クレープ屋のフランチャイズ|移動販売・路面店のメリット・デメリットを比較

コラム数 197

閉じるバツ印

OK

検索 検索

検索

ページトップへ移動矢印 ページトップへ移動矢印

クレープ屋のフランチャイズ|移動販売・路面店のメリット・デメリットを比較

更新日更新日:2023.9.19

公開日投稿日:2022.9.16

クレープ屋のフランチャイズ|移動販売・路面店のメリット・デメリットを比較

今回は、フランチャイズ事業として始められるクレープ屋についてご紹介します。とくに低コストで開業でき、利益を残しやすい移動販売のクレープ屋が人気です。

しかし、移動販売のクレープ屋はフランチャイズに加盟をしなくても始められる業態の1つです。独自に開発したクレープを広めたい人や、特定のブランドを拡大したい人にフランチャイズは向きません。

むしろ、はじめて飲食店を開業する人や新しい事業の1つとしてクレープ屋を候補にしている人が、スピーディーに黒字化し、安定した経営を実現させる手段として、フランチャイズが有効です。

ここでは、なぜフランチャイズのクレープ屋なのか。移動販売にはどんな魅力があるのか。フランチャイズで始めるクレープ屋のメリットとデメリットから運営のコツ、そしてオーナーの年収目安まで、おすすめするポイントを詳しく紹介します。

目次

移動販売のクレープ屋のフランチャイズが注目される理由

移動販売のクレープ屋のフランチャイズが注目される理由

フランチャイズビジネスとして営む移動販売のクレープ屋が注目を集めています。

飲食店経営は人気が高い一方で、景気や社会の動向に左右されやすい事業であることは、直近の新型コロナウイルス感染拡大で目の当たりにしたことでしょう。

飲食店を開業したいけれど、固定の店舗をもって経営することはリスクだと考える人に向いているのが、移動販売のクレープ屋です。

移動販売のクレープ屋とは、移動販売車もしくは屋台など常設の店舗以外で、クレープ(フランス・ブルターニュ地方発祥のパンケーキの一種)を提供する店舗のことです。

開業から集客までがやりやすい

個人経営の洋菓子店や和菓子店は苦戦する中で、クレープ屋は女性客からの支持が厚く、大手企業の参入も少ない業態です。

とくに移動販売のクレープ屋は

  • 初期費用が安価で始めやすい
  • 固定費が抑えられるため利益率が良い
  • 移動ができて、季節や顧客にあわせて、出店場所を変えられる
  • 顧客層も明確で、ターゲットが絞りやすく集客しやすい

などの特長があります。好きな場所・時間でお店を営業できるため、家事や子育てで忙しい主婦の方でも開業できます。

経済に左右されやすい飲食業でも、安定した経営ができる

また、移動販売のクレープ屋は個人でも出店できますが、フランチャイズの加盟店(フランチャイジー)に参画することで、より事業を始めやすくなります。

そもそもフランチャイズとは、フランチャイズ本部とフランチャイズ契約を結び、加盟店としてお店を運営することです。加盟金やロイヤリティを支払って、本部のブランドや経営ノウハウ、レシピなどを提供してもらいながらお店を運営します。

とくにフランチャイズでは、外食産業が人気です。居酒屋やファストフード、カフェなどで、フランチャイズの加盟店を募集するフランチャイズ本部は数多くあります。

<関連記事>
フランチャイズの居酒屋の開業方法を直伝!資金や資格・本部選びのコツ
フランチャイズで憧れのカフェを開業する方法・経営のコツ

集客のしやすさがフランチャイズの魅力

今回のテーマであるクレープ屋もフランチャイズとして始められます。

競争が激しく、経済状況にも左右されやすい飲食店業界で、クレープ屋のフランチャイズが注目される理由は、お店のブランド力と商品の人気で、全国の消費者から支持を集めやすい点にあります。

このため、集客がしやすく、効率化された経営で高い利益を上げることが可能です。

フランチャイズに加盟することで受けられサポート

フランチャイズに加盟することで、さまざまなサポートを本部から受けられます。一例として、以下の内容が挙げられます。

  • 本部に売れる商品を開発してもらえる
  • 集客・PRに関する戦略をサポートしてもらえる
  • 出店や店舗運営ノウハウを共有してもらえる
  • 原材料・什器・器材の調達ルートが確立されている

新型コロナの感染拡大が収束したアフターコロナの社会でも、食べ物・ドリンクのテイクアウトは「新しい生活様式」として定着していくことが予想されます。さらに私たちの日常生活に浸透しつつあるデリバリーにも、クレープは対応可能です。

フランチャイズのクレープ屋が向いている人

フランチャイズに加盟をすれば、これから需要が見込まれる市場で、ビジネスのプロに支えてもらいながら堅実な店舗運営を実現できるでしょう。

「低リスクでクレープ屋を開業したい」「起業経験がなくクレープ屋の運営が不安」と考える人にあったビジネスが、フランチャイズで始める移動販売のクレープ屋です。

ただし、フランチャイズに加盟をすると、自分で開発したクレープを販売することは難しくなります。オリジナルの商品やサービスを提供したい人に、フランチャイズはおすすめできません。フランチャイズのメリット・デメリットをよく比較検討して事業を始めましょう。

フランチャイズで始めるクレープ屋のメリット・デメリット

フランチャイズで始めるクレープ屋のメリット・デメリット

クレープ屋は、飲食店のフランチャイズでも人気の高い業態です。近年、テイクアウト・デリバリー事業に参入する飲食店は増えています。しかし、テイクアウト・デリバリーであれば何を売っても構わないというわけでなく、売るべき商品の見極めが重要です。

最も利益率が良いのは、「粉もの」と言われています。材料の長期保存もできるため、在庫が腐るリスクも野菜や海鮮、お肉に比べると低いといえます。つまり無駄な支出を避けられるということです。

粉ものでも、老若男女から支持をされているのがクレープです。クレープは片手で手軽に食べられること、中身によって軽食にもおやつにもなることから時間帯を選ばないことで、幅広いニーズを満たせます。つまり飲食のテイクアウト・デリバリービジネスでは、万能な商材といっても過言ではありません。

とくにフランチャイズ事業として取り組むことで、その恩恵を受けやすくなります。フランチャイズで展開するクレープ屋のメリット・デメリットを詳しく見てみましょう。

フランチャイズでクレープ屋を始めるメリット3選

フランチャイズでクレープ屋を開業するメリットは以下の3つです。

  • 低資金で開業できる
  • 研修があるので未経験でも参入可能
  • 本部から経営ノウハウのアドバイスを受けられる

それぞれ詳しく見ていきましょう。

低資金で開業できる

フランチャイズのクレープ屋には路面店と、キッチンカーによる移動販売のお店があります。いずれの店舗形態でも、飲食業界では低資金で開業できます。店舗ビジネス全体でみても、規模を最小限に抑えれば、クレープ屋は多額の資金を必要とするビジネスではありません。

<路面店>

・店舗を構えてクレープを販売する形態

<キッチンカーによる移動販売>

・食品の調理設備が備わった車両でクレープを販売する形態

それぞれ開業資金は異なります。

  • 路面店

300万円〜500万円ほどが路面店の開業資金です。

など、路面店の物件取得費用は実費です。半年から1年分の家賃が必要となることがあるので、月10万円~20万円の家賃と考えると約100万円~250万円程度です。

ただし出店場所や規模により家賃は幅があります。安くて5万円前後、高くて20~30万円になることもあります。なお、厨房に設置する調理器具で20万円から30万円程度です。内装や設備を本格的に施工・調達すると100万円はくだりません。

  • キッチンカー

400万円〜600万円ほどがキッチンカーの開業資金です。路面店よりも開業資金はやや高くなりますが、その分、毎月の家賃は発生しません。

移動販売は、キッチンカーの購入費用が初期費用の大部分を占めます。軽自動車タイプで100万円から200万円、トラックタイプで200万円から300万円程度です。車両の費用に加え、営業許可がおりる車両にしなければならないため、本部から内装や外装の指示があり改装が必要となります。

ただしクレープの移動販売には食器や椅子・テーブル席などの各種什器・備品は必要ないので、ほかの飲食店と比べてもかなり初期費用は安価に抑えられるところがメリットです。なお、リースでキッチンカーを借りられる場合もあります。リース料は毎月10万円前後が目安です。

研修があるので未経験でも参入可能

未経験者がクレープ屋を始める場合、美味しいクレープをつくるための技術面を心配される方もいるでしょう。クレープを薄くきれいに焼くには、焼くだけでなく、生地の充填や生地のばしなどの技術も必要です。

フランチャイズに加盟をすると、各種材料の分量や作り方などクレープの調理に関する技術研修もあるので、未経験からでも技術面の向上が早くなります。また、販売時のオペレーション指導なども受けられます。

本部から経営ノウハウのアドバイスを受けられる

未経験者がフランチャイズでクレープ屋をはじめるときには、出店場所の探し方・選び方や営業申請の書類の書き方など分からないことが、たくさんあります。たとえば車両をキッチンカーとして使えるように、どう許可をとればいいのか、どんな資格が必要なのか、など初心者にとっては不明点が多いものです。

フランチャイズに加盟をすることで難しい書類の書き方、キッチンカーとして使える車両の選定など申請に必要なことを全面的にサポートしてもらえます。クレープ屋の経営方法や儲かるコツ、実際に成功されている先輩オーナーの体験談など必要な情報を学べます。

フランチャイズでクレープ屋を始めるデメリット2選

ここまでメリットを見てきましたが、デメリットもあります。以下2点です。

  • ロイヤリティを払う必要がある
  • 自由度が低い

それぞれ詳しく見ていきましょう。

ロイヤリティを払う必要がある

フランチャイズに加入すると、クレープ屋に限らず加盟金やロイヤリティを払う必要があります。加盟金やロイヤリティは本部によってさまざまで、加盟金もロイヤリティも0円の本部もあれば、加盟金は30万円で、ロイヤリティが3万円の本部もあります。

安いから良いわけではなく、どんなサポートが受けられるのかが重要です。ロイヤリティと引き換えに、ブランドの提供やレシピ、ノウハウの提供があるので、金額に見合っているかどうか検討してみましょう。

興味ある本部の説明会への参加や資料請求することをおすすめします。こういった手段で情報を得る場合は、売上予測や集客見込みの数字に対して、必ず根拠を確認しておきましょう。

自由度が低い

クレープ屋はオリジナルメニューがあることが強みとなりますが、フランチャイズでは加盟店が好きなメニューを販売することは難しいでしょう。ほかに経営面全体でも、本部のやり方やルール、マニュアルに従うため、自由度は高くありません。

自由度はフランチャイズ契約する本部によって異なるため、契約内容をよく吟味する必要があります。

フランチャイズのクレープ屋を成功させるためのポイント2選

フランチャイズのクレープ屋を成功させるためのポイント2選

以下の2点があげられます。

  • 認知度を上げる
  • 回転率を上げる

それぞれ詳しく見ていきましょう。

認知度を上げる

認知度を上げるには他店との差別化、自店のコンセプトの明確化、ネット集客などに取り組む必要があります。

フランチャイズ店は、もともと全国的に有名なブランドも多く、CMなども積極的に展開しています。しかし、フランチャイズ加盟店は、PR戦略や宣伝ノウハウを本部任せにしないことがポイントです。

お店のSNSアカウントでの発信など費用をかけず、自前でできる工夫をして売上アップを目指しましょう。

関連記事:SNS集客7つのコツと成功事例!口コミを生み出すポイントも解説

回転率を上げる

クレープの平均単価は500~1,000円程度で、単価が低いため回転率が重要です。

待ち時間の短縮のためにも、調理の技術向上や効率化も大切ですが、キャッシュレス決済の導入なども考慮すると良いでしょう。ピーク時には、行列で並ぶ顧客にメニュー表を渡して、販売の機会を逃さないよう工夫が求められます。

路面店とキッチンカーの比較

路面店とキッチンカーの比較

クレープ屋のフランチャイズでは路面店、もしくはキッチンカーで販売する方法が主流です。どちらにもメリット・デメリットがあります。それぞれ詳しく見ていきましょう。

路面店での出店

路面店のメリットは、出店場所が固定されているため、状況に応じて店舗の規模を大きくできることです。

例えば、イートインスペースを設ければ、お客さんが滞在しやすくなります。クレープ専門店であれば難しいのですが、クレープを主力商品としながらも、ワッフルやかき氷、アイスクリーム、フライドポテトなどのサイドメニューや、カフェ・ドリンクメニューを提供して、顧客単価を上げられるようになります。

効率的に利益を出せるようになりますが、改装したり人員強化したりする場合は、内装費・人件費など費用がかかることを注意しておきましょう。また、時期によって客足の増減があるため、売上が変動しやすいケースもあります。

キッチンカーでの出店

キッチンカーのメリットは、移動販売の名前の通り、どこへでも移動できることです。

イベントやお客さんが集まりやすいところに出店できます。また、内装費や人件費がかからないので費用を抑えられます。

一方で、その都度場所が変わるため宣伝が難しいことや営業許可をその都度取らなければならないデメリットもあります。

キッチンカーで始める場合は、既存の車を改造することになりますが、保健所が定める施設基準をキッチンカーが満たしていなければなりません。

施設基準に詳しい信頼できる業者に、改造を依頼するのがおすすめです。この点もフランチャイズなら、本部が業者を紹介してくれる場合がほとんどなので安心です。

関連記事:キッチンカーの開業!儲かるメニュー・出店場所は?移動販売で儲けるコツ

クレープ屋のFC加盟店オーナーの年収はどのくらい?

クレープ屋のFC加盟店オーナーの年収はどのくらい?

クレープ屋のフランチャイズ加盟店オーナーの年収は、約400万~500万円が一般的です。クレープの原価率は5~10%ほどで、クレープ屋は利益は出しやすい業態です。クレープは数を売れば売るほど、オーナーの収入は上がっていくと考えて良いでしょう。

フランチャイズによっては年収1,000万円以上を稼ぐことも可能です。年収1,000万円になる条件として、

  • クレープの原価率が低いこと
  • ロイヤリティが低いこと(もしくはロイヤリティ以上の対価が本部から得られること)
  • 移動販売で固定費・変動費が抑えられること
  • 売れやすい場所・ノウハウのアドバイスをフランチャイズ本部からしてもらえること

が挙げられます。

例えば、クレープの原価率が5%ほどでロイヤリティがほぼかからない場合、月間150万円の売上があれば年収1,000万円を達成する可能性は高いでしょう。

月間150万円の売上は、例えば単価500円のクレープ3,000個を販売すると実現できます。1日に売り上げるべき販売個数は、1か月に25日稼働するとして、1日120個以上です。

クレープ屋は利益を残しやすい事業です。移動販売であれば、40%ほどの利益を上げることも可能です。しかし、販売場所選びに失敗すると、そもそも売上を立てられません。

フランチャイズ本部のアドバイスのもと、目標とする販売個数が売れると予測の立つ場所を選定して、効率的な運営をしていきましょう。

関連記事:フランチャイズは儲かる?儲かる業種・仕組み、成功のヒントが満載!

まとめ

フランチャイズで始めるクレープ屋について詳しく見てきました。飲食店の中では比較的低資金での開業が可能です。いま話題のテイクアウト・デリバリー事業にも対応でき、収益性も高いため、競争が激しい飲食業界でも参入のしやすさは群を抜いています。

若い女性から支持の厚いクレープ屋の市場は、今後も安定した需要が見込めます。最近はキッチンカーでの移動販売が人気です。フランチャイズ加盟でノウハウを習得して開業を目指してみてはいかがでしょうか。

フランチャイズのことをもっと学びたい方は、こちらの記事も参考にしてみてください!
フランチャイズオーナーの年収・仕事内容・向いている人の特徴を徹底解説
フランチャイズはやめたほうがいいは本当?失敗する人の3つの特徴
DokTechのメールマガジン・LINEの登録はコチラ

著者情報

DokTech編集部
DokTech編集部
独立・起業の最新ニュースや、明日からすぐ使えるテクニックを、分かりやすくご紹介!

フランチャイズ経営者やフリーランス、法人役員など、多種多様なキャリアをもつメンバーでお届けしています。

会員登録(無料)で
お役立ち情報配信中!

会員登録すると
フランチャイズで稼ぐための
お得な配信が受け取れます

1.

業界では珍しい実現可能な確実性のある
情報を厳選

2.

会員限定の深掘り記事が無料で読める

3.

全国で展開旬な情報を発信

会員登録で最新情報をチェック

mailのアイコン LINEのアイコン 新規会員登録(無料) リンク矢印 リンク矢印

モックアップ画像