脱サラ起業で失敗する8つの理由|厳しい現実と成功をつかむヒント
更新日:2023.10.2
投稿日:2022.11.10
脱サラを検討しているものの、「うまくいかなかったら、どうしよう」「年齢的に厳しいのではないか」と失敗を恐れてなかなか行動できない人もいるのではないでしょうか。できることなら、順調にビジネスを進めて、雇用されない働き方を実現したいと考えているはずです。
じつは脱サラ起業して失敗する人には共通点があります。今回は、独立・起業を現実的に成功させるスキルに特化したサイト「DockTech」の視点から、脱サラで失敗する人に共通する8つのポイントを紹介します。
また脱サラで失敗したときに怖いのは、借金を抱えたり再就職できなかったりなど、さまざまな苦難を受けるかもしれない点ではないでしょうか。そういった問題を解消する方法をお伝えします。
本記事を読んで、脱サラで成功するためのヒントを得てください。
目次
脱サラ起業で失敗する人は意外と少ない?
脱サラ起業で失敗する人の割合は、明確にはわかりません。金銭的な面など何をもって失敗とするかはその人によって異なるため、定量的に示すのは難しいからです。
フリーランスとして満足している人は6割
中小企業庁が「フリーランスの実態」を調査した結果によると、「仕事の自由さや裁量の高さ」「仕事のやりがい」、「プライベートとの両立」などの観点で、6割以上の人が満足していると回答しています。
この調査結果では約7割が元会社員を対象としているため、脱サラしても意外と多くの人が働き方の観点で満足していると想定できます。
働き方の満足度は高いが収入は安定しない
しかし働き方の満足度が高いだけでは、脱サラしても生きていけないのが現実です。
脱サラをして「サラリーマンのときより収入が減った」「社会保障が少ない」などの不満をもつ人もたくさんいます。
とくに脱サラすると、サラリーマン時代のように収入の安定性がありません。独立初期は仕事がなくても貯金でなんとか生活できるかもしれませんが、顧客を獲得できずお金がなくなればメンタルに不調もでてきます。
このような悪循環に陥り脱サラで成功するのを諦めて会社員に戻ってしまう(脱サラに失敗してしまう)人もいるのでしょう。
脱サラで失敗しないためには収入の確保が大切
上記のポイントをまとめると、脱サラで失敗しないためには、「自分が理想とする働き方を実現しつつ満足を得られる収入を確保する」ことが大切なのかもしれません。
サラリーマン時代よりも収入が低くても、生活や働き方に満足できていれば脱サラして失敗とならないわけです。
周りと比較して「自分も年収1,000万稼がなくては」と考えていては、脱サラの現実を知ったときに失敗の原因になります。自分がどうなりたいかを明確にすることが脱サラを成功させるヒントです。
ほかの人の価値観で人生を決めるのではなく、自分自身の実現したい目標を据えて脱サラするようにしましょう。
脱サラ起業して失敗する人の行動・思考パターン8つ
脱サラ起業して失敗する人には6つの共通点があります。
- 自身の見栄を張るために固定費をかけすぎている
- 資金管理を適当にやっている
- ニーズがないビジネスをやっている
- 自分の性格に合わないビジネスをしている
- すぐに稼げると思っている
- チャレンジする回数が少なくすぐに諦める
- 会社員感覚のまま経営をスタートする
- 意見やアドバイスを聞き入れない
これまで脱サラした人がなぜ失敗したのか把握して、同じような行動をとらなければ、二の舞を踏むリスクを減らせるでしょう。
自身の見栄を張るために固定費をかけすぎている
固定費とは店舗・オフィスの家賃や人件費、銀行からの融資の返済などです。一般的に、固定費の目安は15%~25%ほどです。30%以上がかかると注意を払わなければなりません。
固定費にお金を投資してこだわるのも、ビジネスを成功させるうえでは必要です。しかし自身の見栄のためにかけた固定費は、脱サラの失敗のタネとなり、いずれ後悔のほうが大きくなりかねません。
固定費の問題をオフィス賃料で比較検証
AさんとBさんが脱サラして同じような売上規模のビジネスを展開したとしましょう。
- Aさんは自分の力量や費用対効果を考えて、家賃30万のオフィスを選択
- Bさんは脱サラしたこともあり少し見栄を張って、家賃50万円のオフィスを選択
この時点でBさんは毎月20万円も多い固定費を支払うことになります。立地が良かったり、眺望が綺麗だったりなどのメリットはありますが、脱サラしたばかりの頃にこだわるところではありません。
固定費を極力抑えて、広告宣伝費や販売促進費に投資したほうが、経営者として正しい選択です。より大きな売上を伸ばすための経営判断をとりましょう。
資金管理を適当にやっている
資金の管理が甘い人は、いわゆるどんぶり勘定をする人です。
たとえば、黒字で儲かっていることに安心して無計画にお金を使う、ような人が該当します。
どんぶり勘定では、潤沢にあった資金もいつの間にかなくなっているケースがあります。
その結果、家賃などの固定費や買掛金、借入金の支払いができず、倒産に追い込まれて再就職せざるを得ない人はたくさんいます。
脱サラして失敗しないためには、「毎月いくら支出があるのか」「入ってくるお金はいくらなのか」「どれくらいで採算がとれるのか」など徹底した資金管理が必要です。
ニーズがないビジネスをやっている
脱サラする人の中には、自分のやりたいことがあり、それを起点にしてビジネスを始める人もいるでしょう。
しかしそのビジネスが、世の中で求められているとは限りません。求めている顧客がいなければ、お金の支払いは発生しないため、いつまで経っても売上は0です。
「7色に電灯が光る電子レンジ」が、ニーズがないビジネスの具体例です。
電子レンジを求める人は、「節約志向だから消費電力を抑えたい」「大家族なので大容量なものが欲しい」などのニーズがあります。
こういったニーズがある顧客に、電力を使う7色に光る電子レンジを提供しても売れません。
顧客が求めているものを無視して、売りたい商品・サービスだけを売っていると、確実に売上は伸び悩み、失敗の原因となるでしょう。
自分の性格に合わないビジネスをしている
性格に合わないビジネスをやっている人ほど、脱サラしても失敗しがちです。
たとえば、繊細な性格で、人と接することが苦手にもかかわらず、営業をやっている人がイメージしやすいのではないでしょうか。
営業は対人で商品を提案する仕事です。さらに初対面の人との交流も多いため、繊細な気質をもつ人だとストレスを感じてしまい、仕事に手がつかなくなる可能性があります。
それよりも、あまり人とはコミュニケーションの必要がないエンジニアやデザイナーなどの職業のほうが性格にあっているかもしれません。
脱サラするなら自分の性格に合っているビジネスを選びましょう。
仕事選びで大切なポイントは下記の記事で詳しく解説しています。ぜひごちらもご覧ください。
関連記事:独立開業しやすい仕事21選!おすすめの業態・職種を紹介
すぐに稼げると思っている
顧客にビジネスが認知されるようになるまでに一定の時間を要します。それまでの期間はまったく稼げないこともあります。
短期間で成果が出なければ、すぐに稼げる道を探して再就職やアルバイトを選ぶ人も少なくありません。
「自分自身に知名度がある」「有名な会社が協賛してくれている」などの特別な理由があれば、脱サラしてビジネスを立ち上げてすぐに稼げるケースもあります。しかし、これは稀なケースです。
どれだけビジネスアイディアが優れていても、顧客に認知されて売上が発生するまでには時間がかかると理解しましょう。
チャレンジする回数が少なくすぐに諦める
チャレンジ回数が少なくすぐ諦めるのは、失敗した経験があまりない人にある傾向です。
たとえば、
- クライアントからクレームを受けた
- 案件の受注単価が下がった
- コンペでほかの業者に負けた
などが挙げられます。
この失敗体験が、自分はうまくいかない、続けられる自信がない、などのモチベーション低下につながります。
たとえビジネスアイディアがよくても、一度や二度挑戦しただけで成功する確率は低いでしょう。何度失敗しても、改善して次につなげられる人が脱サラして成功します。
とはいえ、事前に失敗を回避したり、対策したりできるのでれば、成果を上げる確率はより高められるでしょう。次の章では失敗しないための方法を解説します。
関連記事:起業するならどの業種?おすすめランキング16種!分野選びの注意点も解説
会社員感覚のまま経営をスタートする
会社員感覚が抜けないまま経営をスタートするのも、脱サラ起業に失敗する人に共通する思考パターンです。
会社員は、会社の意向や目標に沿って任されているタスクをこなします。一方経営者は、会社全体の利益を考え、舵取りをしなければなりません。
会社の利益を左右するすべての判断が、経営者の腕にかかっています。
- 経営戦略の方向性決定
- 実行するタイミングの判断
- リソース(人員・資金)の配分
などです。
長期的な視点で投資する力も求められます。会社員では、四半期の行動計画や自らのキャリアプランを考えることはありますが、先を読んで先行投資する機会はなかなかありません。
会社員から経営者に思考転換できていないのも、脱サラ起業に失敗する人の傾向です。
意見やアドバイスを聞き入れない
脱サラ起業に失敗する人は、周囲の意見やアドバイスを聞き入れない傾向があります。
たとえば、
- アドバイスを受け入れず自己判断する
- ミスやトラブルを他者へ責任転嫁する
- 部下や現場の意見に耳を貸さない
- 合理的根拠のない経営判断をする
などです。
経営者に求められる判断力は、独断で見切り発車することではありません。周囲の意見やアドバイスを聞き入れ、総合的に評価した上で最適な意思決定をすることです。
自己判断ばかりする人は、ワンマン経営になりがちです。周りから協力もしてもらいにくいので、脱サラ起業に失敗しやすくなります。
脱サラ起業に成功する人・失敗する人
脱サラ起業に成功する人、失敗する人には、それぞれ特徴があります。
◆成功する人の特徴
- プラス思考
- チャレンジ精神がある
- 人の話をよく聞く
- 念入りに準備する
- 自己管理ができる
- 臨機応変に対応する
- リスクが想定できている
◆失敗する人の特徴
- 離職したくて起業した
- 知識やスキルが足りない
- リスクに備えられていない
- 計画と計画を実行する力がない
- 失敗から学ばない
成功する人は、起業に必要な準備を終えてから行動に移します。チャレンジ精神がありプラス思考なため「ここぞ」というタイミングで挑戦できます。
大胆な判断が下せる反面、リスクも想定しているため、失敗する可能性を最小限に抑えられているのも特徴です。
一方失敗する人は、準備不足でも「なんとかなるだろう」と行動します。
計画がまとまっていないままスタートするため、準備だけでなく知識やスキルも足りません。会社を離職することが目的化している影響です。
リスクに備えられていないため、不測の事態に対応できず状況が悪化し、失敗につながります。
脱サラ起業で失敗しないためには、具体的にどのようなポイントを意識して起業すれば良いのでしょうか。次項で詳しく解説します。
脱サラ起業で失敗しないための秘訣5選
脱サラ起業で失敗しないための秘訣を5つまとめました。
- 副業からスタートする
- 優秀な人材に仕事の一部を任せる
- 具体的な集客経路を複数パターン作る
- スモールビジネスから始める
- 自社だけの独自性のある要素を取り入れる
誰もが脱サラして失敗したくないと考えているはずです。そのような人に向けたエッセンスを紹介します。
脱サラに失敗して借金を背負ったり、再就職したりなどのリスクを負いたくない人はぜひご覧ください。
関連記事:脱サラとは?脱サラの向き不向き・注意点・おすすめの方法を丸ごと解説
副業からスタートする
脱サラして失敗したくないのであれば、いきなり独立するのではなく、副業からスタートしてみる選択肢を視野に入れてみてださい。
サラリーマンをやめると、安定した収入がなくなります。独立の経験がないにもかかわらず収入が0の状態でビジネスを立ち上げ、短期間で売上を作れる人はそうそういません。
「脱サラ起業で失敗する人は意外と少ない」でも解説したとおり、脱サラで失敗する人は収入の面に課題があります。
副業で会社をやめても生活できる程度(たとえば、都内・一人暮らしで15万~20万円/月)の収入を確保してから脱サラすれば、失敗する要因をなくせるわけです。
また会社からの給料があると精神的に安定し「早く稼がないと」などの焦りがないため、ビジネスをする上で正しい行動をとりやすくなります。
失敗の確率を減らすために「ブログを始めてみる」「Webライターをやってみる」など、売上の基盤を基盤を整えてから脱サラに挑戦してみてはいかがでしょうか。
【関連記事】
優秀な人材に仕事の一部を任せる
脱サラして失敗しないためには、優秀な人材に顧客対応や経費処理などの仕事の一部を任せる勇気をもつ必要があります。
自分が体調不良で1週間ほど働けなくても、営業や財務管理、顧客対応など仕事を任せられる人材がいれば、自分が動かずとも売上を作ってくれます。
顧客との接点も途絶えないため、ビジネスを継続させられます。復帰して0からビジネスを始めることにはならないでしょう。
はじめは業務委託で仕事を外注する
ただし脱サラ初期に正社員を雇用すると、膨大な人件費がかかるため一瞬で口座のお金がなくなりかねません。実際に正社員1人あたりのコストは、賞与や社会保険を考慮すると最低でも300万円以上かかります。
脱サラしたばかりにもかかわらず、毎月25万円以上の人件費の支出があっては、相当な資金がない限り負担が大きくなります。
そのため、最初は正社員を雇用するのではなく、インターン生やフリーランスなどを雇用すると良いでしょう。昨今はカンタンにフリーランスに仕事を依頼できるクラウドソーシングなどの便利なサービスがあります。
うまくクラウドソーシングなどのサービスを活用して、仕事の一部を任せてみましょう。
具体的な集客経路を複数パターン作る
顧客がどこで認知して、どの要素で購買意欲が湧き問い合わせに繋がるのかなど、より具体的な集客経路を作らなければ商品・サービスは購入されず売上を作れません。
脱サラの失敗要因である「収入が得られない」を回避するためにも、自社商品・サービスの集客経路を作りましょう。
たとえば、SNSの口コミから認知を獲得して、自社アカウントのプロフィールに誘導し、ホームページ経由からお問い合わせをもらうなどです。
ただし集客経路をひとつだけしかもっていない状態は非常にリスクがあります。
SNSアカウントが何らかの原因によってアカウントが凍結されたり、検索結果の順位が急激に下がったりなど、自分ではコントロールできない箇所で集客経路がいきなり途絶える可能性があるからです。
ひとつの集客経路に依存していれば、そこが途絶えた時点で売上はなくなります。
- Google・Yahoo検索→SEO記事→ホームページ→お問い合わせ
- SNSの口コミ→LINE公式アカウント→お問い合わせ
- リスティング広告(検索連動型広告)→ランディングページ→メルマガ→お問い合わせ
- 知り合いからの口コミ・紹介→営業→問い合わせ
脱サラで成功するためには、上記のように複数の集客経路をもち、ひとつだけに依存しないようにしましょう。
関連記事:SNS集客7つのコツと成功事例!口コミを生み出すポイントも解説
スモールビジネスから始める
スモールビジネスとは、大きな資金がなくても始められるビジネスのことです。
ブログやYouTubeの運営、ホームページ制作、英会話講師、家事代行、ハンドメイド雑貨の販売などが該当します。
飲食店のように、店舗や厨房設備などが必要ないため、0円から月10,000円程度のローコストで始められます。
そのうえ、脱サラ起業を成功させるために必要な知識(資金管理や経費処理、集客)が身につくので、スキルがなくて脱サラするのが不安な人におすすめのビジネスです。
特別やりたいことがある場合は別ですが、とくに理由がなければスモールビジネスから始めてみてはいかがでしょうか。
低資金で始められるおすすめの仕事は、こちらの記事でも紹介しています。
関連記事:低資金で開業できる仕事13選|自己資金0円~300万円以下のコスト別で紹介
自社だけの独自性のある要素を取り入れる
成功している既存のビジネスモデルを参考に事業を立ち上げると、自分で1からアイディアを考えるよりも失敗する確率を減らせます。
しかし、すでに確立されたノウハウを真似するだけでは、顧客から選ばれる商品・サービスとはなりません。
そこで、自社だけの独自性を入れることが、ビジネスを成功させるうえで大切です。
たとえば
- ファンコミュニティをつくる
- アフターフォローを充実させる
- インフルエンサーを商品の広告で採用する
- 一部のサービスを無料で開放する
- サブスクのような定額制の料金体系を取り入れる
などです。
サブスクはシェアを拡大できる可能性あり
サブスクは商品やサービスを一括で購入する必要がないため、購入する際の心理ハードルを下げられます。ライバルがやっていないのであれば、検討してみてもいいかもしれません。
売上を作るためには継続率が重要になりますが、顧客がライバルと自社の商品やサービスを比較した際に、金額の面で選ばれる理由を作れます。一気に市場のシェアを獲得し、確立したポジションを築けます。
顧客の課題やニーズ、ライバルとなるビジネスを分析して、ほかではやっていないことを自社のビジネスモデルに取り入れてみましょう。
脱サラ起業で失敗した際に起こる問題と回避方法
脱サラ起業で失敗した際に起こる現実的な問題をまとめました。
脱サラには、離婚や借金などさまざまなリスクが待ち受けているため、事前に回避できる策も把握しておきましょう。
パートナーに離婚を告げられる
結婚してパートナーがいる状態で脱サラに失敗すれば、離婚を告げられかねません。
脱サラに失敗すると、再就職やアルバイトをしない限り、当面の間収入は0です。あなたが一家の大黒柱である場合、いきなり家庭に入る収入がなくなれば、パートナーの気持ちは不安定になります。
家計を支えられなくなると、結婚生活を続けたくても維持できません。場合によっては、別居や離婚を告げられてしまうでしょう。
夫婦・家族の関係が崩れるリスクを回避するためには、脱サラする前にきちんとパートナーに独立したい旨を伝えるようにしましょう。
「脱サラしてどのように行動するのか」や「どんなビジネスをやるのか」、「お金をいくら投資する必要があるのか」などを相談するだけでも、今後の夫婦関係は変わります。
場合によっては、パートナーが事業を協力してくれたり、別の収入源を確保してくれたりするかもしれません。脱サラした後のビジョンや計画を具体的に伝えて、ともに納得できる道を探しましょう。
書類選考に通らず再就職が難しくなる
脱サラして失敗したら、安定した収入を得るために再就職を考える人もいるでしょう。あるいは脱サラで作った借金を返済するために、再就職せざるを得ないケースもあるかもしれません。
しかし現実は厳しく、脱サラに失敗した人を受け入れてくれる企業は少ないのが現状です。「なぜ一度脱サラをして、まだ組織で働きたいのか」、自分都合ではなく採用する側が納得できる理由がなければ、簡単には雇用されません。
人材の採用募集をみて応募したとしても、書類選考の時点で落とされてしまい、面接までたどり着けない可能性があります。
脱サラの経験をアピールすれば採用される可能性はある
ただし「なぜ脱サラして起業に失敗したのかを明確にしてどのような改善策を取ったのか」「今後どのようなビジョンでキャリアを設計していくのか」などのポイントを職務経歴書に反映できれば、企業側も少しは興味をもってくれる場合があります。
また脱サラした人の強みは、「経営者の経験がある」「ビジネスのマインドがある」などです。こうした脱サラした経験をもとに、自分をアピールできれば、十分に採用される可能性があります。
企業側は、今後のビジョンを明確にイメージできている人や、失敗しても改善できる人、くわえて企業にメリットをもたらすスキルがある人を採用する傾向にあります。
脱サラに失敗して再就職の道を選ぶ場合は、企業が求める人物に近づけるようになりましょう。
借金を返せず自己破産に追い込まれる
この記事ではスモールビジネスから始めることを推奨していますが、起業するビジネスによっては、多くの資金を必要とします。
たとえば飲食店や脱毛サロンなど、店舗系のビジネスを立ち上げる場合です。物件や設備を用意する必要があるため、最低でも300万円以上の資金を準備しなければいけないケースがほとんどです。
多くの人は自力でビジネスを立ち上げる資金を用意できないため、銀行などから融資を受けます。しかし融資を受けてビジネスを展開しても、必ず成功するとは限りません。
トラブルを想定し対策をしたうえで起業する
どれだけ緻密な計画を練って脱サラしても、新型コロナウィルスなどのイレギュラーな問題が発生するリスクもあります。
顧客に支持されていたお店が、コロナ禍で一気に損失を被り、倒産せざるを得ない状況に追い込まれたケースもあります。
その結果、融資などで借りたお金を返済できず滞ってしまい、自己破産に追い込まれるリスクもあります。
自己破産しないためにも、何かトラブルが起きることを想定して自己資金に見合ったビジネスから始めたり、無理のない範囲で融資の返済計画を立てたりなどの対策を取りましょう。
資格やスキルがなくても脱サラ起業で成功できる
繰り返しになりますが、脱サラして失敗する理由はスキル不足ではなく、不要な固定費をかけすぎるなど、間違った選択肢を選んでいるからです。
そのため自分でビジネスを立ち上げて成功したいなら、現状のスキルに目を向けるよりも、脱サラして失敗しないための作戦を考えることが大切です。
たとえば脱サラして売上が安定するまでは、住所だけ利用できるバーチャルオフィスを借りて仕事は家でするなど、失敗するリスクから逆算して対策を考えればさまざまな作戦が思い浮かびます。
フランチャイズなら安心して脱サラできる
もしスキルのないことが脱サラする際の不安の要因になっているのであれば、フランチャイズから脱サラの道を歩み始めるのもおすすめです。
フランチャイズ本部に加盟すれば、本部がこれまで蓄積してきた経営ノウハウや売上をあげるための仕組みなどのノウハウを手に入れられます。
フランチャイズ本部から店舗運営や販促活動などのサポートも受けられるので、ビジネス未経験者の人でも安心して始められるのが特徴です。
フランチャイズ本部のブランドを借りて、自分自身の力を試したい人にもおすすめの方法です。
フランチャイズには、ビジネスアイディアがなくても脱サラできるなどのたくさんの魅力があります。
下記の記事でフランチャイズの魅力について詳しく解説しているので、気になる人はぜひご覧ください。脱サラするための選択肢が増えるはずです。
関連記事:フランチャイズのメリット・デメリット│FC業界のプロが解説
まとめ
本記事では、脱サラ起業で失敗する人の共通点や失敗しないための秘訣、現実的なリスクとその回避方法を解説しました。
いくら本記事の内容を理解しても、脱サラして失敗する確率は0にはできません。しかし過去脱サラした人が、どのようなポイントで失敗したのかを理解して、事前にできる対策をするだけで、少しでも失敗リスクを減らせます。
脱サラした際の失敗を恐れているのは、慎重になっている証拠です。物事を冷静に判断し、脱サラの道を歩めば、きっと理想とする働き方に近づけるでしょう。
冷静さを欠かさず、自信をもって脱サラを目指してみてください。
脱サラのことをもっと学びたい方は、こちらの記事も参考にしていただけます! 脱サラ後は何する?成功しやすい職種6選・成功例から稼ぐコツを先人に学ぶ ビジネス初心者が起業するには?6つの手順と自分に合った起業のやり方 |
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著者情報
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独立・起業の最新ニュースや、明日からすぐ使えるテクニックを、分かりやすくご紹介!
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