一人で開業できる仕事14選!成功のコツや始め方、魅力・デメリットを解説

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一人で開業できる仕事14選!成功のコツや始め方、魅力・デメリットを解説

更新日更新日:2023.10.5

公開日投稿日:2022.8.17

パソコン操作をする若い女性のイメージ

自由な働き方を目指して、一人で開業できる仕事を探している方も多いのではないでしょうか。

今回は一人で開業できる、オススメの仕事を紹介します。「自宅編」と「自宅以外編」に分けて、それぞれ7つの仕事を取り上げます。

「会社の人間関係に悩まされたくない」「一人で淡々と仕事をしたい」と考える人にとって、これらは理想の働き方ができる仕事です。

しかし、仕事選びに失敗をすれば、

・自分の適性にあっていない
・会社員のときよりも仕事量が多い
・トラブルに対処ができない

など、会社員よりも大変な思いをすることになります。そこで、自分が一人での開業に適性があるかを調べられる、チェックリストをご用意しました。会社員を続けるか、開業をするかの判断にご活用ください。

さらに、一人開業を成功させるポイントを解説します。好きな仕事ができても事業が継続できなければ意味がありません。とくに、廃業や経営トラブルのリスクを避けるための方法をお伝えするので、ぜひお役立てください。

目次

一人で開業できる仕事とは

一人で開業できる仕事とは

一人で開業できる仕事とは、起業仲間や従業員がいなくても成り立つ仕事のことです。

店舗を構えず、在宅でできる仕事もなかにはあります。無店舗であれば、低資金・低リスクで事業を始めることが可能です。よりリスクをかけない方法として、まずは副業として取り組むのも1つです。好きことで起業し、収入を得る経験をして自信つけてから事業を本格化しても遅くはないでしょう。

また、特別な資格や経験がなくても開業できる仕事もあります。やり方によっては、未経験・知識ゼロからでも高収入を目指せます。ただし、経営がうまくいかないと安定した収入を得られないリスクもあります。

開業によく似た言葉として、独立や起業、創業があります。これらの違いは「独立の意味|起業・開業・創業と何が違う?独立の手順と事前準備も解説」をご覧ください。

なお、開業と起業は新しく事業を始める点で、同じ意味があるため、一人でできる仕事で開業することは「一人起業」「ひとり起業」とも呼ばれます。

一人起業の詳しい内容は「一人で起業するには?ひとり起業のメリットや向いている人、アイデアの出し方」をご覧ください。

一人で開業・起業する方法

ここでは一人で開業・起業する方法として、個人事業主・法人・フランチャイズの3つを紹介します。

個人事業主になるか、法人を設立するか

自分一人で仕事が完結できれば、個人事業主として開業するのも、法人を設立するのも自由です。なお、従業員を雇わず業務委託で部分的に仕事を外注するケースもあります。

個人事業主か法人どちらで開業するか迷ったときは、メリット・デメリットを比べましょう。たとえば、個人事業主は税金の申告が簡単にできる一方、金融機関からの融資を受けにくいなどのデメリットがあります。

法人は、節税対策をしやすいことがメリットですが、法人設立費用がかかり、赤字でも税金を支払うなどが負担になります。

自身の立場では、どちらのほうがメリットが大きくなるかを考えて、最適な開業方法を選択してください。

関連記事:独立・起業の正しい進め方を7ステップで解説!成功させるポイントも紹介

一人で開業できる仕事は、自分のスケジュールを中心に組み立てられる自由度の高さが魅力です。一方、おもな仕事以外にも営業や経理、在庫管理など事業に関する仕事をすべて一人で行います。

人によっては苦手な仕事もあるかもしれませんが、すべての仕事を自分の一人で遂行しなければならないことを認識しておきましょう。

フランチャイズ加盟店としても独立開業はできる

ほかにも一人で開業する手段のひとつに、フランチャイズへの加盟が挙げられます。加盟店を募集している本部とFC契約を交わすことでフランチャイズ加盟店として開業できるようになります。

本部が運営ノウハウの共有や経営サポートを行うため、上記のようなすべて一人で行わなければならない負担は軽減されます。

関連記事:フランチャイズビジネスとは?ビジネスモデルやメリット・デメリットを解説

一人開業には自宅でできる仕事と、自宅以外でできる仕事があります。次からはオススメの仕事7選を紹介します。

一人で開業できる仕事7選(自宅編)|低資金で独立できる

一人で開業できるオススメの仕事7選(自宅編)

一人で開業できるオススメの仕事7選(自宅編)を紹介します。在宅で独立できる仕事を選びました。低資金で開業できるのが魅力です。

  1. データ入力
  2. Webライター・編集者
  3. Webデザイナー
  4. Webエンジニア
  5. アフィリエイト
  6. ネットショップ運営
  7. 物販

7つの仕事をそれぞれ解説します。

データ入力

データ入力は会社の売上や商品の在庫、アンケート調査などのデータをワードやエクセルに入力・整理する仕事です。

データ入力はクライアントワークに該当します。クライアントワークとは、仕事の発注者(クライアント)から仕事を受ける業務形態です。クライアントのニーズや希望納期などを踏まえて業務を進めなければいけません。

データ入力ではワードやエクセルの基本操作ができれば始められますが、関数など専門的なスキルを身につけることで仕事をスムーズに進められます。

おもにデータ入力の仕事で採用されているのは、入力した文字数に応じて報酬が支払われる「文字単価」の制度です。

より正確により早く入力できればその分報酬がアップします。一般的にデータ入力の文字単価は0.1円〜1円ほどです。

仮に文字単価1円で1時間に2,000文字入力できれば時給は2,000円になります。一日5時間の作業で日給1万円、月に換算すると20万〜25万円程度の収入も見込めるでしょう。

Webライター・編集者

Webライター・編集者は、インターネット上にある記事の執筆や文章の校正を企業や個人から請け負うクライアントワークで、仕事内容は多岐に渡ります。

  • SEO記事制作
  • LP(ランディングページ)制作
  • インタビューおよびインタビュー記事制作

上記は一例ですが、Webライターの仕事で最も一般的なのが、SEO記事を制作するSEOライターです。

SEOライターは、Googleなどの検索エンジンで検索された際に上位表示され、ユーザーに読まれる良質な記事を作成する仕事です。

Webライターはデータ入力同様に「文字単価」で報酬を受け取るのが一般的です。文字単価は0.1円〜10円以上と、単価に大きな差があるのが特徴です。

金融や医療など専門性の高いジャンルの記事を書ける方や、執筆するジャンルに関連した資格を保有する場合(金融関係はファイナンシャルプランナーなど)に単価が高くなります。

Webライターは専門性を磨くことで月収50万円以上も目指せる職業です。

Webデザイナー

Webデザイナーは、ホームページやランディングページ(商品販売ページ)を制作するクライアントワークです。

Webデザイナーになるには、デザインソフトの「Illustrator」や「Photoshop」のスキルに加え、マークアップ言語の「HTML」やスタイルシート言語の「CSS」を書けるようになる必要があります。

スキルが必要なWebデザイナーは、すぐに開業するのは難しいのでまずは基礎スキルを身につけましょう。

Webデザイナーの平均年収は400万円ほどですが、高単価の案件に絞って受注する、チームを組んで多くの案件をこなすなど、仕事の工夫次第でさらに収入を伸ばすことも可能です。

Webエンジニア

Webエンジニアは、スマートフォンのアプリやサービスのシステムなどを作る人気の仕事です。

Webエンジニアと言っても、対応するジャンルはさまざまです。

  • 自動車
  • 家電
  • 金融システム
  • 行政システム
  • ゲーム、アプリ

また、ジャンルによって学ぶべきプログラミング言語も異なります。

  • Ruby
  • Java
  • Python
  • PHP
  • C言語

Webエンジニアは基礎スキルを身につけてからでなければ開業は難しいでしょう。しかし、現在はどの業界でもWebエンジニアが不足しているため、稼げるチャンスの多い仕事です。

1件ごとの単価が高いため、年齢にかかわらず年収1,000万円以上稼ぐWebエンジニアも多くいます。

アフィリエイト

アフィリエイトとは、企業の商品やサービスを自身のブログやSNSで紹介する広告ビジネスです。「1クリック◯円」「成約時に商品価格の◯%」のように、商品やサービスによって価格も異なります。

アフィリエイトは成果報酬なので、クリックや商品購入などの成果が出なければ収入は得られません。

ASPと呼ばれる仲介業者を通して紹介する案件を選択するのがアフィリエイトの一般的な仕事のやり方です。紹介する商品の選定も紹介方法も自分で決められるので自由度の高さがアフィリエイトの特徴です。

しかし、成果には個人差があり年収1,000万円を超える方もいれば、1円も稼げない方がいるため、難易度の高さは覚悟しなければいけません。

ネットショップ運営

ネットショップ運営は、インターネット上にお店を開いて商品を販売します。

売る商品から売り方まで自分で決めるため、自営業としての手腕が試されるでしょう。利益率の低い商品を数多く売るのか、利益率の高い商品に絞ってブランド化するのかなど、戦略を立てる必要があります。

ネットショップは実店舗と違い、高額な家賃は必要ありませんが、サーバー代や手数料がかかります。仕入れなども踏まえると売上の2〜3割ほどが収益になります。

ネットショップは、店舗の売上によって収入が左右されるため、年収1,000万円を超える方がいる一方で、1円も稼げない方もいます。

物販

物販は自分で作ったハンドメイド作品・雑貨などをフリマアプリなどで販売する仕事です。

1点物の作品やニッチなニーズに対応した商品など、付加価値を付けて販売できれば、ほかの業者との差別化が図れます。

固定ファンが付くことでブランド化するため、より高値での販売が期待できますが、競合の数も多くその状態に至るまでが難しい仕事です。

一人での作業には限界があるので、月にいくら稼ぎたいのかを考えたうえで、いくらの商品を何個売ればいいかを逆算してみましょう。

物販は月の収入が10万円未満の方が多いため、物販で生活していくには、まずは固定ファンの獲得に注力しましょう。

関連記事:独立開業しやすい仕事21選!おすすめの業態・職種を紹介

一人で開業できる仕事7選(自宅以外編)|資格なしでも始められる

一人で開業できるオススメの仕事7選(自宅以外編)

資格なしでも一人で開業できる仕事をまとめています。自宅以外で独立できる仕事を7つまとめました。

  1. サロン経営
  2. 整体師
  3. パーソナルトレーナー
  4. キッチンカー
  5. 配達員
  6. 買取
  7. ハウスクリーニング

各仕事を詳しく解説します。

サロン経営

サロン経営には複数の種類があります。

  • エステサロン
  • ネイルサロン
  • リラクゼーションサロン

サロン経営の多くは特別な資格がなくても始められるのが特徴です。また、大型のテナントを借りずともマンションの一室で開業できるので、初期費用・ランニングコストを抑えられます。

一人で施術するには一日の人数に限度がありますが、客単価を上げる、商材販売も強化するなど工夫をすれば収益を増やせるでしょう。

サロン経営は年収300万円以下の方もいれば、年収1,000万円を超える方もいるため、経営手腕によって大きく差が開く仕事です。

整体師

整体師とは関節や骨格のゆがみを矯正したり、筋肉のコリをほぐしたりする仕事です。

整体師は資格が必要と思われがちですが、無資格で施術をしても問題ありません。ただし開業して稼ぐには、民間資格を取得するなど、一定以上のスキルを磨いていきましょう。

整体師と間違いやすいのは「柔道整復師」です。柔道整復師は医療技術職で国家資格が必要なので違いを押さえておきましょう。また、あん摩マッサージ指圧や鍼灸も国家資格が必要なので、整体師は施術できません。

整体師の年収の目安は300〜800万円程度です。経営が成功すれば1,000万円以上稼ぐこともできますが、個人で行う場合は施術の頻度にも限界があります。

パーソナルトレーナー

パーソナルトレーナーとは、ダイエットやボディメイクをしたい方にマンツーマンでサポートする仕事です。食事・栄養の指導や個別トレーニングメニューの作成など、その方にあったプランを作成します。

パーソナルトレーナーの開業に資格は必要ありません。自分のジムを持つ以外にも、ジムを借りてトレーニングできるため、コストを抑えて開業できます。

最近ではオンラインでの指導も普及しており、工夫次第で在宅でも仕事ができます。さらには、フランチャイズ型のパーソナルトレーナもあるので、開業までのサポート体制が整っています。

パーソナルトレーナーの年収の目安は400〜600万円です。しかし、人気トレーナーになればさらに収入アップが期待できるでしょう。

キッチンカー

キッチンカーとは、食品の調理設備を備えた車両に乗り、オフィス街や公園などでテイクアウト料理を提供する移動販売の仕事です。

キッチンカーでの移動販売は、通常の店舗同様に「食品衛生責任者」の資格を取得したうえで、保健所の営業許可を取得する必要があります。資格と営業許可に加え、キッチンカーさえあればすぐにでも開業できます。

はじめての開業で準備することがわからない方は、キッチンカーのフランチャイズに参加することをおすすめします。本部から開業までのサポートや店舗運営のアドバイスが受けられます。

キッチンカー(移動販売)の年収は400〜500万円程度です。なかには1,000万円以上稼ぐ方もいますが、集客によって赤字になる場合もあるため、収入の変動が大きい仕事です。

関連記事:キッチンカーの開業!儲かるメニュー・出店場所は?移動販売で儲けるコツ

配達員

配達員の仕事は、オンラインショップやネットスーパー、ビザの集荷・宅配など多岐にわたります。配送先は個人宅や企業、店舗などさまざまです。

近年では国内外のフードデリバリーサービスが普及して、都市部では毎日のように配達員を見かけます。配達員の仕事は、配達した数だけ収入がもらえる仕組みなので、稼ぐには数をこなさなければいけません。

たとえば、あるフードデリバリーサービスでは、1回の配達で500円程の収入が得られます。一度の配達に20分かかるとしたら1時間で約1,500円、6時間で約9,000円です。

月に22日働いても収入は約20万円であるため、配達員の仕事で大きく稼ぐのは難しいでしょう。しかし、自分のスケジュールにあわせて好きなタイミング・時間帯で働きたい方におすすめです

買取

買取とは、チケットやブランド品、時計などを顧客から買い取る仕事です。資産を現金化する方がターゲットになるため、不況時に強いビジネスです。

店舗買取や出張買取、宅配買取など方法は多岐にわたりますが、商品を買取価格よりも高く売却する点では、どの方法もビジネスモデルは変わりません。

買取の仕事で最も大変なのが、商品の査定です。販売価格よりも高い価格で買い取ってしまうと赤字が発生します。

買取の専門ノウハウがない場合、フランチャイズ型の買取店で開業することを推奨します。本部が決めた価格表をもとに査定できるので、査定の細かな知識は必要ありません。

なお、買取の仕事の年収目安は400〜600万円程度です。

ハウスクリーニング

ハウスクリーニングは、一般家庭(戸建・アパート・マンション)の掃除を代行する仕事です。

ただ代行するだけでなく、洗面ボウルやエアコン・換気扇、蛇口などの手が届きにくい場所や落ちにくい汚れを、専用の掃除道具や洗剤で清掃します。

個人でハウスクリーニング事業を行う場合は、新規開拓をするための営業から始めます。

個人では知名度が低いため、集客に苦労することもありますが、フランチャイズに加盟をすれば本部のブランド力を借りて営業ができます。

フランチャイズは、本部による掃除の研修も受けられるので、自己流の掃除方法だけでは不安がある方にも安心です。

また、ハウスクリーニングはインターネット上で依頼を受けるため、店舗を構える必要はありません。コストを抑えて開業できることが特徴です。

なお、ハウスクリーニングの年収は500万円程度です。

資格を活かして一人で開業できる仕事

資格を活かして一人で開業できる仕事を紹介します。

現在保有している資格を活かすだけではなく、これから開業するために取得を目指すのもおすすめです。

士業関連

士業は「~士」と名の付く資格を保有している人のことです。

以下の資格が挙げられます。

  • 弁護士
  • 司法書士
  • 公認会計士
  • 税理士
  • 行政書士
  • 弁理士
  • 社会保険労務士
  • 中小企業診断士

飲食関連

飲食店を開くには、食品衛生責任者・防火管理者の資格取得が欠かせません。

ほかにも開業に役立つ資格は数多くあります。

  • 調理師
  • ふぐ調理師免許
  • 専門調理師
  • 調理技能士
  • 管理栄養士
  • フードコーディネーター
  • 製菓衛生士
  • レストランサービス技能士

関連記事:居酒屋を開業する方法│仕入れから資金・集客・成功ポイントまでを徹底解説

医療関連

人の健康や命に携わる、医療に関わる資格です。

  • 医師
  • 歯科医師
  • 看護師
  • 助産師
  • 理学療法士
  • 作業療法士
  • 柔道整復師
  • 保健士
  • はり師・きゅう師

最近は公認心理師をはじめ保健医療・福祉・教育などの分野で、心理職関連の資格も注目を集めています。

一人で開業できる仕事の適性チェックリスト

一人で開業できる仕事の適性チェックリスト

一人でできる仕事をしたいと考えていても、自分に起業・開業はできるのだろうかと不安に感じている方も多いでしょう。

適性が判断できるチェックリストを用意しました。以下の項目に、何個該当するか確認してみましょう。

<一人開業の適性チェックリスト>
☑開業する目的がある
☑チャレンジ精神がある
☑責任感が強い
☑大人数よりも一人で働くほうが好き
☑職場に自分以外の人がいると落ち着かない
☑ジェネラリスト的な働き方が好き
☑マイペースな性格とよく言われる
☑自己管理ができる
☑成長意欲がある
☑好きなことや得意なことを仕事にしたい

5つ以上に該当する方は、一人で開業できる仕事への適性があります。

「現在の職場があわない」「人間関係に苦手意識がある」方は一人で開業できる仕事に強い憧れがあるでしょう。一人で開業できる仕事は、自分のペースでできる点が魅力です。

しかし、自由な働き方ができる良い面だけを見るのは危険です。一人で開業する仕事は、会社のように組織が給与や仕事を保証してくれません。

問題が起きても自力で解決し、事業を継続する必要があるため、開業の強い目的や責任感が重要です。

一人で開業できる仕事の魅力・メリット3選

一人で開業できる仕事の魅力・メリット3選

一人で開業できる仕事の魅力・メリットは以下のとおりです。

  1. 低コストで開業・経営できる
  2. 自身のスケジュールにあわせて柔軟に仕事ができる
  3. 自身の好きなように経営方針を決められる

各項目を詳しく解説します。

低コストで開業・経営できる

事業を始める際、一般的に以下のコストがかかります。

  • テナント賃借費用
  • 機械・備品費用
  • 人件費

一人で開業できる仕事は上記のコストがかからない、もしくは低コストに抑えられます。たとえば、人件費はかからず、自宅での開業であればテナント賃借費用も不要です。

サロン経営や整体師などは店舗が必要ですが、マンションの1室でも開業できるため、何百万円もの費用は必要ありません。

このように低コストで開業・経営できるため、初期費用・ランニングコストの心配が少なくなります。さらに、売上を伸ばして支出を抑えれば、高い利益を確保することも可能です。やり方によっては高収入を目指せるのもメリットです。

自身のスケジュールにあわせて柔軟に仕事ができる

一人で開業できる仕事は、自身のスケジュールにあわせて柔軟に働けるので、ワークライフバランスも充実するでしょう。

会社員は、会社が決めた条件で勤務する必要があります。仕事が早く終わっても、定時までは会社にいなければならないなど、会社のルールを優先しなければいけません。

一方、一人で開業できる仕事は、働く時間や曜日、場所などを自由に決められます。

「きょうはお客様が少ないから早く閉めよう」「人の少ない平日に買い物に行って土日に仕事をしよう」など、会社員ではできないような働き方ができます。

自身の好きなように経営方針を決められる

自身の好きなように経営方針を決められるのも、一人で開業できる仕事のメリットです

たとえば、サロン経営やパーソナルトレーナーのように自分のスキルを提供するサービスは価格設定を自由に決められます。また、店舗を持つ場合、内装デザインやコンセプトもすべて自分の自由です。

しかし、事業を成功させるには、ターゲットの客層にあった価格や商品・サービスを提供する必要があるため、何でも自分の好き勝手にできるわけではありません。

自身の理想と顧客のニーズをすりあわせて経営方針を考えましょう。

一人で開業できる仕事の欠点・デメリット3選

一人で開業できる仕事の欠点・デメリット3選

一人で開業できる仕事の欠点・デメリットは以下のとおりです。

  1. 事務的な作業を自身で行わなければならない
  2. トラブルが起きた場合の相談相手がいない
  3. 時期によってはまったく休みが取れない

各項目を詳しく解説します。

事務的な作業を自身で行わなければならない

一人での開業は事務的な作業を含め、すべて自身で行う必要があります。

具体的には、仕事を受注するための営業活動や売上・支出の管理、顧客名簿の管理、掃除などです。おもな仕事や営業活動を行いながら、事務的な作業をするのは大変です。

しかし、最近では経理業務の一部を外注できるサービスや、使いやすい会計ソフトもあるため、上手に活用できれば作業効率がアップするでしょう。

また、税理士に依頼すれば確定申告も円滑に行えます。もちろん、外注には費用がかかるため、事業が軌道に乗る前からランニングコストを増やし過ぎるのは経営を圧迫する要因となります。

トラブルが起きた場合の相談相手がいない

起業仲間や従業員がいれば、何かトラブルがあった際に協力して対応できますが、一人での開業では自分一人で解決しなければいけません。

事業を始めてからは同業者同士のつながりなど、横のつながりを広げるのがおすすめです。

同業者同士でコミュニティを形成して、万が一の際に相談できる相手を見つけましょう。

時期によってはまったく休みが取れない

ビジネスには繁忙期があるため、一人で柔軟にスケジュールが組める仕事とはいえ、時期によってはまったく休みが取れない場合もあります。

従業員を雇うビジネスであれば交代で休めますが、一人でのビジネスでは同じようにはいきません。

繁忙期に休みを取ると、「競合他社に顧客を取られユーザーが減る」、「仕事を任せてもらえなくなる」などのリスクもあります。

一人で開業できる仕事は、悠々自適な側面がある一方、休まずに頑張らなければいけない場面もあります。ビジネスを始める際には、メリットだけでなくデメリットも踏まえて判断しましょう。

一人で開業できる仕事を成功させる4つのポイント

一人で開業できる仕事を成功させる4つのポイント

一人で開業できる仕事を成功させるために必要なポイントは以下の4つです。

  1. 開業届を
  2. 提出し経営者としての自覚を持つ
  3. 仕事に必要な書類を用意してトラブルを防ぐ
  4. 徹底した資金管理を行い廃業リスクを減らす
  5. 経営者マインドを身につけ責任感を持つ

必要な4つのポイントをそれぞれ解説します。

開業届を提出し経営者としての自覚を持つ

開業時には税務署に開業届を提出しましょう。

開業届を提出する理由は3つです。

  • 所得税法で提出が義務付けられている
  • 経営者としての自覚が生まれる
  • 節税効果がある

開業届を提出すると正式に事業が公認され、屋号が付くことで、より経営者としての自覚が生まれるでしょう。

開業届は作成の手間はかかりますが、青色申告承認申請書を同時に提出すれば青色申告の控除が受けられるため、節税効果もあります。詳しく開業届のメリット・デメリットを知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。

関連記事:開業届を提出するデメリット・メリットを徹底解説!未提出の罰則はあるの?

仕事に必要な書類を用意してトラブルを防ぐ

仕事上のトラブルを回避するためにも、必要な書類は準備しておきましょう。

具体的には以下のような書類です。

  • 領収書、請求書
  • 秘密保持契約(NDA)
  • 業務委託契約書

自分で書類を作成するのが不安な場合は、弁護士などの専門家に相談しましょう。専門家チェックを受ければ、契約書類の抜け漏れを防げます。

徹底した資金管理を行い廃業リスクを減らす

一人で開業する際には、資金管理を徹底して廃業リスクを減らしましょう。

注意したいのは「売上が手元に入るタイミング」と「支出額」の管理です。

事業ではかけ払いが一般的であるため、月の売上が手元に入るのは翌月以降です。仮に売上の回収が間に合わないうちに、手元資金を上回る支出が発生すると資金が不足します。

資金管理がずさんになると、適切な資金内訳が確認できず廃業のリストがあります。

運転資金の不足を避けるためにも、「いつまでにいくら支払うべきなのか」「いつお金が入ってくるのか」を、しっかりと管理しましょう。

また、プライベートと事業のお金を明確に分けずにいると経費処理が煩雑になり、確定申告で多くの手間がかかるため、プライベートと事業で分けることを推奨します。

たとえば、プライベート用の口座を「私用の食費」に、事業用の口座は「設備の購入費」に使います。事業用の口座とクレジットカードを会計ソフトに紐付けることで、確定申告もスムーズになります。

経営者マインドを身につけ責任感を持つ

経営者マインドとは、事業に対する責任感のことです。マインドは目に見えるものではありませんが、経営者は一貫した考え方で仕事に臨まなければなりません。

一人で開業できる仕事では、すべて自分一人で責任を負うことになります。

たとえば「上手くいかないことがあっても人のせいにしない」「利益だけでなく、まずは目の前のお客様を大切にする」などの考えを貫くことが大切です。

自己責任のもと、お客様に高品質なサービスを提供することで、結果は後から付いてきます。経営者マインドを身につけて、軸のブレない経営を行いましょう。

まとめ

一人で開業できるオススメの仕事14選を一覧で紹介しました。

一人で開業できる仕事の種類は、自宅で開業できるものから、店舗を構えるものまでさまざまです。

仕事によって求められるスキルや年収も大きく異なるため、開業の目的や自分の性格にあった仕事を選びましょう。

なお、一人で開業できる仕事は自由度が高い反面、すべての業務を自分で行う必要があったり、トラブルが発生した際に相談できる相手がいなかったりと、欠点もあります。

一人で開業できる仕事を始める際には、憧れだけでなく現実的な部分も考えなければいけません。

本記事で解説した内容を参考に、一人で開業できる仕事を始めてみましょう。

一人での開業や独立のことを、もっと学びたい方は、こちらの記事も参考にしてください!!
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DokTech編集部
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