女性起業のアイデアの見つけ方|日常をヒントに発想が生まれた事例も紹介

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女性起業のアイデアの見つけ方|日常をヒントに発想が生まれた事例も紹介

更新日更新日:2023.9.20

公開日投稿日:2023.2.8

女性は男性に比べて、キャリアの形成に影響するライフイベントが多くなります。世の中の価値観や家庭のあり方が変わりつつあるとはいえ、結婚や出産・子育て、介護など、女性に負担を強いるタスクがまだまだ多い世の中です。

一方で、この記事にたどり着いたあなたには、「自分らしく生きたい」「得意を活かしてチャレンジしたい」と願う気持ちがあるはずです。

思い切って起業してみてはどうでしょうか?起業すれば会社の就業規則に縛られず、自分のペースで家庭と仕事を両立できます。

本記事では起業に欠かせないアイデアを、女性ならではの視点からまとめました。独立・開業を成功させるノウハウを豊富に持つDokTeck編集部が、独自の視点で女性の起業におすすめのビジネスアイデアを解説します。

たった一度の人生を自分らしく輝かせる起業アイデアを、記事をヒントに見つけてみてください。

目次

女性におすすめの起業アイデア5選

女性の感性・スキルを活かせるビジネスアイデア5選

女性が起業するなら「女性ならでは」の感性やスキルを活かしたビジネスがおすすめです。

一般的に男性が不得手とするジャンルなら男性の起業家の参入は少なく、必然的にライバルの数が限定されるためです。

女性の感性やスキルを活かせるビジネスアイデアを、5つ解説します。

  1. 美容系サービス
  2. 家事代行
  3. 子育て・介護サポート
  4. カウンセリング
  5. 安全・安心にこだわる商品販売・開発

自分の得意・好きなことを活かせるアイデアがあるか、チェックしてみてください。

美容系サービス

女性客をターゲットとした美容系サービスは、女性の起業にとくにおすすめです。

美容系サービスの例は、以下のとおりです。

  • ネイル
  • エステ
  • メイクアップ
  • ヘアメイク
  • まつ毛エクステンション
  • アロママッサージ
  • 脱毛

美容系サービスは、施術者がお客様の肌を触る機会も多くあります。女性客のなかには男性に肌を触られるのに抵抗を感じる人もいるため、女性の施術者が歓迎される傾向にあります。

また美容系サービスは自宅で開業しやすい点もメリットです。自宅の一部をサロンとして構えれば、営業のための店舗を取得する費用が節約できます。初期費用を抑えてビジネスを始めたい女性にも向いています。

つぎの章で、自宅起業のメリットを解説しています。あわせてご覧ください。

関連記事:ネイルサロンを開業する6つの手順|必要な資金や開業するメリットとは?

関連記事:脱毛サロンは個人でも開業できる?必要な資格や準備について徹底解説!

家事代行

さまざまな家事を代行するサービスは、女性が毎日している家事経験を活かせる仕事です。時短家事や作り置き、掃除などが得意な女性はスキルを活かして起業できます。

家事代行サービスの市場規模は拡大を続けています。

株式会社矢野経済研究所の調査によると2016年には879億円を突破しました。

ホームセキュリティや見守りサービスなども含めた住まいと生活支援にかかわるサービスの市場規模は2022年度に5,137億円(予測値)に達する見込みです。

今後、共働き家庭や高齢者家庭が増えるといわれます。自分たちでは手が回らない家事をアウトソーシングする流れは加速すると見られており、将来性にも期待が持てます。

参照:家事支援サービスに関する調査を実施(2017年)株式会社矢野経済研究所

住まいと生活支援サービスに関する調査を実施(2022年)株式会社矢野経済研究所

家事代行サービスは自宅に入って仕事をするため、なかには「男性のサービス員が自宅に入る」ことに不安を感じる依頼者もいます。

女性のサービス員の方が歓迎される傾向がある点も、女性の起業に家事代行が向いている理由です。

子育て・介護サポート

子育てや介護の経験・資格は、子どもや高齢者をサポートする仕事の起業に役立ちます。自身が子育てや介護をしていたときに「あったらいいな」と感じたサービスを起業アイデアの種にしてみましょう。

起業アイデアの一例を紹介します。

ターゲットビジネスアイデア
未就学児・新米ママ
  • ベビーマッサージ
  • リトミック(音楽を用いた教育法)体操
  • 運動教室ママのコミュニケーションサロン
  • 離乳食教室パパの戦力化を教える教室 など
小中学生とその親
  • 思春期の悩み相談
  • 教育費の相談
  • 学習スペースの提供(放課後の居場所提供)
  • ピアノ・習字など習い事教室
  • 学習塾 など
高齢者と家族
  • 見守りサービス
  • 買い物・日常の用事を代行するサービス
  • スマホ・パソコン教室
  • 家事代行話し相手 など

カウンセリング

家族や男性には話しにくい、プライベートな悩みの相談を受けるサービスも女性の起業におすすめのアイデアです。

あなた自身も、つぎのような悩みを「誰かに相談したい」と感じた経験はないでしょうか。

  • 家庭・夫婦・子育て
  • お金・仕事
  • 人間関係
  • 恋愛・婚活
  • 心と体の健康
  • 美容・容姿・ダイエット
  • 介護

心理士やカウンセラー、社会福祉士などの「人の悩みを聞き解決をサポートする」資格を持っていれば、資格を活かした起業ができます。

また「シングルマザー支援」も起業のアイデアを与えてくれます。

シングルマザーを対象にしたベビーシッター・託児所、スキルアップできるパソコン教室などをひらけば、シングルマザーの働きやすい環境づくりをサポートできます。

家庭ごとに異なり、かつ深刻になりやすいシングルマザーの悩みを女性ならではの共感力で引き出し、解決に導けるでしょう。

行政や医療機関との橋渡しを担うと、具体的な課題解決につながりやすくなります。

関連記事:主婦が一念発起!心理カウンセラーになるには?取得方法と資格の種類を解説

安全・安心にこだわる商品販売・開発

あるアンケート調査によると、回答者の約半数は「食に関して何かしらの不安を感じている」と答えています。

とくに不安を感じる項目は「添加物」「残留農薬」「輸入食品の安全性」の3点です。

参照:食の安全に関するアンケート調査(第7回)|MyVoice

子どもや家族が口にする食品の安全性や品質にこだわってきた女性は、安全・安心に気を配った商品を販売するビジネスでの起業もおすすめです。

販売する商品は「自分で開発する」「世の中にある良い商品を紹介・販売する」の2つの手法があります。後者で始めてビジネスの基本を学び、オリジナル商品の開発にチャレンジする人もいます。

またビジネスチャンスは食品以外にもあります。

フェアトレード(途上国の生産者・労働者の生活改善と自立を目指す運動)やSDGs(持続可能な開発目標)にこだわった衣類やインテリアグッズの販売なども起業アイデアとなります。

関連記事:起業したい女性向け!おすすめ6職種と事業成功の秘訣・創業に向けた準備

女性の起業方法ごとにおすすめのアイデアを紹介

女性起業のアイデア・3つの切り口

起業したい女性の中には「起業したいが、家事や子育てと両立できるか心配」と感じる人も多いかもしれません。

たしかに「起業=会社を設立し、昼夜問わず仕事に邁進」とイメージすると、家庭との両立を難しく感じます。しかし会社を立ち上げるだけが起業ではありません。

女性が、女性ならではの事情も踏まえてできる範囲で起業する方法もあります。女性の起業におすすめの方法を3つ、紹介します。

自宅でできる起業アイデア

起業は自宅でもできます。

自宅で起業すれば職住一体となり、「仕事の合間に家事を済ませる」「子どもの帰宅時に在宅していられる」などのメリットが享受できます。

自宅の一角を改装して始められるビジネスの例には、以下があります。

  • 自宅サロン(ネイル、ヘアメイク、エステ、まつエク など)
  • 子育てサロン(ママたちの集いの場)
  • 幼児教室・学習塾
  • 雑貨ショップ
  • カフェ
  • パン屋

ヘアメイクやまつエクサロンは、保健所に「美容所開設届出書」の提出が必要です。飲食店を開く場合は「食品衛生責任者」資格の取得と「営業許可」申請が必要となります。

関連記事:小さなカフェの開業資金・資格│開業までのステップも紹介

地域を拠点にできる起業アイデア

「拠点が遠方」「出張が多い」などの仕事を立ち上げると、家庭との両立が難しくなります。家事・子育てと仕事を両立したい女性は、住む地域を拠点にサービスを展開できる形態で起業しましょう。

地域を拠点にした起業アイデアの例には、以下があります。

  • 幼稚園・保育園を巡回しての運動指導
  • 行政が運営する子育てサロンでベビーマッサージ教室
  • 地域の商店街活性化を目指すコンサルタント
  • 地産地消のレストラン
  • 道の駅や地場産コーナーで野菜を販売する農業
  • 地元の観光ガイド・通訳

地域の課題を解決するビジネスには、自治体が補助金を用意している場合があります。補助金を利用すると起業に必要な初期費用を抑えられるため、ぜひ探してみましょう。

インターネットできる起業アイデア

インターネットを利用し、スキルを活かした取引で稼ぐ女性も大勢います。

すべてのやりとりがインターネットで完結するため、働く場所の自由度が高い点がメリットです。時間的な融通や仕事量の調整もしやすく、自分のペースで家事や子育てと両立できます。

高いスキルを持つ人ほど稼ぎやすく、スキルアップがモチベーションになる人にはとくにおすすめです。

また起業に必要な初期費用が最小で済む点も見逃せません。基本的にパソコンとインターネット環境が整えば、仕事を始められます。

インターネット上でサービスを提供する職種例は、以下のとおりです。

  • Webデザイナー
  • Webライター
  • プログラマー・エンジニア
  • イラストレーター
  • フォトレタッチャー
  • 動画編集者

女性の起業アイデアを3人の成功事例から学ぶ

女性の起業アイデアは「日常のなか」にある

女性の視点を活かした起業アイデアは、実は日常にたくさん潜んでいます。

アイデアのヒントは、自分自身が「あったらいいな」「この不便をなんとかしたいな」と感じるポイントを敏感にキャッチすると見つかります。

いち早くアイデアを見つけ、形にして起業した女性先輩起業家の事例を3つ紹介します。

『我が子に食べさせたい』良質なココナッツオイルを販売する荻野みどりさん

日本のココナッツオイルブームに火をつけたのが、ブラウンシュガーファースト代表の荻野みどりさんです。

荻野さんは母乳で育てていたお子さんが便秘や湿疹に悩まされるようになったことをきっかけに、自分の食生活と食の安全性を見直しました。

そして「我が子に食べさせたいと本当に思える素材」を使った小さなお菓子屋さんを開業します。さらにトランス脂肪酸を含まず身体に良いと欧米で評判だったココナッツオイルの製造・輸入販売をてがけるようになりました。

「子どもに本当に安心して食べさせられる食品を」との母親としての思いが、起業につながった事例です。

『PTAの困りごとを解決するプラットフォーム』を立ち上げた増島 佐和子さん

PTA活動に「面倒くさくて効率が悪いのに、義務だからやらざるを得ない」と感じる女性は少なくないでしょう。

PTA’S(ピータス)代表の増島佐和子さんは自身のPTA経験をもとに、PTA業務の効率化をはかるマッチングプラットフォームを立ち上げました。

PTA’Sは日本初「PTAのあらゆる困り事をワンストップで解決するサービス」として『第8回女性起業チャレンジ大賞』でグランプリを受賞しています。

PTA’Sは、12の業種カテゴリーでPTA業務とサポーとしてくれる企業とをつなぎます。

「書記業務の負担が大きく、やってくれる人がいない」との相談をきっかけに書記代行サービスをスタートさせるなど、現在でも事業を拡大しています。

PTA活動の面倒くささを「毎年のことだから」と気付かぬふりをせず、何とかして楽にできないかと発想を転換したことで起業アイデアを得た事例です。

『誰でも分数が大好きになる 分数カードゲーム』を製作した畠山優子さん

日々、お子さんの宿題を見ていて「どうしてできないんだろう」「学校でもっと分かりやすく教えてくれればいいのに」と感じた経験はありませんか?

実家の一角で子どもたちが宿題をできる“寺子屋”を開いていた畠山優子さんは、分数を苦手とする子どもの多さに気付きます。

「ホールケーキを切り分ける」「おやつを兄弟で等分する」など、生活のなかで分数を実体験する機会が少子化により減っている可能性もあると感じた畠山さんは、遊びながら分数を理解できるカードゲームを開発しました。

試作品をつくっては寺子屋の子どもたちと改良を重ね、起業助成プラン募集への応募を通じて商品化を実現させました。

畠山さんがつくった「誰でも分数が大好きになる 分数カードゲーム」は『第1回女性起業チャレンジ大賞』でグランプリを受賞しています。

日々見ているお子さんの勉強からも、起業のアイデアが得られるとわかる事例です。

<関連記事>

女性による起業アイデアの見つけ方・出し方

女性が起業アイデアを見つける具体的な方法

起業と聞くと「難しそう」「自分には無理かも」と、ハードル高く感じるかもしれません。しかし起業のアイデアは、たった2ステップで見つけられます。

◎ 起業アイデアを見つける2ステップ

  1. 悩みを見つける
  2. 悩みを解決できるサービスを考える

起業アイデアは、ほかの人の悩みに気付くことから生まれます。この章では、悩みを見つける方法を3つ解説します。

いずれもきょうからすぐにできる方法です。早速、チャレンジしてみましょう。

インターネット上で女性の悩みを探す

インターネットは悩みの宝庫です。少し検索するだけでさまざまな悩みを見つけられます。

悩みを探すには、以下のサイトがおすすめです。

掲示板としては「2チャンネル」も有名ですが、2チャンネルは男性ユーザーが多めといわれます。女性の悩みを探すには、女性向けの掲示板を利用しましょう。

また店舗やサービスに寄せられた口コミも参考になります。とくに低評価の口コミは、不満を感じたポイントの改善で新しいサービス提供が可能になる場合があります。

口コミ探しには、以下を利用してみてください。

女性の悩みランキングを調べる

多くの企業が女性向けに実施したアンケートや調査結果を公表しています。実際の声が反映されたデータも、起業アイデアを見つけるヒントになります。

ある調査では、女性の悩みランキングの上位は以下の項目が占めました。

  • 健康状態
  • 家計
  • 仕事
  • 容姿・美容
  • 生きがい 

女性に多い「冷え」は、さまざまな不調の原因となります。調査でも冷え対策として「レッグウォーマーを使う」「身体を温める食べ物をとる」との回答が見られます。

ここから「冷えに悩む女性に向けて、温感素材でつくったレッグウォーマーを開発すれば売れるかもしれない」とヒントが得られます。

さらに「手首ウォーマーもニーズがあるかもしれない」「天然素材にこだわってつくってみてはどうか」とアイデアを発展させることもできるでしょう。

アンケートや調査結果は「〇〇(悩み) アンケート」と検索すると見つけられます。

女性の知人・ママ友との話題にアンテナを張る

あなたが日頃、ママ友や知人と交わす何気ない会話からも起業アイデアを見つけられます。

具体的な会話の内容と、得られる起業アイデアの例を紹介します。

「住宅ローンの支払いが厳しくて」
⇒ 女性の収入を高めるためのスキルを教える教室の開講や、女性向け転職・就業を支援するマッチングサービスの開発はどうか?
「子どもがいうことを聞かなくて」
⇒ 子どもの心理と効果的なコミュニケーションを教える教室を開けないか?
「実家の親が認知症、世話と仕事の両立が本当に大変」
⇒ もっと気軽に利用できる介護サービスを立ち上げたらどうか?
「自己肯定感の高い子どもに育ってほしい」
⇒ 自己肯定感を高める親のかかわり方を教えるレッスンを開いたらどうか?

女性の日常会話にはSNSやアンケートなど、外向きの建前にはあらわれない本音がたくさん含まれています。

他愛もない会話にアンテナを張り、女性たちがどのような悩みをかかえているのかキャッチしてみてください。

まとめ

まとめ

女性の起業は女性ならではの感性やスキルを活かし、日常で感じた悩みや不安を解決する商品・サービスを提供すると成功しやすいといわれます。

女性の悩みはインターネット掲示板や口コミサイト、そして何よりあなたが日頃交わす何気ない会話にたくさん隠れています。

また「自分自身が感じる不満を解決できないか」と考えることも、起業アイデアにつながります。

アンテナ感度を高め、女性の悩みをできるだけ具体的に見つけましょう。悩みを的確に見つけ解決する方法を思いついたとき、それがまさに「起業アイデアの種」となってくれます。

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著者情報

DokTech編集部
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