フリーランスになるには?具体的なり方の基礎知識と必要なスキル
更新日:2023.9.20
投稿日:2022.12.5
30代・キャリアに迷い始めた自分を見計うかのように、同期や友人から「会社、辞めた!」「フリーランスになった」と報告が続くタイミングがあります。その自由な響きに魅力を感じ、「自分もフリーランスになってみようかな」と心が揺れていませんか。
その一方で、「稼げるのか」「本当に自分にできるのか」と不安が残る人もいるでしょう。事実としてフリーランスは仕事ができなければ収入はゼロだからです。
そこで本記事では、独立や起業・開業に関するプロであるDokTech編集部が、30代の迷える会社員に向けて「憧れのフリーランスになる方法」を解説します。フリーになる方法だけではなく、「稼げるフリーランス」になるコツも網羅しました。
最後まで読むと、迷う気持ちに踏ん切りがつくはずです。フリーランスになるべきか会社員を続けるべきか、決めるヒントとして読み進めてみてください。
目次
フリーランスとは
フリーランスとは、特定の企業と雇用関係や専属契約を結ばず、個人で仕事を受注する働き方です。内閣府によると、フリーランス人口は20代から60代まで・460万人以上ともいわれます。
(参照:フリーランス実態調査結果|令和2年5月内閣官房日本経済再生総合事務局)
近年、増加傾向にあるフリーランス人口の問題は「なぜフリーランスは増えすぎたのか?5つの理由と競争を生き抜く秘訣」をご覧ください。
フリーランスと個人事業主・自営業の違い
フリーランスと似た言葉に「個人事業主」「自営業」があります。それぞれの違いは、以下のとおりです。
・個人事業主:法人を設立せず、個人で事業を営む人 ・自営業:店舗を構え、主に消費者に向けてで事業を営む人 |
「個人事業主」の括りの中に、自営業やフリーランスが含まれるイメージを描くとわかりやすいでしょう。
関連記事:フリーランスと自営業、個人事業主の違いは?メリット・デメリット徹底比較
フリーランスのメリット
フリーランスには、業務を指示する上司も、働く時間を決める規則もありません。
会社員とは、働き方が根本的に異なります。自分が持つ裁量が大きく、会社員とは違ったキャリア形成が可能なのがフリーランスの特徴です。
フリーランスのメリット・デメリットを、続けて解説します。
フリーランスのメリットは「会社員よりも仕事の幅が広がること」「自由度が高まること」です。
フリーランスは、「どの仕事を受けるか」「何を重視して仕事を選ぶか」を自分で決められます。もちろん、30代まで会社員として培ってきたスキルや経験を活かした挑戦も可能です。
経験面で20代に勝り、若さや柔軟な思考力で40代に勝る30代は、フリーランスの醍醐味を存分に享受できます。
またフリーランスには、就業規則がありません。平日に休んでも、深夜に集中して働く人もいます。働く曜日や時間の自由度が高い点も、フリーランスが持つメリットの1つです。
リモートで完結する仕事なら、「パソコン1台を持って旅行しながら働く」など、働く場所の自由度も高まります。
関連記事:意外と知らない自由業とは?自営業との違いや該当する職種10選で紹介
フリーランスのデメリット
フリーランスのデメリットは「生活にメリハリがなくなりやすいこと」「収入が不安定なこと」です。
仕事があるのは喜ばしい反面、忙しすぎて昼夜・休日を問わず仕事に追われるフリーランスも少なくありません。
会社員と異なり「就業時間・残業時間」の概念もないため、ダラダラと仕事をしてしまう人も多いようです。
20代より体力的な無理がきかなくなる30代のフリーランスは、自己管理の徹底と、健康的な生活基盤の確保が重要です。
またフリーランスの収入は、完遂した仕事の量で決まります。
「体調を崩して働けない」「思うように案件を受注できない」など、こなせる仕事が少なくなると収入も減少します。
会社員のように20年後、30年後の収入を見通すことが難しいため、将来設計に不安が残る点は否めません。
関連記事:【楽しすぎる?それとも大変?】フリーランスの意外と知らない裏側に迫る
未経験・30代でもOK!フリーランスになる5の手順
未経験からでもフリーランスとして稼げるようになるには、「フリーランスになるまでの準備」が大切です。
30代になるまでに10年間積み上げてきた会社員経験や人脈をフルに活かしつつ、周囲から応援してもらえるフリーランスになる手順を、5つに分けて解説します。
- 「フリーランスになる」と決断する
- どのようなジャンルで仕事をするか決める
- 稼げるだけのスキルを身につける
- 会社を対象する
- 案件を受注する
の順番です。
「フリーランスになる」と決断する
フリーランスは、自分の名前で仕事を請け負います。営業活動の「看板」となる会社名はなくなり、トラブル時に客先に一緒に出向いてくれる上司もいません。
仕事に関する裁量を自分でもつ代わりに、すべての責任も自分で負う覚悟を決めましょう。責任に対する自覚を持った上で、フリーランスになると決断するファーストステップが大切です。
どのようなジャンルで仕事するか決める
一般的には、経験・スキルを持つジャンルに参入するほうが、早く稼げるようになります。業界の仕組みや評価される項目、求められるクオリティなど、業務遂行に必要な知識を理解しているからです。
社会人として10年働いてきた30代までのキャリアを振り返り、どのような仕事なら「プロ」として勝負できそうか考えましょう。
稼げるだけのスキルを身につける
フリーランスには、多彩なスキルや知識が必要となります。会社員の間から、業務範疇か否かにかかわらず、多方面のスキル獲得を意識しましょう。
「30代までに経験していない部署の人から話を聞く」「これまで遠ざけてきたスキル習得にチャレンジする」などの方法は、ステップアップの扉を開いてくれます。
〇 フリーランスになってから活きるスキル・5つの例
会社を退職する
フリーランスになる覚悟が決まり、どのようなジャンルに参入するか目途がついたら退職します。
退職の手順は次の5ステップです。
- 退職までのスケジュールを立てる
- 直属の上司に退職の意思を伝える
- 退職日を決める
- 退職願を出す
- 後任に業務を引き継ぐ
30代になると、取引先との人間関係も20代より濃くなっている人も多いはずです。取引先と良好な関係を保てるよう、きちんと挨拶を済ませましょう。
良好な関係を維持できると、フリーランス転向後に仕事を受注できる可能性もあります。
案件を受注する
はじめのうちは、欲張って受注しすぎないように気を付けましょう。
「早く稼ぎたい」とはじめから多数の案件を受けてしまうと時間的な余裕がなくなり、焦りからミスにつながるケースもあるためです。
自分にとって負担が軽そうな案件で全体の流れを把握し、その後本格的な案件に移行すると無理がありません。
社会人として10年の経験があっても、フリーランスとしては1年生です。謙虚に、学ぶ気持ちを忘れないようにしましょう。
関連記事:独立の意味|起業・開業・創業と何が違う?独立の手順と事前準備も解説
会社員からフリーランスに転向するなら押さえるべき3つの注意点
会社員からフリーランスになると、自分を取り巻く環境がガラリと変わります。
30代からフリーランスを目指す会社員に向けて、フリーランスになってから慌てないために注意しておきたい項目を3つ、解説します。
お金の不安を解決しておく
会社員からフリーランスになると、毎月の給与振込がなくなります。生活に困る事態にならないよう、退職前に当面の生活資金を確保しておきましょう。
理想は半年分、少なくとも2~3か月分の生活資金を用意しておくと安心して仕事に集中できます。
またフリーランスは社会的信用が高いとはいえず、クレジットカードやローンの承認が下りにくい傾向にあります。事業用カードや車・住宅ローンなどは会社員のうちに申し込んでおきましょう。
フリーランスの年収はどれくらい?稼ぐプランを立てる
クライアントの業績や景気動向の影響を受けやすいフリーランスは、収入が不安定になりやすい働き方です。
下のグラフは、内閣官房日本経済再生総合事務局がフリーランスに関して調べたある調査結果からの引用です。
(引用:フリーランス実態調査結果|令和2年5月内閣官房日本経済再生総合事務局)
調査結果から、フリーランスとしての収入は「200万~300万円」の人がもっとも多く、回答者の半数以上が「収入に関して不安がある」ことがわかります。
30代は、これから「世帯の稼ぎ手」になる人も多いでしょう。
「自分の暮らしや家族の生活を支えるために、どれくらい稼ぐ必要があるのか」「ずっとフリーランスとして生きていくのか、いずれは起業したいのか」など、キャリアプランや将来設計を十分検討して、フリーランスになることを決断するようにしてください。
またフリーランスは「国民年金・国民健康保険」に加入します。
会社員のように保険料の労使折半がないため、支払額の負担が大きくなります。また将来受け取れる年金額も、何も対策をしなければ会社員より少額である点も押さえておきましょう。
関連記事:フリーランスが実体験した12の後悔と自分にあう選択をする方法
加齢に伴う身体的負担も考えておく
30代でフリーランスに転向、がむしゃらに頑張るうちにあっという間に40代です。30代から40代は体力的・身体的に疲れや衰えを感じやすい年代でもあります。
30代からのフリーランスは、避けられない「加齢」「身体的負担」も考慮し、自分が勝負できる領域を考えておくことも大切です。
記憶力や反射力など、「若い人には敵わない」と感じる領域ではなく、円熟味を増す人間関係や対人折衝力など、自分の武器を見つけ磨くと長く活躍できます。
【これも押さえておきたい】フリーランスに必要な公的手続きまとめ
会社員を辞めフリーランスになったときの公的手続きは、次の2つです。忘れずに済ませておきましょう。
【関連記事】
開業届の出し方と流れを紹介│個人事業主なら知っておきたい注意点も解説.
開業届を提出するデメリット・メリットを徹底解説!未提出の罰則はあるの?
フリーランスが案件を受注する4つの方法
フリーランスは、クライアントが発注する業務案件を受注し、制作・納品して報酬を得ます。
ではフリーランスはどのようにクライアントを探し、案件を受注しているのでしょうか。
- インターネットで探す
- 知人、過去の取引先に営業する
- フリーランス向けのエージェントを利用する
- SNSで発信する
フリーランスの多くが活用する案件獲得方法を4つ、紹介します。
インターネットで探す
インターネット上のクラウドソーシングサイトなどで、希望の案件を探し受注する方法は、多くのフリーランスが活用しています。
「クラウドワークス」「ランサーズ」などが有名で、募集されている案件の種類・量とも豊富です。
また「ココナラ」に代表されるスキルの売り買いマーケットに自分ができる仕事を出品し、クライアントからの発注を待つ方法もあります。
インターネットで案件を探す方法は初心者も手軽に利用できる反面、低単価案件が多い傾向も見られます。
関連記事:クラウドワークスはやめたほうがいい?稼げない9つの理由とトラブルの防ぎ方
知人、過去の取引先に営業する
フリーランスの半数以上は、知人や知人の紹介、取引先などから案件を獲得しています。
人脈や紹介による受注は、失注(契約の不成立)が少ない形態です。紹介、つまり人間関係がある程度できている状況で、条件交渉と合意がしやすいためです。
クライアントにとっても、誰かわからないフリーランスに仕事を依頼するよりも、知っている人や自分が信頼する知人から「あの人なら大丈夫」と太鼓判を押されたフリーランスの方が、安心して案件を依頼できます。
会社員時代に培った人間関係を壊さないよう円満退社しておくと、フリーランスになった後に仕事が舞い込む可能性があるのはこのためです。
フリーランス向けのエージェントを利用する
案件を受注したいフリーランスと、案件を依頼したいクライアントを仲介する「フリーランス専門のエージェント」の利用でも仕事を受けられます。
クラウドソーシングサイトとの違いは、フリーランスのスキルや経験に合う案件をエージェントが見極め、紹介してくれる点です。フリーランスと案件のミスマッチが少なく、円滑に受注できるケースが多く見られます。
ただし、エージェントの利用には手数料がかかります。またどのような仕事ができるのかをまとめたスキルシートや、これまでの経験を一覧にした職務経歴書など準備するものも多く、案件紹介を受けるまでに手間がかかります。
SNSで発信する
スキルや経験、作品などをSNSで発信し続け、案件獲得につながるフリーランスもいます。SNS上の発信が営業活動となり、クライアントの目に留まりDMなどで依頼が入る仕組みです。
発注する人は投稿を見た上で「この人に頼みたい」と依頼するため、条件の良い仕事が舞い込む可能性もあります。
ただし実際に受注できるかどうかは未知数である上に、受注できるまでに時間がかかる点も押さえておきましょう。
稼げるフリーランスになるための必須スキル
フリーランスになるに当たって、もっとも心配なのは「本当に稼げるのか」かもしれません。
また30代になり、会社員としてある程度の収入を得ている人は、「生活レベルを下げたくない」「最低でも給与同額程度は稼ぎたい」とも思うでしょう。
ここからは、稼げるフリーランスに最低限必要なスキルとして「プロフェッショナルスキル」「営業力」「交渉力」「タスク・スケジュール管理力」を解説します。
プロフェッショナルスキル
「納品物を見てみたら、仕様を満たしているとはいえない」「依頼した内容が反映されていない」などの残念な結果では、同じクライアントからは二度と依頼が来ないでしょう。
継続的に仕事を受注できなければ受注活動を続けなければならず、報酬が伴う仕事に割く時間が減ってしまいます。
どのジャンルのフリーランスでも、クライアントの要求を満たす成果物をつくれるスキルは必須です。
反対に、クライアントの期待を上回る高品質な仕事ができれば、実績が次の仕事を呼び込み、雪だるま式に案件が増えていくケースもあります。
営業力
仕事を自分で探す必要があるフリーランスには、自分をアピールする営業力も大切なスキルです。
たとえ人脈や現在・過去の取引先をたくさんもっていても、黙っているだけでは依頼はきません。
自分にできる仕事や得意分野を積極的にアピールして初めて、「あの人に頼んでみようか」と発注してもらえます。
クラウドソーシングサイトやスキルの売り買いサービスなら、対面での営業活動は不要です。
しかし、案件に応募する際に添える提案文、公開されているプロフィール情報には、営業的視点が必要です。
「自分のスキルによって、クライアントに提供できる付加価値は何か」を遠慮なくアピールしましょう。
カメラマンであれば「撮影だけでなく、画像編集もできる」、プログラマーなら「基本的な言語だけでなく、顧客に合わせた設計もできる」なども、付加価値になります。
交渉力
フリーランスは、報酬単価や仕事の進め方、納期などの交渉ごとも自分で進めます。「毎日なにかしら交渉している」と話すフリーランスもいるほどです。
実際、フリーランスからは交渉について悩むさまざまな声も寄せられています。
インボイス制度が始まるまでに原稿料の値上げを交渉しようと考えていますが、上手く話が進むか不安です。(クリエイティブ・Web・フォト系) |
人脈で仕事を得ている以上、友人知人との直接取引も あり、またクライアントがフリーランスと協働するこ とに慣れているかによって交渉しやすい相手とそうで ない相手がいる。(クリエイティブ・Web・フォト系) |
(引用:一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会「フリーランス白書 2022」)
※ インボイス制度とは
2023年10月1日から始まる税制。個人事業主は、課税事業者としてインボイス発行事業者(適格請求書発行事業者)になる手続きが必要。年間の売上が1,000万円以下の「免税事業者」がとくに大きな影響を受けるとされる。
相手を不快にさせず、かつ自分が納得できるよう事を進める交渉力も、フリーランスには欠かせないスキルです。
タスク・スケジュール管理能力
複数の案件を同時進行させる場面も多いフリーランスには、タスクやスケジュールを確実に管理する力が必要です。
タスクやスケジュールの管理が雑になると納期が守れず、クライアントからの信用を失いかねません。
また仮に納期には間にあっても、求められる品質を満たしていなければ修正が発生し、余計に時間をロスします。
またクライアントの営業時間とは異なる時間帯に稼働しているフリーランスには、プライベートの時間に仕事の連絡が入るのも日常茶飯事です。
カレンダーアプリやスケジュール帳を使い、タスクとスケジュールを徹底的に管理しましょう。
意外な仕事も!?フリーランスにおすすめ仕事5選
多くのフリーランスは、「すでにスキルを持っている仕事」や「経験が長い仕事」、また前職を活かしてフリーになる道をたどります。
その上で、フリーランスの可能性を紹介するために、フリーランスが活躍する意外性の高い職種を5つ紹介します。
フリーランスは、どのような仕事にでもチャレンジできるのが魅力です。情報を探す入り口として参考にしてください。
フリーの記者
フリーの記者とは、新聞や雑誌に載るニュースを取材する記者のうち、新聞・雑誌社に勤務せず活動する人です。いくつかの新聞社・雑誌社と契約して記事を執筆する人が多く、原稿料が収入となります。
実際に記事を書く時間より外に出て取材に当たる時間の方が長いため、「活動的に動き回って仕事をしたい人」「初対面の人との出会いを楽しめる人」が向いています。
フリー記者の年収は200万円~500万円がボリュームゾーンです。名の知れたジャーナリストになると、年収1,000万円を超えるケースも見られます。
スポーツトレーナー/ヨガインストラクター
スポーツトレーナーやヨガインストラクターも、フリーで活躍する人が多い職種です。「身体を動かすのが好き」「運動の素晴らしさを広めたい」などの希望を持つ人に向いています。
フリーのスポーツトレーナー・ヨガインストラクターになる方法は2つあります。
- スポーツジムや整体院、カルチャーセンターなどとフリー講師として契約する
- 自分のフィットネスジムや教室を開講する
またパーソナルトレーニングジムの中には、フランチャイズ方式で店舗開店支援をしている会社もあります。
フランチャイズは店舗獲得支援や集客支援など、開業に欠かせない各種サポートを受けられるため、初めての開業でも取り組みやすい点がメリットです。
フリーのスポーツトレーナー/ヨガインストラクターの年収は300万~500万円が相場です。フランチャイズオーナーでは、年収500万円~600万円以上も可能です。
占い師
占い師は昔ながらの対面占いのほか、現代は電話やメール、チャットなどさまざまな方式で、占いサービスを提供しています。企業経営者や芸能人などから「相談相手」としての需要もあります。
「人の相談に乗るのが得意」「聞き上手と評判」などのタイプに向いている仕事です。
占い師になるのに必要な資格はなく、在庫を持たないため初期費用も少なくて済みます。
そのため自宅を改装して開業したり、Web上にオンラインの占いサービスを開設して占い師となるケースもあります。また占いを提供するサービスに「占い師」として登録する人もいます。
占い師は鑑定した件数による完全歩合制で決まります。平均年収は200万~300万ほどですが、人気占い師になると年収1,000万円以上も可能です。
シェアハウスの運営者
フリーランスとしてシェアハウスを運営し、家賃収入を得る人もいます。「親や祖父母から譲り受けた空き家がある」「オーナーになって住人との交流を楽しみたい」などの人に向いています。
またシェアハウスや地域の人が集まる拠点作りは、町おこしにつながる可能性も秘めています。「地方創生に携わりたい」「故郷の活性化に一役買いたい」人にもおすすめです。
シェアハウスの運営は、「管理を自分で行う」「専門業者に委託する」の2つの方法があります。
シェアハウスは家賃や貸し出す部屋数によって年収が変動しますが、大規模物件や強気の家賃設定ができれば年収1,000万円以上も期待できます。
リラクゼーションサロンの運営者
リラクゼーションサロンとは、マッサージやエステ、アロマなどを施術し、利用客の疲れを癒すサービスです。
自分が施術者となるほか、店舗を構えてエステティシャンやアロマセラピストを雇ってオーナーとなる方法もあります。
「指先が器用」「リラックスできる空間を提供したい」などの希望をもつ人に向いています。
リラクゼーションサロンは、知名度やスタッフの施術力、リピータ客の有無などによって年収が変動します。
開業したばかりのころは年収200万円~300万円ほどのケースが多く、人気が出ると年収1,000円~数千万円に達する人もいます。
関連記事:一人で開業できる仕事14選!成功のコツや始め方、魅力・デメリットを解説
こんな人はフリーランスに向いている!おすすめタイプ3つ
フリーランスとして活躍する人には、以下の3つの共通点があります。
依頼した仕事を納期までに仕上げてくれるフリーランスは、クライアントにとって「育成のいらない即戦力」として期待されます。
言葉遣いやパソコン操作、メールやチャットのマナーなど、基本的なビジネススキルは欠かせません。
また、連絡や納期など約束を徹底的に守れる人もフリーランスに向いています。約束を守るのは、信頼の基本です。約束を守らないフリーランスにわざわざ発注するクライアントはありません。
さらに常に「どうすればもっと良くなるか」と考え、プラスの提案をする姿勢がある人もフリーランスとして活躍できるでしょう。
クライアントからもビジネスパートナーとして信頼してもらえる可能性があります。
迷ったら「フリーランスになったつもり」で仕事をしてみよう
会社員を辞めてフリーランスになる決断は、簡単にはできないかもしれません。そんなときは、会社員のうちから「フリーランスになったつもり」で仕事をしてみましょう。
仕事の見方や考え方に変化を感じられ、フリーランスになる予行演習になります。
会社員のうちから鍛えられるフリーランスマインドを、4つ紹介します。
どんな仕事も自分のアタマで考える習慣を身につける
フリーランスは、一人で仕事をします。困ったときに助けてくれる上司や同僚もいなければ、相談できる同期もいません。
そこで会社員のうちから、「どんなときもまず、自分のアタマで考える習慣」を意識してみましょう。
自分のアタマで考える習慣は、行き詰まった状況でも答えを出せる思考力となり、独創的なアイディアの源にもなってくれます。
〇 自分のアタマで考えるときに使いたい思考法
マーケット動向やトレンドに敏感になる
クライアントからフリーランスに発注される案件の数や単価は、業界や景気の影響を受けます。
モノやサービスが売り買いされるマーケットやトレンドに敏感になっていれば、「今後ブレイクしそうなサービスや商品」「消費者の嗜好動向」などがいち早くわかります。
その結果、市場価値の高い環境で勝負できるようになるかもしれません。
マーケット動向に敏感になり、常に最新情報をキャッチアップする姿勢もフリーランスには大切です。
どうすれば相手が喜ぶかを考え、実行する
会社の仕事もフリーランスの案件も、取引先(クライアント)の利益があってはじめて成立します。
「どうすれば相手にもっと利益を提供できるか」「もっと喜んでもらえる仕事のやり方はないか」と考え、実践してみましょう。
フリーランスになってからはもちろん、会社員としての仕事のクオリティ向上にもつながり、評価アップも期待できます。
お金や経理について学ぶ
フリーランスになると、売上や経費を帳簿に付ける必要が出てきます。税金や会計など、お金に関する知識も会社員以上に必要です。会社員のうちから、お金や経理に関して知識を得ておきましょう。
いずれ必要な知識を会社員のうちに身に付けておくと、フリーランスとしての時間を学びに費やさなくて済みます。
副業で案件を受注してみるのもおすすめ
安定した収入が確保できている会社員のうちに、フリーランスになったら受けてみたい分野の案件に副業として取り組んでみるのもおすすめです。
仕事・お金の流れや納期までのスケジュール感が体感でき、フリーランスになってからの毎日を具体的にイメージしやすくなります。
また急いで稼げるようになる必要もないため、クライアントの業界や案件をじっくり学ぶ時間を取れるのも副業ならではのメリットです。
副業からフリーランスを目指すのであれば、こちらの記事も参考にしてみてください。
- 副業から起業を目指すメリット3選!未経験者の起業アイディアの見つけ方
- おすすめの副業29選|初心者でも在宅やスマホ・PCで稼ぐ方法と注意点
- サラリーマンにおすすめの副業7選|メリット・デメリットや節税対策も解説
まとめ
フリーランスには、「フリーランスになる」と決断すればいつでもなれます。しかし、フリーランスになると決めるのと、フリーランスとして稼げるようになるのとでは難度が異なります。
フリーランスになってできるだけ早く仕事を軌道に乗せるには、会社を辞める前の準備が大切です。自分の経験やスキルを活かせる分野を見極め、幅広いスキルを身につけながら時を待ちましょう。
また当面の生活費を用意し、精神的な不安要素を払拭しておく準備も大切です。
フリーランスは、これからも増えると考えられています。もしフリーランスになろうか迷っている場合、まずは情報を集めてみるのがおすすめです。
フリーランスや独立、開業などのプロである本サイトの運営者・DokTeckも、お得な情報をメルマガや公式LINEで配信しています。
著者情報
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独立・起業の最新ニュースや、明日からすぐ使えるテクニックを、分かりやすくご紹介!
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