なぜフリーランスは増えすぎたのか?5つの理由と競争を生き抜く秘訣

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なぜフリーランスは増えすぎたのか?5つの理由と競争を生き抜く秘訣

更新日更新日:2023.9.29

公開日投稿日:2022.12.9

「フリーランスになりたいが、競争が激しいと聞き迷っている」

「収入が不安定なのは覚悟の上だが、仕事がとれないくらい競争が激しくては困る」

フリーランスを目指している、あるいはフリーランスになったばかりなのに「フリーランスが増えすぎている」とのウワサが聞こえては、不安になるのも当然です。

しかし、不安を抱いているだけでは稼げません。稼げるフリーランスになるためには、「増えすぎが及ぼす影響を理解する」「生き残る策を身につける」、この2つの要素が不可欠です。

そこで独立や起業したい人向けの情報サイト『DokTech』編集部が、各種統計資料から「フリーランスが増えすぎ」問題を検証し、勝ち残る秘訣を5つのポイントにまとめました。

最後まで記事を読み、厳しい競争の中でも稼げて、生き残れるフリーランスになるヒントを手に入れてください。

目次

フリーランスとは

フリーランスとは

フリーランスとは、特定の企業や団体に所属せず個人で仕事を受注する働き方のことです。

依頼に応じて企業と業務委託契約を交わします。雇用契約を締結せず、依頼された業務を遂行して収入を得ます。

労働契約を交わしていないため、最低賃金や労働災害補償の対象外です。補償がないため、希望する報酬収入が得られないことがあります。収入が安定しないことも珍しくありません。

しかし、高いスキルや専門性をもつ即戦力人材であれば多くの企業から需要があります。

市場価値が高いスキルを身につければ、会社員よりも高い収入を目指せるでしょう。

フリーランスは増えすぎ?データで見るフリーランスの数

事実、フリーランスは増えている

フリーランスの人数を集計した公的な調査結果はありません。しかし、内閣府や中小企業庁、厚生労働省が発表した統計では、日本の「フリーランス人口は300〜440万人」とされています。

日本の労働人口(15歳以上人口のうち、就業者+完全失業者の合算人口)は、2021年平均で約6860万人で、労働人口の4.3〜6.4%はフリーランスだと計算できます。

統計によって集計の年度や対象、手法が異なるため試算の域はでませんが、相当数の人がフリーランスとして活躍している事実がわかります。

はじめに、各種統計資料をもとにフリーランスは増えているのか、リアルなフリーランス人口を詳しく解説します。

内閣府は、フリーランス人口を300万人以上と推計

内閣府の調査では、フリーランス人口は306万〜341万人程度とされています。

内閣府は、フリーランス人口を300万人以上と推計

出典:政策課題分析シリ-ズ 17 日本のフリーランスについて ―その規模や特徴、競業避止義務の状況や影響の分析―|令和元年7月 内閣府政策統括官 をもとにRYD株式会社が一部作成

この調査で「フリーランス」と定義されたのは、以下の条件に当てはまる人です。

  • 特定の企業や個人に雇われていない
  • 実店舗を持たない
  • 農林漁業従事者ではない

またフリーランス人口と推計された306万〜341万人のうち、「フリーランスが本業(副業ではない)」人の数は200万〜228万人と考えられています。

同じ調査では、フリーランスとみなされる人の数が【増加傾向にある】事実もわかっています。

引用:政策課題分析シリ-ズ 17 日本のフリーランスについて ―その規模や特徴、競業避止義務の状況や影響の分析―|令和元年7月 内閣府政策統括官

引用:政策課題分析シリ-ズ 17 日本のフリーランスについて ―その規模や特徴、競業避止義務の状況や影響の分析―|令和元年7月 内閣府政策統括官

グラフ中、赤で示されているのがフリーランスとみなされる人口の推移です。「雇用的自営業等」と呼ばれる、以下を満たす人が該当します。

  • 特定の企業や個人に雇われていない(自営業である)
  • 特定の発注者に依存している

雇用的自営業等(実質的なフリーランスの数)は、1985年の128万人から2015年には164万人に増えています。「フリーランスが増えている」のは事実です。

中小企業庁は、フリーランス人口を約440万人と推計

中小企業庁は、「小規模企業白書2019」にてフリーランス人口をおよそ440万人と推計しています。

440万人のうち、フリーランスを本業とする人は300万人、副業としてフリーランスをする人が140万人との試算です。

中小企業庁は、フリーランス人口を約440万人と推計

引用:小規模企業白書2019「第 2章 フリーランス・副業による起業」|中小企業庁

上のグラフで「フリーランス」とされているのは、以下の条件を満たす人です。

  • 特定の企業や個人に雇われていない自営業者
  • 実店舗を持たない
  • 農林漁業従事者ではない

内閣府調査よりも大きな人口数が出ているのは、調査母数や対象の違いが要因だと考えられます。

厚生労働省は、フリーランス人口を390万人と推計

厚生労働省が行った調査によると、フリーランスとされる人の数は390万人とされています。先に紹介した内閣府や中小企業庁の調査と、同程度の数値が出ています。

厚生労働省は、フリーランス人口を390万人と推計

出典:独立行政法人労働政策研究・研修機構 雇用類似の働き方の者に関する調査・試算結果等(速報)|厚生労働省をもとにRYD株式会社が一部作成

「フリーランス人口=390万人」は、以下を満たす人の数の合算です。

  • 特定の企業や個人に雇われていない自営業者
  • 法人化していても店舗は持たない

上記を満たす人のうち、「常時雇用している従業員がいない(自分一人で事業を営んでいる)人」は367万人、「クライアントから業務委託を受けて仕事をしている人」は228万人います。

★まとめ★
調査年度や調査母数、調査方法の違いにより数値に差はあるものの、日本には200万~400万人のフリーランスがいると考えて良いでしょう。労働人口の3~5.8%がフリーランスに相当します。

フリーランスが増えすぎている5つの理由

フリーランスが増えすぎている5つの理由

「フリーランスが増えている」のは事実です。しかし、なぜフリーランスは増えているのでしょうか。5つの理由が考えられます。

  1. 働き方改革とDX化により、働き方の選択肢が増えた
  2. フリーランスが広く認知されるようになった
  3. IT人材の不足により、即戦力として重宝されるようになった
  4. フリーランス向けサービスが充実し、案件を獲得しやすくなった
  5. ワークライフバランスを求める人が、自由な働き方を目指した

フリーランスの増加には時代や世相、人々の価値観など、さまざまな要因が関係しあっています。フリーランス数の増加に直接的な影響が大きいと考えられる要因を5つ解説します。

働き方改革とDX化により、働き方の選択肢が増えた

「働き方改革」とは、厚生労働省が推進する多様な働き方の推進施策です。

今後予測される労働人口の減少を視野に入れ、働く人の生産性向上や長時間労働の是正を目的として導入されました。

まだすべての企業に浸透したとはいえませんが、以前よりさまざまな働き方が社会的に認められるようになっています。

また「DX(デジタル技術を活用して、生活やビジネスが変容していくこと)」もフリーランス増加の一因といわれます。

近年、DXにより業務のデジタル化が急速に進み、テレワークでも問題なく仕事ができるケースが増えてきました。

  • 働き方改革が働き方の選択肢を増やし、会社に所属しない働き方をしたいと考える人が増えた
  • DXがテレワークを可能にし、働く時間帯・場所の自由度が高まった

以上の2つが理由となり、「企業に所属せず、パソコン1台で仕事を請け負うフリーランス」の増加につながったと考えられます。

フリーランスが広く認知されるようになった

フリーランスの絶対数が増えると、会社員の周りにもフリーランスに転向する人が増え始め、「フリーランス」の認知が広がります。

「いつものカフェで、パソコンを開いて仕事をする人を多く見かけるようになった」

「あれが“フリーランス”か」

「そういえば、取引先の担当も『退職してフリーランスになった』と聞いた」

「働く場所や時間が自由な雰囲気が、少しうらやましい」

フリーランスを見かける頻度や、転向した話を聞く機会が増えると、他人事だったフリーランスが急に身近な存在として感じられるようになります。

またフリーランス人口が増えると、フリーランスになりたい人をターゲットとした商品やサービスが増えます。

「プログラミングスクールに通ってフリーのエンジニアを目指そう!」「未経験でもできるWebデザイナー!」などの、スクールやエージェントの広告が一般の人の目に触れる機会も多くなります。

フリーランスが広く知られるようになった結果、「自分もやってみようか」とフリーランスに転向する人が増えたのもフリーランス増加の一因だと考えられます。

IT人材の不足により、即戦力として重宝されるようになった

経済産業省が2019年に発表した「IT人材に関するデータ」によると、急速なIT化・デジタル化に人材供給が追いついておらず、「2030年には最大79万人のIT人材が不足する」との試算が出ています。

ITエンジニアに対するニーズは高いものの、ビジネスのスピードが速く企業間の競争も激しい現代では、エンジニアを自社で育成できる余力を持つ企業は多くないのが実態です。

そこで注目されたのが、即戦力として働ける「フリーランスエンジニア」でした。

一定のスキルと知識を持ち、必要なときに必要なだけ働いてくれるフリーのエンジニアは、企業にとって心強い存在となっています。

フリーエンジニアの獲得競争が激化し、「フリーでも稼げる」イメージが広がったことも、フリーランス増加の背景にあると考えられます。

フリーランス向けサービスが充実し、案件を獲得しやすくなった

クラウドソーシングサイトをはじめとする案件マッチングサイトが拡大し、初心者フリーランスでも仕事を探しやすくなった点も、フリーランスへ参入する人の数が増えた要因です。

実際、「日本最大級のクラウドソーシングサイト」を標榜するクラウドワークスの売上は、2015年の8億1千万円から2022年には105億7千万円と急拡大しています。

コワーキングスペースの増加も後押し

また、フリーランス向けのコワーキングスペースも増えており、仕事をする場所に悩むフリーランスの強い味方となっています。

全国にあるコワーキングスペースの数は、2019年の799施設から2021年には2042施設へと、約2年半で2.5倍に増加しました。

(参照:調査研究レポート(第4回)「日本のコワーキングスペースの拡大」(2021年12月版)<前編>|大都市政策研究機構

「案件獲得」「働く場所の確保」などのフリーランスの悩みが解決しやすくなり、フリーランスになるハードルが下がったことも、フリーランス増加の一因と考えられます。

ワークライフバランスを求める人が、自由な働き方を目指した

ワークライフバランス(仕事とプライベートの均衡)を重視する人が増える風潮も、フリーランス増加の要因と考えられます。

フリーランスには「働き方の自由度が高い」イメージがあるため、ワークライフバランスがとりやすく、プライベートも充実させられるだろうと期待した人が、フリーランスに転向しているためです。

回答者の約半数が「仕事よりプライベートを大切にしたい」と答えたアンケート調査がある事実も、ワークライフバランスへの意識の高まりを象徴しています。

(参考:ワークライフバランス意識調査 ~出世・成功よりも「ストレスなく」「自分らしく」働くことを重視|Humap

フリーランス人口はこれからも増え続ける可能性大

フリーランスはこれからも増え続ける可能性大

フリーランス人口が増えている事実と、増加している理由がわかりました。

しかし、現在は決して好景気とはいえない時代です。収入に対する不安が払拭できないフリーランスは、これからも増え続けるのでしょうか。

「フリーランスになった後、競争相手は増えつづけるのか」と心配な人は、ぜひ続きを読んでみてください。

3つの観点から、日本のフリーランス人口を予測します。

アメリカの実態から日本の今後を検証

アメリカのクラウドソーシングプラットフォーム大手である「Upwork」によると、アメリカでもフリーランス人口は増加しているとわかっています。

アメリカのフリーランス人口は、2014年の5,300万人から2021年には5,900万人と急増し、アメリカの全労働者の36%に達するとされています。

もともと成果主義の風潮が強く、副業を禁止する企業が少ない点、さらに「自由に働きたい」ニーズを反映し労働人口の流動性が高まっていることがフリーランス増加の背景にあると考えられています。

日本は、歴史的・社会的に見てもアメリカの後を追う傾向があります。実際に副業も解禁されています。日本もアメリカに追随し、フリーランスの数が増え続けると予測できます。


(参考:「増加するアメリカのフリーランス人口と、続く「大辞職」のトレンド」|株式会社ジェイシーズ

約8割のフリーランスが「これからも続けたい」という実態

内閣官房日本経済再生総合事務局が調べた「フリーランス実態調査結果」によると、現在フリーランスとして働く人の約8割が「これからもフリーランスを続けたい」と回答しています。

「これからもフリーランスを続けたい」と回答する理由は、働き方に対する満足度の高さにあります。

仕事上の人間関係や働く環境(場所・時間など)プライベートとの両立、達成感や充足感など、多くの項目に満足しているフリーランスが7割以上存在します。

この調査結果は、「一度フリーランスになると、フリーランスを続ける人が多い」と示唆しています。フリーランスになる人が増え、かつ継続率が高いため、フリーランスの総数は増え続けると考えられます。

(参考:フリーランス実態調査結果|令和2年5月 内閣官房日本経済再生総合事務局

人手不足の企業と即戦力フリーランスは相性が良い

昨今は企業が苦しい懐事情を押しても賃金を改善しないといけないほどに、人手不足は深刻です。

そこで注目を集めるのが、業務委託契約により仕事を外注できるフリーランスです。

フリーランスは一定のスキルを持ち即戦力となれる人が多いため、人手不足に悩む企業にとって強い味方となります。

またフリーランスは正社員とは異なり採用・育成や福利厚生のコストがかからず、必要最小限の人件費で済む点でも重宝されています。

日本企業の人手不足は、解決のめどがたっていません。今後も即戦力となれるフリーランスへのニーズは高まり続けると考えられます。

フリーランスの増えすぎが引き起こす4つの問題

フリーランスはこれからも増え続ける可能性大

フリーランスの増加は、フリーランス自身にとってネガティブな影響も引き起こしています。

「競争の激化」「将来設計・スキルアップ」の面から4つのネガティブな問題をピックアップし、解説します。

関連記事:仕事がないフリーランスに共通する6つの特徴|案件の依頼が殺到する仕事術

クライアントの買い手市場になる

フリーランスを含む人材市場は、需要と供給の関係で成り立っています。

供給(案件数)に対して需要(フリーランス)が多すぎれば、均衡価格が下落します。買い手市場となった結果、報酬単価が安くなりフリーランスの収入が不安定になるおそれがあります。

また企業は、高いスキルを持った優秀なフリーランスがいれば、簡単に契約先を変更します。スキルを持たないフリーランスは常に契約終了の不安につきまとわれる事になります。

案件の獲得競争が激化する

企業が発注する案件数には上限があります。仕事を受けたいフリーランスが増えれば、1つの案件に多くの応募が殺到するのは自然の流れです。

クラウドソーシングサイト上の案件募集には、数名の募集に対して、倍率が数倍~数十倍のとなるケースも少なくありません。

フリーランスの増加により、「仕事を受注したいのに、競争が激しくて受注できない」悩みが起きる場合もあります。

関連記事:クラウドワークスはやめたほうがいい?稼げない9つの理由とトラブルの防ぎ方

営業活動に時間がとられ、スキルアップできない

フリーランスが仕事を得るためには、「クライアントに自分を売り込む」「できる仕事や持つスキルをアピールする」などの営業活動が必要です。

しかしフリーランスが増え案件の獲得競争が激化すると、営業活動に必要以上に時間がとられる場合があります。

「仕事を得るためにはスキルアップが欠かせないのに、営業活動のためにスキルアップする時間がない」というジレンマに陥り兼ねない点も押さえておきましょう。

関連記事:フリーランスが実体験した12の後悔と自分にあう選択をする方法

いまに必死で、キャリアアップや将来設計を考えられない

フリーランスは、働いた分だけ報酬が入ります。

案件獲得競争が激化した上に買い手市場で報酬額が下がると、どれだけ仕事をしても生活するのに十分な収入が得られない事態になることも考えられます。

その結果、毎日の収入を稼ぐことだけに必死になり、キャリアを長期的に考える余裕がなくなります。

世帯の主たる稼ぎ手やお子さんがいるフリーランスは、近視眼的な働き方にならないよう注意が必要です。

増えすぎるフリーランスの中で生き残る5つの秘訣

増えすぎるフリーランスの中で生き残る5つの秘訣

「大変かもしれないが、それでもフリーランスになりたい」人に向けて、増えるフリーランスの中で生き残るために欠かせない5つの秘訣を解説します。

  1. 高品質な成果物を生み出す
  2. フリーランス以外の収入源を確保する
  3. 良好な人間関係を維持する
  4. 高い需要のあるジャンルに参入する
  5. 最新情報を敏感にキャッチする

関連記事:フリーランスになるには?具体的なり方の基礎知識と必要なスキル

高品質な成果物を生み出す

どのフリーランスよりも高品質な成果物を納品できれば、クライアントはあなたを離しません。ライバルに負けない品質の仕事ができる自分になりましょう。

また、頼まれた業務以上の付加価値を付けての納品も、クライアントからの評価を高めます。付加価値を付けるためには、「自分の後工程を想像する」のがコツです。

納品した成果物が次にどのような工程に移るのか想像し、次の人が作業しやすい状態にしてみてください。

「誰もが一目でわかるフォーマットにする」「画像を使いやすい仕様に編集しておく」などの、こまかなひと手間も評価につながります。

クライアントからの評価はたしかな実績と評判となり、自然と仕事が集まってくるようになります。

フリーランス以外の収入源を確保する

フリーランスはレッドオーシャンです。

収入を得るためには、競争の激しいフリーランス業界以外に視点を移してみるのもおすすめです。

フリーランスとしての収入以外に、第2・第3の収入源を確保できれば、精神的な余裕も生まれ、スキルアップや将来設計に充てる時間も増えるでしょう。

結果的にフリーランスとしての仕事にも良い影響を与えてくれるかもしれません。

たとえば、以下は週末起業や副業としてできるフランチャイズの一例です。

  • 幼児施設
  • ネット販売
  • 買取専門店
  • フットケア・ネイルケア

運営の大半を本部がになってくれるビジネスモデルを選べば、最小限の負担でビジネスを始められます。収入経路を拡大させる1つの手法として、検討してみてください。

関連記事:週末起業の成功例8選!成功しやすい業種と秘訣、事業アイデアの探し方

良好な人間関係を維持する

安定的に仕事を獲得するためには、実は「良好な人間関係の維持」が大切です。

とくに「知人の紹介などの人脈」「過去・現在の取引先」との関係は重視しましょう。

「フリーランスの6割は、人脈や過去・現在の取引先から仕事を獲得している」とする調査結果があるためです。

良好な人間関係を維持する

(引用:一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会

「フリーランス白書 2022」

フリーランスの多くは個人事業主ですが、過去に会社員として勤めた経験を持つ人も大勢います。

フリーランスになり会社との雇用関係がなくなったからといって、人間関係まで途絶えさせてしまうのはもったいないことです。

フリーランスだからこそ人間関係を大切にする姿勢を持ち続けましょう。

良好な人間関係を維持する

(引用:一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会「フリーランス白書 2022」

良好な人間関係を維持する

(引用:一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会「フリーランス白書 2020」 )

高い需要のあるジャンルに参入する

フリーランスが飽和しているジャンルよりも、競争相手が少ないジャンルに参入する戦略性も大切です。

競争相手が少ないジャンルとは「案件数に対して、応募数が少ない」、つまり需要よりも供給のほうが少ないジャンルです。競争相手が少ないほうが案件は獲得しやすく、また単価も上がる傾向にあります。

どのジャンルの需要が高いかをリサーチしてみましょう。クラウドソーシングでジャンル別の募集案件の数を見ると、おおよその需要数と単価相場が把握できます。

最新情報を敏感にキャッチする

長く生き残れるフリーランスには、最新情報やトレンドに敏感な感性も欠かせません。

常に最新情報をキャッチアップしていれば、これから必要となる新しいスキルやレアな案件情報をいちはやく獲得できる可能性もあるためです。

自分が参入する業界の最新情報を配信するニュースサイトをチェックする習慣を身につけましょう。業界紙の購読もおすすめです。

    ◎ IT・Web業界向けおすすめニュースサイト
  • TechCrunch Japan:米国のIT系ニュースサイト。IT系スタートアップの紹介が多め。

  • ギズモード・ジャパン:ガジェット系を中心に、住宅、車、ゲームなど幅広い。

  • GIGAZINE(ギガジン):国内大手のIT系ニュースサイト。Apple関連も多い。

  • ITmedia:IT、システム導入、ビジネス、経営など、テクノロジー関連が中心。

  • ITpro:日本経済新聞社の子会社・株式会社日経BPが運営。

フリーランスは稼げるのか?平均年収はどれくらい?

フリーランスは稼げるのか?平均年収はどれくらい?

フリーランスの平均年収は、400万円~500万円です。会社員の平均年収は約400万円です。フリーランスは、会社員とほぼ同等の収入が得られます。

一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会の調査によると、約半数のフリーランスの年収は400万円未満でした。一方、800万円を超える人も約10%います。

(参照:フリーランス白書2022|一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会

フリーランスは、働き方やスキル次第で会社員よりも稼げる可能性があります。

フリーランスのなり方

フリーランスのなり方

フリーランスになるには、以下の流れで手続きをします。

  1. 案件を獲得する
  2. 会社員は退職手続きをおこなう
  3. 健康保険や年金の切り替え手続きをする
  4. 管轄の税務署で開業届を提出する

退職手続きの前に案件を獲得しておくと、フリーランスになってからの収入が安定します。社会保険の切り替え手続きも忘れずおこないましょう。

開業届の提出は必須ではありませんが、提出しておくことをおすすめします。節税効果の高い青色申告ができるためです。

青色申告は、損益の繰り越しができたり、青色申告特別控除が受けられたりする確定申告の方法です。

具体的なフリーランスのなり方は「フリーランスになるには?具体的なり方の基礎知識と必要なスキル」で解説しています。

フリーランスが仕事を獲得する7つの方法

フリーランスが仕事を獲得する7つの方法

フリーランスが仕事を獲得するには、以下の7つの方法があります。

  1. 退職前に所属していた企業から依頼を受ける
  2. 知人に案件を紹介してもらう
  3. クラウドソーシングサイトで案件を獲得する
  4. SNSで案件を募集する
  5. 求人サイトで応募する
  6. フリーランス向けのエージェントに案件を紹介してもらう
  7. 同業者が集まるオンラインサロンに参加する

案件を探すには、職務経歴書や過去の受注歴やスキルがわかるポートフォリオを作成することも大切です。

案件に応募した際、提出を求められます。依頼主が採用の可否を判断する基準になるため、応募する前に準備しておくと良いでしょう。

まとめ

フリーランス人口は300万人とも400万人ともいわれます。

一度フリーランスになった人は働き方に対する満足度が高く、長く続けたい人も多いために、今後もフリーランスは増え続けるでしょう。

実際、フリーランス先進国ともいわれるアメリカでも、フリーランス人口は増え続けています。

人手不足の企業と即戦力となれるフリーランスの組み合わせは、これからの日本経済を下支えするようになるかもしれません。

一方で、フリーランスが増えると案件の獲得競争が激化します。高いスキルや安定した仕事の獲得経路を持たないフリーランスは、これからますます厳しい競争にさらされると予想できます。

フリーランスとして生き残るためには、かなりの努力が必要である点は押さえておいてください。

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