の当選結果が表示されます。キャンペーン参加者数は、14日間で6万人を超えました。
新商品の発売と一緒に実施したことで、抽選結果の当落にかかわらず認知が広まり、販促に成功しています。
サントリー ほろよい「ほろよい100番目のフレーバー」
飲料メーカーのサントリーが手掛けるチューハイブランドの「ほろよい」は、100番目のフレーバー販売に合わせてハッシュタグキャンペーンを実施しました。
100番目のフレーバーを公表せずに、キャンペーン参加者に予想してもらう企画です。
参加者の中から抽選で100名に100番目のフレーバーが贈られ、発売前の新商品を先行体験できる希少性が話題を呼びました。
キャンペーンの告知ポスト(ツイート)は、7万件以上リポスト(リツイート)される大反響です。
ハッシュタグキャンペーンに付加価値として先行体験をプラスし、新商品の告知や販促につなげています。
Instagram(インスタ)のハッシュタグキャンペーン成功事例6選
画像投稿が盛んなInstagramでは、どのようなハッシュタグキャンペーンがおこなわれているのでしょうか。企業の成功事例を6選紹介します。
楽天トラベル「旅したくなるフォト」
旅行予約サイトを運営する楽天トラベルでは「旅したくなるフォト」と題したハッシュタグキャンペーンが開催されました。
海外旅行に出かけたくなる投稿写真の中から、優秀作品が選出されるキャンペーンです。最優秀作品には、10万円分の海外ツアークーポン券が贈呈されました。
最優秀作品以外にも「街並み部門」「食べ物部門」など10種類のテーマごとに優秀作品が選ばれ、特設サイトに掲載されています。
海外旅行経験者のフォトジェニックな写真を集めて旅行へ行きたくなる心理をくすぐり、ツアー予約の獲得につなげました。
赤ちゃん本舗「春のイベント投稿キャンペーン」
ベビー・子ども用品の販売で有名な赤ちゃん本舗が実施したのは、春のイベントをテーマにした写真を投稿してもらうハッシュタグキャンペーンです。
アルバム制作企業とのタイアップで、アルバムと写真プリントの送料無料チケットがセットで当たる企画です。
写真を投稿する機会が多いInstagramユーザーに、フォトアルバムを認知してもらう販促を兼ねています。
子どもの写真をSNSに掲載したくないユーザー心理を意識し、子どもの顔が写らないアングルの写真でも応募できるよう工夫されています。
ポイントは、親の消費者心理をくすぐったことです。「写真映えする子ども服を、投稿用に購入したい」ニーズと、「フォトアルバムで子どもとの思い出を残したい」ニーズがうまく両立でき、販促へとつながりました。
スターバックスコーヒー「きょうはどこをスターバックスにする」
喫茶店チェーンのスターバックスコーヒーは、コンビニやスーパーなどで販売されているチルドカップが当たるハッシュタグキャンペーンを実施しました。
「きょうはどこをスターバックスにする」と題し、チルドカップコーヒーで楽しみたいお気に入りのひとときや場所を写真つきで投稿してもらうキャンペーンです。
キャンペーンの参加条件に公式アカウントのフォローを追加し、フォロワー獲得につなげています。
キャンペーン用の写真を撮るために、ユーザーがチルドカップコーヒーを購入したくなるのも企画のポイントです。
あきんどスシロー「すしフォトキャンペーン」
回転寿司チェーンを展開する「あきんどスシロー」は、スシロー各店舗で使える2,000円分の食事券が当たるハッシュタグキャンペーンを開催しました。
スシローで販売されているお寿司やスイーツを楽しんでいる風景を写真に収め、ハッシュタグつきで投稿すればキャンペーンに参加できます。
投稿用写真を撮影するには、スシローで食事をするか持ち帰り注文をしなければなりません。(キャンペーン開催前に撮影した写真でも参加は可能)
キャンペーンへの参加誘導が、店舗の売上につながる仕掛けです。
キャンペーンに参加していなくても、参加者が投稿した写真を見て「お寿司が食べたい」と思う人もいるでしょう。
キャンペーン参加者本人だけでなく、投稿を見たユーザーもうまく来店につなげています。
ルパティシエタカギ「アレンジレシピコンテスト2023」
スイーツ店のルパティシエタカギは、製粉会社の昭和産業が販売する「ケーキのようなホットケーキミックス」を監修しています。
「アレンジレシピコンテスト2023」は、ケーキのようなホットケーキミックスを使用したアレンジレシピを投稿してもらうハッシュタグキャンペーンです。
キャンペーン参加者からは、ホットケーキ以外にもマフィンやシフォンケーキ、ミルクレープなど多彩なレシピが投稿されています。
投稿を見たユーザーが「そんな使い方ができるなら買ってみたい」と感じる投稿が豊富です。
ハッシュタグキャンペーンを商品の販促につなげながら、アレンジレシピのアイデア収集にも役立てています。
イセ食品「みんなでもりたまごはんキャンペーン」
鶏卵の販売を手掛けるイセ食品は、アレンジレシピを募るハッシュタグキャンペーンを開催しました。
自社商品の「森のたまご」を使用したレシピを投稿すると、スティックブレンダーや森の卵が当たる「みんなでもりたまごはんキャンペーン」です。
キャンペーンを通じて数ある卵商品の中から森のたまごを選んでもらえ、キャンペーンを通じて商品ブランドの認知拡大につながりました。
参加者から集まったのは「黄味の弾力が違う」「コクがあって美味しい」などのポジティブな声です。
ハッシュタグキャンペーンの実施が、他社製品との違いを実感してもらうきっかけづくりとなりました。
ハッシュタグキャンペーン企画実施のポイント3つ
ハッシュタグキャンペーンを成功させるには、3つのポイントを踏まえて企画を実施することが大切です。
- 企画段階のポイント
- X(旧Twitter)でのポイント
- Instagramでのポイント
意識すべきポイントはそれぞれ異なります。ハッシュタグキャンペーンのメリットを最大限に引き出すには、具体的にどのようなことを意識すれば良いのでしょうか。
企画段階で意識したいポイント
ハッシュタグキャンペーンの企画段階で意識したいポイントを解説します。
季節や行事に関連する企画を実施する
ハッシュタグキャンペーンを企画する際、季節や行事に関連づけた内容を盛り込むと参加者数アップにつながります。
例えば、チョコレートのハッシュタグキャンペーンを夏におこなうよりも、バレンタインデーやホワイトデー前後に実施するイメージです。
関連するものがない場合は、日付の語呂合わせで「〇月〇日は□□の日」のように、商品を印象づける戦略を取るのも良いでしょう。
ハッシュタグキャンペーンを季節や行事に関連させると、ユーザーの購買意欲が刺激されます。消費活動を促す企画を効率良く実施できます。
思わず参加したくなる魅力づけ
ハッシュタグキャンペーンは、企画を目にしたユーザーが思わず参加したくなる魅力づけが欠かせません。SNSの膨大な投稿に情報が埋もれるのを防ぐ狙いがあります。
魅力づけとは、一目で参加したくなるよう企画にユニークさを盛り込んだり、参加者に贈呈するプレゼントに希少価値をもたせたりする方法です。
以下のような魅力づけのアイデアがあります。
- 発売前の新商品が試せる
- ユーザーのアイデアから製品化
- なにが当たるかわからないプレゼント企画
- 入手困難な商品がもらえる
ハッシュタグキャンペーンを認知したユーザーに「参加しないと損」と動機づけができれば、企画の成功につながるでしょう。
X(旧Twitter)でのポイント
ハッシュタグキャンペーンをTwitterで実施する際のポイントを解説します。
すぐに結果が分かる「インスタントウィン」の活用
Twitterでハッシュタグキャンペーンを実施するときは、インスタントウィンを活用すると参加者数の増加につながります。
インスタントウィンとは、キャンペーンの応募条件を満たすとその場で抽選結果がわかるシステムです。
参加したその場で結果が出るため、ユーザーが気軽に参加しやすくなります。
当選者へのプレゼントは、豪華なものを数個用意するよりも、小さな賞品を多量に準備する方法がおすすめです。
- 100円引きクーポン
- サイドメニュー引換券
- ドリンク1杯無料
など、当たったときに「ちょっと嬉しい」と感じられる商品が適しています。
参加数に応じてプレゼント内容をグレードアップさせる
Twitterでハッシュタグキャンペーンを実施するときは、参加者数に応じてプレゼントの内容をグレードアップさせる戦略も効果的です。
ハッシュタグキャンペーンの企画に、参加者数の増加に応じてプレゼントがグレードアップするルールを設けます。
「自分が参加した方が豪華なプレゼントになるかもしれない」と思ってもらい、投稿に対する興味を引き出すことが狙いです。
プレゼントをグレードアップさせるために、フォロワーの参加を募るユーザーもいるかもしれません。
ハッシュタグキャンペーンの参加者数に応じたプレゼントのグレードアップは、ユーザーの企画参加を促すのに効果的です。
Instagram(インスタ)でのポイント
ハッシュタグキャンペーンをInstagramで実施する際のポイントを解説します。
大・中・小カテゴリのハッシュタグをつける
Instagramでハッシュタグキャンペーンを実施するポイントは、大・中・小カテゴリのハッシュタグをつけて投稿することです。
例えば、ケーキショップがハッシュタグキャンペーンを実施する場合、以下のようなハッシュタグをつけて投稿します。
小カテゴリ:「#季節のケーキ」「#ショートケーキ好き」「#〇〇(詳細な地名)スイーツ」
中カテゴリ:「#スイーツめぐり」「#アフタヌーンティー」「#手土産」
大カテゴリ:「#ケーキ」「#カフェ」「#〇〇(地名)」
小カテゴリになるほど、自社商品やサービスに対する興味関心が高いユーザーの検索にヒットするイメージです。
Instagramは、1つの投稿に30個までのハッシュタグがつけられます。
ハッシュタグ検索が活発なInstagramでは、10個以上のハッシュタグをつけると投稿を見つけてもらいやすくなるといわれています。
ハッシュタグキャンペーンの投稿に大・中・小カテゴリのハッシュタグをすべて盛り込めば、幅広いユーザーにキャンペーンを認知してもらえるでしょう。
写真を撮って投稿してもらう参加型
Instagramでハッシュタグキャンペーンを実施するときは、写真を撮って投稿してもらう参加型の企画がおすすめです。
Instagramは、写真の投稿が多いSNSプラットフォームです。「インスタ映え」が流行語になったことからも、ユーザーの写真投稿に対する意識の高さが伺えます。
ハッシュタグキャンペーンをInstagramで実施した企業の成功事例で挙げた6つの企画も、写真投稿を募るものでした。
Instagramでは、写真の美しさやユニークさ、デザイン性などで投稿を選出し、プレゼントを贈呈するキャンペーンが多数実施されています。
企画成功のカギを握るのは、ユーザーが写真を撮り、投稿することを楽しめるか否かです。撮影・投稿したくなる企画を練りましょう。
ハッシュタグキャンペーン企画実施の3つの注意点
ハッシュタグキャンペーンを実施する際は、以下の3つの注意点に配慮しましょう。
- プラットフォームごとの注意事項を必ず確認する
- 独自のハッシュタグをキャンペーンで使用する
- キャンペーン参加のルールをわかりやすく周知する
注意点に配慮しないまま企画を実施すると、トラブルが発生する原因になりかねません。企画実施に踏み切る前に、今一度チェックしましょう。
プラットフォームごとの注意事項を必ず確認する
ハッシュタグキャンペーンを実施するときは、必ずプラットフォームごとの注意事項やガイドラインを確認しなければなりません。
◆X(旧Twitter)の注意事項・ガイドライン
- 複数アカウントを作成させない
- 繰り返し同じリポスト(リツイート)をさせない
- すべての応募を確認できるように、主催者の@ユーザー名を含めてポスト(ツイート)してもらう
- キャンペーンに関連する話題を盛り込むように推奨する
- Twitterルールに準拠する
(引用:キャンペーンの実施についてのガイドライン|Twitter)
◆Instagramの注意事項・ガイドライン
- 規約と資格要件を設定すること(年齢や居住地の制限等)
- プロモーションおよび提供される賞品や賞金に適用される規則や規制を遵守すること(登録、規制上必要な承認の取得等)
- コンテンツに誤ったタグを付けたり、そうするように他の利用者を仕向けることはできません
ガイドラインに違反しているキャンペーンを実施すると、SNSアカウントの利用停止措置を受ける可能性があります。
注意事項を確認し、ガイドラインに沿ってキャンペーンを実施しましょう。
独自のハッシュタグをキャンペーンで使用する
ハッシュタグキャンペーンでは、独自のハッシュタグを使用してください。
一般的に使用されているハッシュタグを利用した場合、一般の投稿にキャンペーンの投稿が混ざってしまいます。
ハッシュタグ検索をしたユーザーに、キャンペーン情報が届かなくなる原因になりかねません。
口コミや感想を収集したり、参加者の中から当選者を選出したりする際にも、キャンペーンの投稿を選別する作業に負担が生じます。
そのような事態を回避するためにも、ハッシュタグキャンペーンで使用するハッシュタグは企画独自で設定することをおすすめします。
同じ内容のハッシュタグキャンペーンを繰り返し実施するときは「#第2回〇〇」「#〇〇2023」など、いつ実施された企画なのか区別できるようにしておきましょう。
キャンペーン参加のルールをわかりやすく周知する
ハッシュタグキャンペーン参加のルールをわかりやすく周知し、参加者の混乱回避に努めることが大切です。
ルールが明記されていないと不安を煽る原因になり、参加者の減少につながります。
複雑で理解しづらいルール表記の場合も、キャンペーン参加に対するハードルを上げる要因になりかねません。
例えば
- アカウントをフォローする
- テーマに沿った写真を撮影する
- 指定のハッシュタグ「♯○○」をつけて投稿する
など、ユーザーが安心してスムーズに参加できるよう、ルールはわかりやすく周知しましょう。
ハッシュタグキャンペーン以外のSNSキャンペーンも効果的
ハッシュタグキャンペーン以外にも、SNSを利用してキャンペーンを実施する方法があります。
- リツイート(リポスト)キャンペーン
- フォロー+いいねキャンペーン
- リプライキャンペーン
ハッシュタグキャンペーンは、ハッシュタグを投稿に記載してもらわなければ参加が成立しません。
リツイート(リポスト)やフォロー、いいねが条件のキャンペーンは、ユーザーにとって参加しやすい企画です。参加条件を簡素化すると、参加者数が増加する可能性が高くなります。
ハッシュタグキャンペーンで思うような成果が得られないときは、ほかのSNSキャンペーンの実施も検討してみると良いでしょう。
まとめ
ハッシュタグキャンペーンは、工夫次第で認知拡大や集客に高い効果を発揮します。キャンペーン実施にかかる費用が低く抑えられるのも魅力です。
SNSプラットフォームの特徴を活かし、効果的な方法を検討することがキャンペーンの成功につながります。
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著者情報
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